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2021年12月20日

<鬼滅の刃・遊郭編>最終回までの全話の感想/解説まとめ【※ネタバレあり】

<鬼滅の刃・遊郭編>最終回までの全話の感想/解説まとめ【※ネタバレあり】


第7話ストーリー&レビュー

第7話「変貌」ストーリー


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人の命を蔑ろにする堕姫に炭治郎が激昂した。堕姫をこれまで以上の動きで追い詰めていく炭治郎だったが、身体は既に限界を超えていた。倒れ込み、再びピンチに陥る炭治郎のもとに禰?豆子が駆け付ける。堕姫に立ち向かう禰?豆子だったが、壮絶な戦いのなか、より鬼に近い姿に変わっていき……。

第7話「変貌」レビュー


前回は炭治郎が怖かったが、今回は禰豆子がさらに覚醒し、身体は大きくつのが生え、堕姫をいたぶるように攻撃しながら笑顔すら浮かべていた。怖い。

何より、頸を含めた身体をバラバラに斬られても死なず、よく見ると血が固まってそれぞれのパーツを繋いでいる……というシーンはアニメであらためて見るとなかなかえぐい。怖い。

前回に引き続き、亡くなった家族がピンチを知らせる竈門家、本当に絆が強い。竹雄が「姉ちゃんが姉ちゃんじゃなくなっちゃう!」と炭治郎に呼びかける。狂暴化した禰豆子は、人の血を見て襲い掛かろうとする。間一髪で炭治郎(前回の名残で血の涙を流しているため、顔が怖い)が抑えるが、なかなか眠ってくれず暴れる。さらに禰豆子に焼かれて見た目がひどいことになっている堕姫が近寄ってくる。怖い。



堕姫に攻撃されそう・一般人を守らなければならない・禰豆子を離したら人を襲うかもしれない。身動きが取れない炭治郎、絶体絶命だ。

そこに現れたのは宇髄さんだった。攻撃のスピードが速くて何が起こったのかわからない。鬼化する禰豆子を見て何だこの体たらくは! と炭治郎にキレる。

宇髄さんかっこいい~!! 強い!! そして(この場で唯一)怖くない!!! 最高。

柱ね、手間が省けたという堕姫に
「うるせぇな、お前と話してねーよ、失せろ」
ええ~……。

「お前上弦の鬼じゃねぇだろ、弱すぎなんだよ」
「俺が探ってたのはお前じゃない」
ええーーー!!!??? 噓でしょ!?? 今まで何だったん……!? 



珠世さんが手毬鬼と矢印鬼に対して「弱すぎる」と言ったときといい、毎回散々苦戦した後に言われるからびっくりしてしまう。

でも確かに、猗窩座と煉獄の戦いに対してはっきりと何の役にも立たないことを自覚していた炭治郎が、猗窩座より弱いとはいえ、ここまで単身(途中から禰豆子が来たが)で命を取られずある程度は戦えていたことを考えると納得な気もする。

さらに「俺が探ってたのはお前じゃない」と言われた堕姫、「何を馬鹿なことを……」と言いながら首から血が噴き出し、自分の膝の上に落ちる。「へ?」と間抜けな声を出したのは膝の上だった。さっきの速すぎて見えない攻撃の際に頸を斬っていたのだ。宇髄さん、すごすぎ。

宇髄さんに弱いと言われた堕姫は「あたしはまだ負けてないんだからね」「あたし本当に強いのよ」と、おもちゃを買ってもらえなくて駄々をこねている子どものように泣きわめきだす。
同じキャラなのに声が何パターンもあって、沢城みゆきさんのすごさを思い知る。生首状態でわめいてるの、めっちゃ怖い。



堕姫がお兄ちゃん!! と言うと、背中から別の鬼が出てきた。お兄ちゃんこと妓夫太郎(ぎゅうたろう)である。ここまで出てきた蚯蚓帯と堕姫に対して圧倒的な強さを見せた宇髄さんが頭を負傷したことから、堕姫とは強さのレベルが違うことがわかる。妓夫太郎になだめられ、みんながあたしをいじめると泣きわめく堕姫、今までさんざん好き勝手してすごい言い草だな。

それにしても、頭から血が流れてもまったく動揺していない宇髄さん、かっこいい……。血も滴るいい男(?)とは宇髄さんのことだな。堕姫が頸を斬られても死なないのに驚いた以外は、ここまでずっと冷静だ。

妓夫太郎は見た目が醜く妬み・恨みをぶつぶつ言っているイメージだが、アニメでも地を這うような声で宇髄さんへの妬みを口にしていた。でも声がかっこよく聴こえる瞬間もあり、やはり堕姫同様、アニメでさらに魅力的なキャラになった気がする。
気になる声優は逢坂良太さんだった。SNSでも「予想外だった」「エンドロールを見るまでわからなかった」「演技がすごい」という声が多く、今後の演技も楽しみだ。



宇髄さんの外見の良さ・強さ・かっこよさすべてに嫉妬し恨み言を言う妓夫太郎に、「俺は派手で華やかな色男だし当然だろ、女房も3人いるからな」と煽っていく宇髄さんのスタイル、好き。「許せねぇなぁぁ!!」とキレるのだが、この反応善逸とほぼ一緒じゃない……!? 

一方宇髄さんに言われ子守歌を歌うことで狂暴化した禰豆子を寝かせることに成功した炭治郎。お母さんを思い出し、小さな子のように泣き出し、実際小さくなって眠る禰豆子が切なかった。禰豆子だって幼かったのに家族があんなことになり、本当ならこんな風に泣きたかっただろう、でも鬼になってしまったし、鬼にならなかったとしてもこんな風に泣くことはできなかったかもしれないと、と思うと胸が痛い。

ラストの大正コソコソ話、炭治郎による禰豆子のエピソードは泣けた。
子どもの頃から聞き分けがよく、わがままを言ったこともない、おばあちゃんが亡くなったときもお父さんが亡くなったときも弟や妹たちを励ましていた……。

劇中の子守唄を聴いて泣きじゃくる禰豆子を思い出してまた切なくなってしまった。炭治郎だって物語スタート当時はまだまだ幼かったのに、2人とも長男長女だからっていい子すぎるよな。

二組の兄妹、片や欲望のままに人を傷つけようとする妹を止めようとし、片やわがまま放題の妹の言うことを聞いて気に入らないやつを皆殺しにしようとする兄。どちらも妹のために何かしようとしているが、方向性が真逆だ。それぞれの兄妹に、どんな結末が待っているのだろうか。

(※竈門禰豆子の「禰」のへんは「ネ」の字です。)

※この記事は、鬼滅の刃「遊郭編」の各話を1つにまとめたものです。

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©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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