<持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第4話ストーリー&レビュー
第4話のストーリー
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颯(磯村勇斗)との同居生活にも慣れたある日、杏花(上野樹里)はヴァネッサ(柚希礼音)から新しいヨガスタジオのマネージメントを任せたいとオファーされる。マネージメントならある程度は自分の理想のスタジオが作れる上、プライベートも大切にできてシングルファーザーである晴太(田中圭)との関係も考えられるかもしれないと…杏花の中に迷いが生まれていた。一方。明里(井川遥)のクリニックを訪れた林太郎(松重豊)は、明里から思いがけない誘いを受ける。
そんな中、独立を目指す杏花のモデルケースになればと、晴太の誘いでパーソナルジムを営む先輩女性起業家・足立瞳(MEGUMI)を訪ねる2人。しかしそこは「胸キュンプログラム」を行う “カップルジム”だった。起業の話も聞けて一緒に運動をして距離が縮まるが、「がんばって独立の夢を叶えて欲しい」という晴太とケンカになってしまう…
一方、颯にはある女性から不在着信がー
すれ違う杏花と晴太…そして颯、それぞれの恋・悩みの行方は…。
第4話のレビュー
杏花(上野樹里)と颯(磯村勇斗)の同居生活は、傍から見れば結婚3年目の夫婦並みに朗らかな光景だ。颯、彼氏としてはもちろんのこと、夫としても優秀すぎる。
食事を作るだけでなく食べるタイミングの気遣いまでバッチリ、肩のマッサージもしてくれる上、「今日も頑張ったね」の一言はずるい。
自分のスタジオを持つことが第一優先な杏花にとって結婚している暇はないと言い張るも、颯のナチュラルなアタックには目を見張るものがある。
「杏花ちゃんを助けてくれる人と結婚すればいいじゃん」「そんな男の人なかなかいないよ」「いるよここに」……なにこのキュンが炸裂する会話!
颯の行動や言動に一切動じない様子の杏花、やはり颯のことは幼馴染としか見れないのだろうか。
そんな颯に、毎晩のように誰かから着信が。
誰がどう見てもモテること間違いなしな颯、電話の相手はどこぞの女と思い込む杏花と林太郎だったが、本当は颯の母親からだった。
あまり家庭環境が好ましくなかった颯。
颯が高校の頃に出ていったきり全然会っていなかったのに、日本に戻って一回会ってからしつこく連絡してくる母親。
「近付いたら、きっと言わなくていいこと言って喧嘩になっちゃうし、めんどくさい」
思い悩む颯に、ヨガのレッスンを通じて言葉を届ける杏花。
「心を守るために使っている筋肉も緩めて、ただ自分を感じましょう」
自分に言い聞かせている部分もあるだろうが、自身の体験も踏まえた上での伝えたい思いを、ヨガでリラックスしている身体にベールを被せるように語りかける杏花。
ヨガの先生って、ただただトレーニングを教えるだけじゃないんだ。
このドラマ、台詞が本当に素晴らしい。
メッセージ性の強い言葉も、丸く優しく磨かれてふんわりと染み入ってくる。
杏花との心の距離を縮めるべく抱きしめようとするも、”肩に頭コツン”止まりになってしまう颯。
久々に再会したときには躊躇なく抱きしめていたのに、恋心が加速するほどに身体的な距離は遠くなってしまう。そんなもどかしさが痛いほどに伝わってくるワンシーンであった。
そんな杏花に、予想もしていなかった出来事が訪れる。
ヨガスタジオのオーナーであるヴァネッサ(柚希礼音)から、新しく展開予定のヨガスタジオでのマネージメントをやらないかとオファーされたのだ。
これならある程度は自分の理想のスタジオが作れる上、会社に残る方がプライベートを大切にできる。後回しにしていた”恋”・シングルファーザーである晴太(田中圭)との関係も考えられるかもしれない。
独立を目指すべくがむしゃらで走ってきた杏花だが、別の選択肢もあるということを思い知らされた瞬間だった。
そんな中、”両片思い”状態が続く杏花と晴太の関係性はまたもやこじれてしまう。
晴太の元顧客であるパーソナルジムを営む先輩女性起業家・足立瞳(MEGUMI)のもとに向かうも、ひょんなことから「胸キュンプログラム」たるものを受けさせられる二人。どうやらパーソナルジムからカップルジムに路線変更したようだ。
いつものヨガウェアとギャップのある杏花のスーツ姿にドキッとしたり、トレーニングにへこたれてヘロヘロになったり、晴太の反応がいちいちかわいすぎる。さすがは田中圭パワーだ。
運動しながら愛を育む、新しい形の”愛活”。これ、意外といいかもしれない。
杏花の独立に対する心情の変化を知った晴太は、少し戸惑っている様子。
大学も就職も部活の大会も、一番欲しいものを手に入れたことがないという晴太だからこそ、杏花の”独立したい”という夢を誰よりも応援したいのだろう。
「本当に自分のスタジオ、諦めるんですか?」「頑張ってください。頑張らなきゃダメです」
颯とは対照的な晴太に対して、思わず「誰のせいで悩んでると思ってるんですか?」と反論する杏花。そう、悩みの種は紛れもなく晴太なのだから。
一方、なんだかんだで一番気になってしまうのが林太郎と明里(井川遥)の関係性。
通院する林太郎に、骨フェチということを告白する明里。なんでも骨フェチということから整形外科医になったらしい。なんて神秘的で変態的なんだ……!
「沢田さんの骨格が好き」と告白する明里にときめいてしまう林太郎だが、残念ながら通院は今日で最後になってしまう。
不甲斐なさが残る林太郎に「よかったら、一緒にときどきウォーキングしませんか?」と声をかける明里。
林太郎の腰の健康のためと自身の婚活の相談のためにということで、後者に関しては複雑な心境の林太郎だが、定期的に会える約束ができただけでも大きな進歩だ。
それでもやはり、好きな人から恋愛に関する相談を聞くことは、なかなか精神が削られるもの。
だが、それ以上に得られるものは大きい。カメの肩甲骨について意気揚々と語る明里に思わず「キュンです」となってしまう林太郎。
林太郎が勤める三省堂での会議で、林太郎含む年配編纂者らが「きゅんきゅん」や「きゅんと」の違いについて語るシーンには思わず頬が緩んでしまった。
言葉が好きな辞書編纂者、骨が好きな整形外科医。生物学的に思考が似ている二人、これはもう相性ぴったりに他ならない。
林太郎と明里におなじく、起業セミナーが終わることから会う理由がなくなってしまう杏花と晴太。
雨降る帰り道、相合い傘で帰路につく二人。
喧嘩別れして以来でお互いに気まずい雰囲気もあったが、最後だからそうも言ってられない。
起業セミナー内で出されたお題・「私の大事なもの」を書き出すうちに、大事なコト・ヒトがわかってきた晴太は、起業することを諦めることにしたと告白する。
晴太の「私の大事なもの」リストの最後には、しっかりと”杏花さん”と綴られていた。
対して杏花は、やっぱり独立することに決めたと告白する。
「頑張れ」って言葉が悪いわけじゃない。”誰にどう言うかが大切”だということに気付いた杏花は、晴太に感謝を告げる。
「頑張れ」とお互いにエールを贈り合い、別れようとするも、名残惜しく他愛もない話を続けようとする晴太。
お互いに好きなのに、ここでお別れしてしまうの……?
視聴者一同切ない気持ちに苛まれる中、晴太がやってくれた。
いたたまれなくなった様子で杏花の元へ駆け寄り、そっと抱きしめる晴太。そして、晴太の目線の先には颯の姿が。
恋愛は、ライバルが現れることによりジェットコースターのように勢いづく。
これまで杏花への気持ちが見えるようで見えにくかった晴太が大胆な行動を起こしたということは、颯にとって確実に着火剤となることだろう。
次週以降、颯のさらなるアプローチに期待。ようやく心のブレーキが外れた晴太の行動の変化にも注目したい。
※この記事は「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」の各話を1つにまとめたものです。
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