<真犯人フラグ 真相編>11話~最終回までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第14話ストーリー&考察
第14話のストーリー
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冷凍遺体と篤斗(小林優仁)を送り付けた犯人がバタコ(香里奈)だと判明し、警察はその足取りを追っていた。しかし、バタコがなぜ犯行に及んだのか、凌介(西島秀俊)との関係だけが分からない。阿久津(渋川清彦)らは、バタコが入信していたかがやきの世界を家宅捜索。落合(吉田健悟)が教祖(相築あきこ)を尋問すると…。
瑞穂(芳根京子)は、過去のクレーム電話から、篤斗のものらしき服の出品者【keiju1008】がバタコである可能性にたどり着く。一方、河村(田中哲司)は、冷凍遺体の少年が何者なのかを突き止める。また、阿久津と落合はバタコの両親から事情聴取し、その証言から彼女の過去が明らかになる。バタコに関するバラバラだった情報がひとつの線となって現れ、凌介は自分と彼女の接点を探るため、バタコの両親に会いに行く。
そんな中、林(深水元基)が河村に送った写真の撮影場所がロッジで、そこを借りた人物が強羅(上島竜兵)だったことが分かる。不審な行動を繰り返す強羅は、ある人物の遺体を保管していて…。
一星(佐野勇斗)の母・すみれ(須藤理彩)の店を訪れた凌介は、恐縮するすみれに一星への信頼を語る。新居に撒かれていた血液が光莉(原菜乃華)のものだと断定され、不安を募らせる一星のもとに、一通のメールが届いて…!?
明らかになるバタコの素性、水面下で動く不気味な強羅の正体、暴走する陽香(生駒里奈)の目的とは――!?
第14話終了時点での考察
次々と事実が明らかになっていく怒涛の展開。注目したいキーパーソンは「バタコ(香里奈)」と「強羅(上島竜兵)」そして「瑞穂(芳根京子)」だ。凌介(西島秀俊)に冷凍遺体と篤斗を送り付けたのは、バタコであることが判明。バタコの実家は鮮魚店「うおばた」を営んでおり、魚市場に出入りすることも容易だったという。どちらも魚市場から送付手続きを取られていること、双方の箱にバタコの指紋がついていたことから、これは疑いようのない事実である。
凌介を死の間際に追い詰めたフグ毒についても、実家の鮮魚店から入手したものであろう。「一般人は毒処理をしていないフグを購入できない」ことから、バタコの両親が協力している可能性まで挙げられた(結果、バタコの単独だったと見られている)。
次々と明らかにされるバタコの背景。まだまだ止まらない。
以前、バタコによって土に埋められた「充さん(前野朋哉)」は、バタコの元夫であることもわかった。二人は離婚しており、時期を同じくして息子の圭樹くんを交通事故で亡くしている。最初に凌介に送られた冷凍遺体は、この圭樹くんであることが判明した。約5〜6年もの間、葬儀も火葬もせずに遺体を隠し持っていたことになる。
圭樹くんは、篤斗(小林優仁)と同じサッカー教室に通っていた。当時から、篤斗や真帆(宮沢りえ)と面識があってもおかしくない。
何らかのトラブルや確執があり、恨みを買ったのだと考えると……?
不運な事故で息子を亡くしたバタコは、その悲しみを埋めるために篤斗たちを誘拐したのだろうか。以前、フリマサイトに篤斗の服が出品されていた際の売主アカウント(keijyu1008)も、バタコだと思われる(バタコの誕生日は10月8日)。篤斗を本当の息子にしようとしたのだろうか。
ちなみに、バタコが入信していると思われる宗教団体「かがやきの世界」は、バタコはすでに破門されているとし、事件への関与を否定。しかし、篤斗を一度だけ「自分の息子」と偽り、施設へ連れてきたことは認めている。
以前「タッパーに入れた食事のようなもの」を誰かに与えているらしい女性の描写があった。あれはおそらく、かがやきの世界の施設内で、バタコが篤斗に食べさせていたものだろう。
このまま、バタコを一連の事件の真犯人と考えてしまいたくなるが……。怪しい人物はまだまだいる。
林(深水元基)を殺害したのは、等々力建設の社長に依頼された強羅で間違いないだろう。彼は河村(田中哲司)や日野(迫田孝也)とも面識があり、なんと1話冒頭に出てきた「エリンギサンタ事件」にも関わっているとみられている。
殺人代行や自殺幇助などを請け負っている可能性が高い強羅。相良家の新居で血液を撒き散らしていた本木(生駒里奈)も、おそらく彼の手駒だ。3話で彼女と話をしていたのは、強羅ではないだろうか。
指名手配され、警察に追われるバタコ。限りなく怪しい強羅と本木。男女共犯説からすると、後者に軍配が上がりそうにも見える。
しかし、最後の最後でショッキングな描写が流された。
林の元婚約者だった等々力茉莉奈(林田岬優)が「アイツに唯一感謝してるのは、サウナを教えてもらったことだけ」と言いながら、気持ちよさそうにサウナを堪能しているシーン。なんと、その横で同じくサウナを満喫していたのが……瑞穂だったのだ。
一星(佐野勇斗)が代表を務める会社「プロキシマ」宛に、謎のメールが。「ひかりんご ダメになったので 返品します」といった不気味な文章の最後に、数字の羅列……。どうやら、江戸川乱歩の作品に登場する「ポリビュオスの暗号」らしい。
文学に詳しい凌介と日野で暗号を解いたところ、浮かび上がった住所は、以前にも行ったことのある群馬の跡地。光莉(原菜乃華)のスマホや真帆の指輪が落ちていた場所だ。
そこで無事に光莉を保護し、入院する篤斗と再会を果たす展開に。子ども二人は無事に見つかったが、真帆の行方は未だ知れない。その現状に対し「子どもは見つかったのに、母親はどこに行ったのかな?」と茉莉奈が瑞穂に問いかけていたのだ。
やはり、瑞穂が事件に関係していたのか?
茉莉奈と瑞穂には面識があるはずだから、たまたまサウナで出会ったとしてもおかしくはないが……。親しげに会話を交わす仲とは考えにくい。
真相編第4話にて、次々と明らかになった事実。そして、3人のキーパーソン。
最後に、忘れてはならない「菱田家の押し入れ」の存在に触れて論を閉じたい。そこに何が隠されているのか知れないままだが、朋子(桜井ユキ)の意味深なセリフ「もう少しで終わるから」が我々の考察を進めてくれる。
もしや、押し入れに隠されているのは、真帆か?
※この記事は「真犯人フラグ 真相編」の各話を1つにまとめたものです。
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