<持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
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上野樹里主演のドラマ「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」が2022年4月19日にスタートした。
本作は、上野演じるヨガインストラクターと松重豊演じる妻に先立たれた父がともに婚活にチャレンジするオリジナルラブストーリー。「ダメな私に恋してください」「初めて恋をした日に読む話」などを手掛けてきた吉澤智子が脚本を担当する。共演は田中圭、磯村勇斗、井川遥ら。
cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。
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もくじ
・第1話ストーリー&レビュー・第2話ストーリー&レビュー
・第3話ストーリー&レビュー
・第4話ストーリー&レビュー
・第5話ストーリー&レビュー
・第6話ストーリー&レビュー
・第7話ストーリー&レビュー
・第8話ストーリー&レビュー
・第9話ストーリー&レビュー
・第10話ストーリー&レビュー
・「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」作品情報
第1話ストーリー&レビュー
第1話のストーリー
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ヨガインストラクターとして働く沢田杏花(上野樹里)は辞書編纂者の父・林太郎(松重豊)と2人暮らし。2年前に母が亡くなり、日常生活能力がゼロで生活が荒れ果てた父を見かねて実家へ戻った。
ヨガの生徒の前では心身ともに穏やかな暮らしを送っているよう取り繕っている杏花だが、実際の私生活は真逆。父・林太郎は散乱した部屋でスマホを探す杏花を見て、果たして娘は結婚できるのかと心配でならない。しかしヨガインストラクターとして独立したいという目標がある杏花は、恋人は欲しいが結婚願望は薄い。それどころか、父のお世話をする毎日に「結婚ってなに?」と疑問はつのるばかり。
そんなある日、杏花は独立のノウハウを学ぶために起業セミナーを受講し、そこで出会った東村晴太(田中圭)と意気投合する。後日二人で食事に行き、杏花は「結婚を前提にせず、お付き合いしてもらえませんか?」と、提案をするも、晴太からシングルファーザーだと告げられ、「友達になりませんか?」と提案されてしまう…。
そんな中、林太郎が妻の三回忌を機に遺品整理をしていると、妻が残した離婚届を発見。人生最大のショックを受けた父・林太郎は、杏花を巻き込んでの“父娘ダブル婚活”を思いつく。林太郎の勢いに押され、杏花はしぶしぶ親子で婚活パーティに出席するが、そこで思いもよらない人物に出会うことに――。
人生の再チャレンジに挑む父娘に波乱の恋が幕を開ける!
第1話のレビュー
2022年春ドラマ大本命候補・”じぞ恋”こと「持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜」がついにはじまった。あぁ、どれだけこの日を待ちわびたことか。父と娘で婚活をするという異色な設定、よくある恋愛ドラマじゃない感。
CMで印象的だった「結婚を前提にせず、お付き合いしてもらえませんか?」というタイトルに反した台詞からにじみ出るこじらせ具合。
……期待値しか上がっていなかったが、無事その期待を越えてきた。
さすがは「ダメな私に恋してください」「あなたのことはそれほど」など数々のTBSドラマを手掛けてきた吉澤智子脚本作品、今回も我々視聴者を沼にハマらせる気だ。
ヒロイン・杏花(上野樹里):まっすぐな姿に超共感!
自身のヨガスタジオを持つことを目標とし、結婚に一切固執しない沢田杏花(上野樹里)。
上野樹里、「監察医 朝顔」以来、約3年ぶりとなるドラマ主演。
やはり「のだめカンタービレ」の印象が強い彼女だが、17年も前のことになると思うと時の流れは恐ろしい。
もう、杏花に共感できる部分が多くありすぎて、ところどころ自分を見ているような感覚に陥ってしまった。
良くも悪くも、自分の感情に素直すぎる杏花。
起業セミナーで出会いシンパシーを感じた東村晴太(田中圭)に、二度目ましてにして「私と、結婚を前提にせず、お付き合いしてもらえませんか」と赤裸々すぎるほどのド直球告白。
「私達、なかなか巡り会えない二人だと思うんです」と、直感を信じてお互いのメリット・デメリットを提示しながらまるでプレゼンかのように淡々と話す杏花の姿に、うんうん頷くしかなかった。ビジネスと恋愛はニアリーイコールですよね、わかります。
結婚したくないわけじゃない。ただただ普通に恋をして、普通に優しい人を好きになりたいだけ。
杏花、ドライに見えるようで、もしかすると誰よりもロマンチストなのかもしれない。
対して、親友の浅木鈴(清水くるみ)と大石理歩(水崎綾女)はアラサーあるあるな主張をぶつけてくる。
彼氏と同棲生活4年目の鈴は、なかなか結婚について切り出せずにいるが「結婚して元取らなきゃこの4年が余計にもったいないんです」と嘆く。
わかる、わかるけど、ねぇ、男なんて星の数ほどいるよ?ーーはい、そう思う派です。
絶賛婚活中な理歩は、脳天気な杏花に「30過ぎてなにぬるいこと言ってんの!今は女子が頑張んないと自然な流れで〜なんてないから」と辛辣なご意見。
いやぁ、ごもっとも。ーーでもやっぱり、自然に出会って恋に落ちたいんです。
父・林太郎(松重豊):亡き妻への愛の尊さに感服!
2年前に妻・陽子(八木亜希子)に先立たれてしまった辞書編纂者の父・林太郎(松重豊)。白髪スタイルな松重豊、渋くて最高。林太郎の第二の人生、勝手ながら超応援します!!!
最愛の奥様が亡くなり、抜け殻のようになってしまっているのかと思いきや、日常生活に支障が出るほどの”日本語オタク”という趣味にどうやら救われているようだ。
カメラ片手に渋谷の街を歩き回り、流行りのトゥンカロンを意気揚々と購入する姿……林太郎への愛着は深まるばかり。
「陽子さんが死んだときに、陽子さんと一緒にいるときにしかいない自分も死んだんだ」
"その人と一緒にいるときの自分をどれだけ好きでいられるかどうか"、これによって恋愛の良し悪しが変わってくる。
林太郎がどれだけ陽子を愛していたのか、陽子がどれだけ林太郎のことを愛していたのかがよくわかる一言だ。
遺品整理の際に見つけてしまった陽子からの離婚届にショックを受けるも、第二の人生を歩み出すために婚活をはじめる林太郎。
あまりにも単純すぎて、歳上なのに母性本能をくすぐられるという謎現象が沸き起こってしまった。松重さん、勘弁してください。
あ、こういうまっすぐなところ、杏花とそっくり。なるほど、さすがは親子だ。
父と娘、それぞれの恋模様から目が離せない!
出会いは突然。神様は意地悪なことに、タイミングは重なるもの。
杏花の目の前に現れた、企業セミナーで知り合ったバツイチのシングルファーザー・晴太(田中圭)と、父に付き添った婚活パーティーで18年ぶりに再会した幼馴染・颯(磯村勇斗)。どちらかが当て馬になるのも時間の問題だろう。
田中圭らしさ満点な役柄に図らずもキュン死だし、人懐っこい年下キャラ全開な磯村勇斗もたまらない。
贅沢すぎる三角関係、見ているだけでお腹いっぱいになりそうだ。
第二の人生を歩みはじめた林太郎にもさっそく恋の予感。
婚活パーティーで司書と名乗るも実は整形外科医だった日向明里(井川遥)に一目惚れ?林太郎みたいなイケオジ、私だったらむしろ付き合いたい。
父と娘の波乱の恋、一ミリたりとも見逃せない。二人で紡ぎ出す結婚行進曲、完成が楽しみだ。
※この記事は「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」の各話を1つにまとめたものです。
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