<二月の勝者-絶対合格の教室->最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第2話ストーリー&レビュー
第2話のストーリー
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新学期が始まったばかりの桜花ゼミナール吉祥寺校。校長・黒木蔵人(柳楽優弥)の過激な言動に圧倒されながらも、新任塾講師として働き始めた佐倉麻衣(井上真央)だったが、担任を任されたRクラスの新学期のテストは散々な結果…。中でも、授業中いつもボーっと窓外を眺めている加藤匠(山城琉飛)の答案は白紙の0点だった。
休み時間に、Ωクラス担任・橘勇作(池田鉄洋)とAクラス担任・桂歌子(瀧内公美)の元には各クラスの生徒たちが質問に殺到する中、佐倉の元には一人も来ず…。どうにかRクラスのやる気を出させようと意気込む佐倉だったが、黒木から「Rクラスはお客さんですから、一生懸命にならないでください」と言われ言葉を失う。模試の答案と成績表を「顧客の評定リスト」と呼ぶ黒木は、「Rは不良債権だらけ」と厳しい発言をする。
その後、佐倉は匠の母・加藤涼香(堀内敬子)との面談で、「匠が中学受験に向いてないのでは」と相談を受ける。そんな匠にやる気を出して欲しい一心で、佐倉は授業後にマンツーマン指導を行い、匠の苦手部分の克服を試みる。しかし、なんとその翌日に匠は塾を休んでしまい、涼香からは「匠が塾を辞めたがっている」と聞かされる…。
マンツーマン指導の時に、匠がなぜいつも窓の外を見ているのかに気付いた佐倉。その理由を聞いた黒木は、匠の両親との面談に向けて、ある中学校の資料や匠のこれまでの成績を用意させるように講師たちに命じると、佐倉の自転車を借りてどこかへ行ってしまい…。
第2話のレビュー
10月16日にスタートした「二月の勝者 絶対合格の教室」。
初回の視聴率は平均世帯視聴率が9・2%(関東地区/ビデオリサーチ)だった。
2桁発進には届かなかったものの、リアルな中学受験を描いた作品の関心度は高そうだ。
第2話は井上真央が演じる新任塾講師、佐倉麻衣が1人の生徒の成績を上げたいと奮闘するというもの。
いつも窓の外をぼんやり見ている生徒、加藤匠(山城琉飛)。
母親の心配をよそになかなか受験モードにはならない様子だった。そんな加藤の様子を気に掛ける佐倉は、個人的に勉強を教えることに。
ある時、加藤が電車に興味があることに気付いた佐倉が電車について質問をすると、生き生きと鉄道について話しはじめた。意外な一面を見た佐倉はさらに加藤の成績を上げようと彼の不得意なところを研究する。
しかし、そんな佐倉の努力はむなしく、加藤の親から「息子が塾を辞めたがっている」と連絡が入る……。
子どもたちに戸惑いなからも懸命に向き合う佐倉を演じるのは井上真央。
芯がしっかりある女性の演技も上手だか、今回の佐倉麻衣のようなおどおどとした女性の演技は秀逸だ。
常に不安げで自身がない佐倉を完璧に演じている。
一方、自信満々で何を考えているかわからない黒木を演じるのは柳楽優弥。
この二人の対比が同ドラマをいっそう、面白くしている。
第2話も黒木のすぐれた洞察力が炸裂する。
加藤の成績不振の原因から、受験に対する考え方までも変えてしまうのだから驚きだ。
本人と両親に寄り添った黒木の解決策には思わずうなるものがある。
中学受験のリアルな現状に触れたドラマだというのに、観終わったあとに「水戸黄門」のように爽快感があるのも不思議だ。
ドラマのタイトルにあるように生徒全員が「絶対合格」となるのだろうか?
最終話まで目が離せない。
※この記事は「二月の勝者-絶対合格の教室-」の各話を1つにまとめたものです。
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(C)高瀬志帆/小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中 (C)日本テレビ