<二月の勝者-絶対合格の教室->最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第4話ストーリー&レビュー
第4話のストーリー
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ールデンウイークの特別講習を控えた桜花ゼミナール吉祥寺校。6年生全員の申し込みがノルマだと言う校長・黒木蔵人(柳楽優弥)だったが、佐倉麻衣(井上真央)が担任のRクラスは申し込みをしていない生徒がまだ数名いる状況…。成績が低迷している生徒がいるRクラスは特にこの特別講習が不可欠だと、佐倉は黒木から圧をかけられる。
そんな中、Rクラスの武田勇人(守永伊吹)は、毎年恒例の家族旅行の予定にすっかり浮かれ、特別講習に参加する気は全くない様子……。
佐倉は勇人の母・香織(星野真里)に電話をかけ、講習の申し込みをお願いする。勇人の受験勉強を応援している香織は、夫・正人(塚本高史)に特別講習の相談をするが、スマホゲームに夢中な正人はろくに香織の話を聞こうとしない。
正人は塾から帰ってきた勇人と旅行やスマホゲームの話で盛り上がり、香織は最後まで相手にされないまま話が終わってしまう…。
特別講習の申し込みが、残すところ勇人のみとなるRクラス。そんな中、塾には香織から「夫との意見が合わず、講習は受けさせない」と連絡が来る。
両親を面談に呼んで説得しろという黒木に対し、佐倉は費用がかかる特別講習の申し込みには家庭の事情が絡んでくるんじゃないかと反論。
すると黒木は、香織との面談をAクラス担任の桂歌子(瀧内公美)に任せる。「武田夫妻の地雷を踏みつけて、爆発させる」という黒木の指令に、桂は何やら目を輝かせ始め…。
第4話のレビュー
4月13日、中学入試まで294日—。
まもなくはじまるゴールデンウイークの特別講習を前に、桜花ゼミナールの新任講師、佐倉麻衣(井上真央)はうかない表情だった。
なぜなら校長の黒木(柳楽優弥)から、「担当する生徒全員が特別講習に申し込みすることはノルマだ」と言われたからだ。
なかなか成績が上がらない上に申し込みをしていない武田勇人(守永伊吹)が気になる佐倉は、母親・香織(星野真里)に連絡をしてみることに。
香織もまた息子の中学受験に頭を抱えていた。
第4話は勇人の両親役、塚本高史と星野のやり取りが非常にリアルで面白かった。
携帯ゲームに夢中で万単位の課金をするも、息子の塾代はケチる父親・正人。
残業を増やしてでも息子の受講代を捻出しようと必死な母親・香織。
まさに黒木の名言、合格のために必要なのは、父親の「経済力」そして母親の「狂気」を物語っていたストーリーだった。
生徒の偏差値の上げ方に苦労する佐倉に、偏差値を一気に上げる方法として「最初から半分、盛大にドブに捨てさせる」と提案した黒木。斬新にも最初から試験は半分しか受けなくていいという。
しかし、佐倉は「そんな方法は子ども達を傷つけるだけ」と反発。
それでも黒木は自分のやり方で生徒たちに「半分の試験」を受けさせることに。
すると、嘘のように全員の偏差値が10点以上も上がるという結果をたたき出した。
黒木は生徒たちの「焦り」を取り除くことで、自信と得点欲を実感させたのだった。
「どうせなら私たちの子どもに課金してよ!」と香織に怒鳴られた正人は、ようやく目が覚めたようで自ら申込用紙を持って桜花ゼミナールへやってきた。
そこで黒木に「中学受験は課金ゲームかもしれませんね」と諭されると、これまでに受験に対して消極的だった正人の表情にも変化が見られた。
少々脱線するが、同ドラマの最初と最後にちょくちょく登場する桜花ゼミナールの社長、白柳を演じる岸部一徳。
現在放送中の「ドクターX」の晶役と同様、お金の話ばかりしているので同一人物なのではないかと放送を見ながらクスっとしてしまう。
第5話以降は名門塾ルトワックのエリート塾講師、灰谷(加藤シゲアキ)との対立が過激化しそうな予感……。
毎週飛び出す黒木の名言と共に、この二人の対決にも注目していきたい。
※この記事は「二月の勝者-絶対合格の教室-」の各話を1つにまとめたものです。
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(C)高瀬志帆/小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中 (C)日本テレビ