<持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第6話ストーリー&レビュー
第6話のストーリー
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引き合うようにキスをした杏花(上野樹里)と晴太(田中圭)だったが、結局何事もなかったかのように別れてしまう。杏花は、「一体アレは何だったのか」とキスのことや晴太の言葉が頭の中を駆け巡り集中できない…
そんな中、毎年恒例のウィズキッズ・キャンプイベントが開催されることに。キャンプで好きな子に告白するつもりの虹朗(鈴木楽)は、颯(磯村勇斗)の好きな人が杏花だと知り、「颯先生の恋を応援する!」と意気込む。
一方、杏花は颯の知り合いが店長を務めるインド料理屋で休憩時間にヨガレッスンをさせてもらえることに。レッスンを終えて杏花がお店のカレーを食べていると、偶然晴太と虹朗と出くわし…颯の恋を応援したい虹朗は、杏花に「一緒にキャンプに行って欲しい」と提案する。
こうして迎えたキャンプ当日。仕事で来られないはずだった晴太も駆けつけ、三角関係は波乱の模様…
そんな中、お見合い相手とタクシーに乗っていた明里(井川遥)は、カーラジオから林太郎(松重豊)の声が聞こえてくることに気づく。日本語学者として語る林太郎の言葉が胸に刺さった明里は…
第6話のレビュー
惹かれ合うかのように唇を重ねた杏花(上野樹里)と晴太(田中圭)だったが、結局何事もなかったかのように帰路につくというオチ。なんならいつも以上によそよそしくなってる。そのまま勢いに任せてしまえばいいところを……まったく、世話が焼ける二人である。晴太とのキスが忘れられず終始上の空な杏花は、颯(磯村勇斗)のいつものラフなハグをパンチせずに受け入れる。喜ぶ颯だが、杏花の真意に颯はいつ気付くのだろうか……颯、全くもって不憫である。
「ただ好きだから好きです、だけじゃダメなの大人は」
30過ぎたいい大人が、これ以上なにも起こらないなんて。
いや、いい大人だからこそ、その先の一歩が踏み出せない。これだから、大人の恋は厄介だ。
対して、子供の恋心は至極ピュアで真っ直ぐ。
毎年恒例のウィズキッズ・キャンプイベントで好きな子に告白をするつもりの虹朗(鈴木楽)は、颯の好きな人が杏花だと知り、「颯先生の恋を応援する!」と意気込む。
子供みたいに、無邪気に思いを伝えられたらいいのだけれど。
独立に向けて活動に勤しむ杏花は、颯から紹介してもらったインド料理屋の休憩時間にヨガレッスンを開くことになる。
飲食店でヨガとは……と思いきや、インドとヨガという偶然も相まって、雰囲気もお客さんのウケもバッチリだ。
レッスン終了後、カレーを食べる杏花は、ついついカレー好きな晴太のことを思い出してしまう。
好きな人の好きなものって、どうしてこうもすぐに思い出してしまうのだろうか。
そんなことを考えていると、晴太と虹朗が来店する。どうやら行きつけのようだ。
明らかに気まずそうな杏花と晴太に気付いた虹朗は、あえて「間接キス」のワードを出して二人を困らせる。虹朗、一枚上手だ。
だがしかし、颯の恋を応援したい虹朗は、杏花に「一緒にキャンプに行って欲しい」と提案。どこまでも虹朗には敵わない……。
悩む杏花に、虹朗のためにも来てほしいと声をかける颯。
男として見られていないという自覚がある颯は、キャンプで雰囲気を変えていこうと決意する。
こうして迎えたキャンプ当日。
ご成婚カップルと会食がありキャンプに参加できない晴太だが、「キャンプで距離が縮まった」という話を聞いた途端、いてもたってもいられなくなり仮病をつかって抜け出す。
これまたいい大人が……と思うも、ここはしょうがない。晴太を応援しよう。
意を決してキャンプ場に向かう晴太。
驚く杏花、複雑な心境の颯……波乱の三角関係が幕を開ける……!
キャンプで印象を変えなければと励む颯は、大胆な行動に出る。
「虹朗、俺と杏花ちゃんくっつけようとしてるんだよ」「え?なんでそんな勘違い?」「本当に勘違いだと思う?」
いつになく真剣な表情の颯。が、杏花には一ミリも響かない……!
その後、図らずも二人きりになってしまった杏花と晴太は、未だ気まずさは残るも晴太がその沈黙を破る。
「結婚を前提とせず、僕とお付き合いしてもらえませんか?」
聞き覚えのあるこの台詞。
「結婚から自由になったお付き合い、していただけませんか?」
「ただ好きっていうだけで付き合うのは、ダメですか?」
ついに、ようやく、一歩踏み出した晴太。……遅い!遅いよーーー!
でも、それでも、あの晴太が思いを告げられるほどに成長したと思うと感慨深い。
「他の人に手をつながれたくない」と独占欲むき出しの晴太、愛おしい。
「私も」と晴太の手を握る杏花。
一つテントの下、しっかりと手を握り合い、眠る。
そんなことを知る由もない颯は翌朝、テントから出てくる二人の姿を目撃してしまう。
いつも通りのフリをするも、杏花にとって家族になってしまったことに気付いた颯は、キャンプから帰宅した夜、食事を置いて出ていってしまった。
……さて、切ない感情に溺れてしまう前に、林太郎(松重豊)と明里(井川遥)の恋模様も振り返っておこう。
お見合い相手に違和感を感じてしまう明里は、悩みながらも「また会ってみればいいんですもんね」と前向きだ。でも、違和感を感じながら上手くいくことなんてあるのだろうか。
その点、林太郎と話す明里は非常に自然体。
目の前に運命の相手がいるってのに、どうして気付かないのか。神様が意地悪……なわけではなく、気付けない感情が”恋”でもある。
後日、例のお見合い相手と2回目のデートのためタクシーに乗っていた明里は、ラジオから林太郎の声が聞こえてくることに気付く。
「相手への敬意があって、呼ばれる方がそれで良しとするならば、奥さんでもパートナーでも。どんな言葉にも敬意がないと相手に失礼ですし、ふさわしいと他者が押し付けるのも傲慢かと」
相変わらず、林太郎から発される言葉の素敵なこと素敵なこと。
この一言を聞いて、お見合い相手への違和感が腑に落ちた明里。
このまま、林太郎の元へと気持ちが向いてほしいと願うばかりだ。
視聴者にとっても願ってもない杏花と晴太の恋の成就。
だけど、颯はどうなってしまうの?どこかやりきれない思い。あまりにも切なすぎる。
颯の行動を、杏花はどう受け止めるのだろうか。
颯の存在に救われていたことに、杏花はいつ気付くのだろうか。
※この記事は「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」の各話を1つにまとめたものです。
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