2021年09月25日

「サ道2021」第12話レビュー:ただのサウナ案内にとどまらない、奥行きのあるドラマ(※ストーリーネタバレあり)

「サ道2021」第12話レビュー:ただのサウナ案内にとどまらない、奥行きのあるドラマ(※ストーリーネタバレあり)




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テレビ東京はドラマ25枠で、「サ道」の新シーズンを放映する。
出演は、前作に引き続き原田泰造・三宅弘城・磯村勇斗が決定。今回、“ディスタンスと継承”をテーマとし、様々な距離をこえて受け継がれていくものを描く。

本記事では、第12話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「サ道2021」第12話レビュー

サウナブームを牽引するドラマ「サ道2021」も最終回。前話でサウナの理想郷「佐賀 御船山楽園ホテル らかんの湯」へ出向いたナカタ(原田泰造)は、大自然の中で極上のサウナ体験を満喫していた。今回はその続き。

サウナの後、チームラボが大浴場を改装したアートスペースで「サウナの過去と未来」を考えたり、佐賀のグルメに舌鼓を打ったりするナカタ。ライトアップされた夜の森を見渡せるテラスでは、小原嘉久社長から話を聞く。

祖父が旅館業を始め、父が御船山の土地を購入。それを受け継いだのが小原社長だった。ドラマでは朗らかに話していたが、実はここまでは苦労の連続。「サ道」プロデューサー・五箇公貴によるインタビュー記事(文春オンライン 2020年5月31日)によると、28歳で家業を継いだもののすでに経営は傾いており、32歳で12億の借金を負ってしまった。殺人的な仕事量をこなして赤字経営は脱したものの、妻子は家を出ていってしまったという。

しかし、そこから自然の資産に気づき、チームラボと邂逅。理想の旅館の形を見出し、サウナ開発に乗り出して現在に至る。ここまで15年かかっている。

「自然の中に入りながら、五感が刺激されて、活力だったり、その人自体が解放されるようなものになっていければなと。それが日常になっていく未来を何か夢見て作っているところです」

翌朝、ナカタは朝サウナを堪能。そこでフィンランド人のミロと再会する。東京五輪でフィンランドのホストタウンをしていたのが佐賀だったのだ。ミロは「恩返し」を誓って、いつかフィンランドを案内したいと言う。サウナが友情の架け橋になっていたのだ。

「ナカちゃんさんたち、トモダチ。サウナ好きな人、みんなトモダチ」

ソーシャルディスタンスが必要な世界で、サウナによって近づく人たちがいる。苦しくて辛い世界の中で、懸命にサウナやお風呂の文化を伝えようとしている人たちがいる。これらのテーマだけでなく、庶民のささやかな幸せとしてのサウナの姿もよく描いていた。「サ道2021」は、ただのサウナ案内にとどまらない、奥行きのあるドラマだった。

(文:大山くまお)

「サ道2021」第12話ストーリー

 


3人旅が中止になり、急遽1人旅に出たナカタアツロウ(原田泰造)は“サウナーの理想郷”とされるサウナ施設で今まで感じたことのない“ととのい”を体験する!浴槽やサウナ室・外気浴スペース全てに大満足したナカタはクールダウンを兼ねてホテル内を散策することに。
そんな時、廃墟の大浴場を使用したデジタルアートの展示会を発見する。中に入ると、そこには過去にタイムスリップしたかのような不思議な空間が広がっていた…!さらに、サウナ室であの人物と偶然の再会を果たす!

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(C)「サ道2021」製作委員会

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