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2021年11月10日

<消えた初恋>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<消えた初恋>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】


第10話ストーリー&レビュー

第10話ストーリー

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ついに、学校の一大イベント『クリスマスイルミネーション点火祭』の日がやってくる。点火祭の日に好きな人にケーキを渡すと恋が成就するという伝説があるため、あっくん(鈴木仁)への2度目の告白を決意した橋下さん(福本莉子)や、井田との気まずさを解消したい青木(道枝駿佑)はケーキ作りに余念がない。
 するとそこに現れた井田(目黒蓮)が青木を屋上に連れ出し、伝えないといけない事があると話し始める。しかし、そこで青木と気持ちがすれ違ってしまい…!?

そんな中、クラスではクリスマスパーティーがスタート! クラスメイトたちが楽しそうに過ごす中、青木は橋下さんの様子がおかしいことに気づく。心配して声を掛けると、橋下さんは、「また振られてしまうのが怖くて、ケーキを直接渡せず机に入れた」とガチガチに緊張していた。すると、そこにあっくんが現れて…!?

一方、井田は一大イベントの日にも関わらずバレー部の練習試合のため、青木とは気まずい状態のまま出かけてしまう。

クリスマスイルミネーションが輝く点火祭の夜、青木&井田、橋下さん&あっくんの恋がついに決着! はたして、ピュアで一生懸命な4人の初恋の行方は――?

第10話のレビュー

みんなまるっと幸せで嬉しい。

バレー部の仲間に青木とのデート現場を目撃された井田。予想はしていたけれど、青木と付き合っていることを認める。井田は嘘をつけないタイプだし、ごまかすのも嫌いだろう。
井田からその報告を受けた青木の表情が歪む。更には別れを切り出す……。

青木は基本的には周りに自分たちの関係を明かすつもりはなかった。付き合っていると知った周りの人たちは、自分たちをどんなふうに見るか。青木はその点をとても不安に思っているように見えた。

青木は井田を守るために、バレー部のメンバーには自分が無理を言って付き合ってもらったのだと嘘をつく。
青木は常に自分より、周りの人のことを考えている。そもそも、橋下さんの消しゴムの時点で、青木がもっと自分本位な人間だったら運命は変わっていたはずだ(あと、ごまかすのがうまかったら……)。それができない。自分のことは二の次。

井田はいい意味で、自分が納得したことしかやらない。だから、無理をして自分の気持ちを閉じ込めようとする青木のことが放っておけない。井田のような存在が青木には必要だったのだ。

青木と井田、お互いが気持ちを育てていく過程が丁寧に描かれていたので、観ている側も思いのほか感情移入できた。
ふたりの周りにいる人たちが優しかったのもあるかもしれない。同時に、自分は自分、他人は他人、という線引きがされていたようにも思う。だからこそ、2人の恋愛を受け入れるまでがスムーズだったのかも。

そしてもうひとつの恋はあっくんと橋下さん。

 
こちらも見事、両想いに。あっくんずるいなあ。この人も言葉足らずのところがあるけれど、そのあとのフォローに迷いがない。
クリスマスパーティーで他の人からの手作りお菓子を断るシーン。橋下さんは誤解してしまうけれど、視聴者からしてみれば、まあ橋下さんの手作りお菓子が食べたいからだろうな、と察する。
でも、ちゃんと誤解が解けるかどうかは人による。違う、と真っすぐ言えるのがあっくんなのだ。
片想いが実ってよかったね、橋下さん。橋下さんも言いたいことは言うし、あっくんは適当なところがある。だからこそケンカも多そうだけれど、そのたびにちゃんとぶつかって仲を深めていきそうな気がする。

ラブコメということで、ニコニコしてしまうシーンも多くあった。
けど、それ以上に「人を好きになるのはどういうことか」、そして「人との関わり方」について改めて考えさせられたように思う。
それぞれの恋は始まったばかりで、大人になっていく過程で悩むことも多いだろう。でも彼らを観ているとそのたびに誠実に解決していくのだろうと予感させてくれる。だからこそ、観たあとに多幸感がある。

ああ、みんないつまでも幸せであれー!!


(文:シネマズ編集部)


※この記事は「消えた初恋」の各話を1つにまとめたものです。

→目黒蓮フィーチャー記事はこちら


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