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2021年12月20日

<鬼滅の刃・遊郭編>最終回までの全話の感想/解説まとめ【※ネタバレあり】

<鬼滅の刃・遊郭編>最終回までの全話の感想/解説まとめ【※ネタバレあり】


第10話ストーリー&レビュー

第10話「絶対諦めない」ストーリー



妓夫太郎の血鬼術を受け、炭治郎と宇髄は分断されてしまう。炭治郎は、苦戦していた善逸と伊之助に合流し、三人の連撃によりついに堕姫の頸を斬ることに成功する。しかし、堕姫の頸を持ち去ろうとした伊之助に妓夫太郎の鎌が突き刺さる。宇髄も倒れ、炭治郎たちは絶体絶命の危機に——。

第10話「絶対諦めない」レビュー



炭治郎以外絶体絶命の状況で終わった第9話。全部自分のせいだ、ごめんと謝りながら気を失う炭治郎に、人間だった頃の禰豆子が呼びかける。

「どうしていつも謝るの?」
「人間なんだから誰でも…何でも思い通りにはいかないわ」
「幸せかどうかは自分で決める 大切なのは”今”なんだよ」

昔の夢を見ていたのだった。禰豆子、強い子だったんだなぁ……。



起きた炭治郎に、うれしそうに状況を伝えてくる妓夫太郎。左腕が千切れていた宇髄は心臓が止まり、鎌で心臓を刺された伊之助も絶望的、炭治郎を助けた善逸は瓦礫の下敷きになった。誰も守れず一人だけ生き残ってみっともねえなぁ、と嘲笑う。

炭治郎は無言で走り去り、追ってくる妓夫太郎に落ちていたものを投げる。妹のために鬼になれと迫り(上弦の鬼、めちゃくちゃ勧誘してくるじゃん)「悔しいんだなあ自分の弱さが」と言う妓夫太郎に「俺は準備していたんだ」と告げ頭突きをする。

効かねえぜと思うが、身体が動かせない妓夫太郎。炭治郎は逃げる振りをして雛鶴の毒クナイを取りに行き、頭突きと同時に刺したのだった。一瞬相手と自分を重ね「自分も一歩違えば鬼になっていた側だったかもしれない」と思う炭治郎だったが、もしそうだとしても鬼殺隊が必ず自分の頸を斬ってくれる、と思い直して全力で頸を斬ろうとする。



焦った堕姫が加勢しようとした瞬間、走る稲光。善逸が技を使って瓦礫から抜けたのだ。善逸の技の速さは何度も見て知ってると言う堕姫だが、予想を遥かに上回るスピードにたじろぐ。善逸が繰り出したのは「霹靂一閃神速」だった。だが足に負担がかかるため使えるのは二度まで、一度は瓦礫から出る際に使ってしまったため、ここで斬れなければもうチャンスはない。それでも「炭治郎が作った千載一遇、絶対に斬る」と頑張る善逸。

霹靂一閃神速、演出が大変かっこよかった。寝てるのに(寝てるから?)冷静でガッツがあってすてき。あと生足がずっと見えていてサービスショットだった(血だらけで痛そうだけど)。

妓夫太郎が足からクナイを抜き、万事休すかと思った瞬間助けに入ったのは宇髄さん……! 生きてた!!!!! 



「譜面」が完成した!!!勝ちに行くぞォオ!!!」からの演出、怒濤のかっこよさで何度も繰り返し観てしまった。

「譜面」の表現、原作では宇髄さんの能力について説明が入っていたが、アニメでは視覚的なイメージ図と、ピアノの音が強調されたオーケストラ調のBGMで、その迫力と美しさがより伝わってきた。煉獄さんVS猗窩座戦のロックといい、制作陣の音楽への深いこだわりを感じた。

妓夫太郎と宇髄さんの力は互角だが、片腕を失い毒もまわっている宇髄さんのほうに先に限界がくる。そう悟った炭治郎は並走して隙を伺う。鎌を顎に刺されながらも、諦めずに頸を斬ろうとする。善逸の力が限界になりそうな瞬間、伊之助も復活した。身体が異常に柔らかい彼は、とっさに内臓の位置を変えたのだという。

見事2人の頸を同時に斬り、2人の頸は転がって向き合うのだった。
炭治郎・善逸・伊之助・そして宇髄さん。頸を斬れたことに関しては、個々の生命力と力もすごいが、絶望的な局面で瀕死の重傷を負いながらも、お互いを信じてチャンスを待った精神力と絆の勝利でもあったと言えるだろう。

だが、意識が朦朧とする炭治郎の目に映った宇髄さんは、必死に何か叫んでいる。何が起きているのだろうか。エンディングも特別な仕様で、映画を観終わったときのような重厚感だった。

宇髄さんと妓夫太郎の戦い、ガンダムのMS戦のようだと表現したことがあるが、今回の演出はエヴァの使徒との戦いのようでもあった。次回は遊郭編最終回。どのような結末にたどり着くのか。

※この記事は、鬼滅の刃「遊郭編」の各話を1つにまとめたものです。

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©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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