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2022年05月24日

<俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】


第9話ストーリー&レビュー

第9話のストーリー

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弥生ビールの営業マン・丸谷康介(山田涼介)は、交際中の真田和泉(芳根京子)から“30年後の自分”を名乗るおっさん(古田新太)が自分の父親だとウソをついていたことを責められる。去って行く和泉を追い掛けようとしたその時、康介の前に立ちはだかったおっさんが「これで消費期限となります」とひと言。無情にも宣告されてしまった“可愛い”の終わり――。30年後、康介と和泉が一緒にいないこと、そして「未来は変えられない」と告げられた康介は…?

そんな中、会社の危機に乗り込んできた人事コンサルタントで実は和泉の双子の兄・山城大和(森崎ウィン)が、経営のスリム化を推し進めるため、営業部門と支社の統廃合、さらに早期退職者も募ると宣言。この話にすっかり落ち込んだ鏑木悟(迫田孝也)と、別の意味でも追い込まれている康介のもとに、思い詰めた表情の一ノ瀬圭(大橋和也)がやってくる。なんと、部長の山室つかさ(西田尚美)が、誰かの退職届を持っていたというのだ。まさか退職するのは大和からアメリカの研究機関を紹介されていた和泉…? 不安しかない康介だが、追い打ちを掛けるように和泉から別れを切り出されてしまう…。おっさんの「未来は変わらない」という言葉を思い出し、絶望する康介――。

何とか気持ちを奮い立たせた康介が会社に戻ると、同僚たちが真剣な表情で営業部門の統廃合を阻止するための対策を練っていた。和泉のことで頭がいっぱいの康介だが、無理やり気持ちを切り替えて仕事に打ち込む。そんなある日、康介は大和に声を掛けられ、和泉の過去を知ることに…。自分も一緒にその過去と向き合おうとする康介だが…!? 

はたして、“可愛い”の消費期限を迎える康介は、未来を変えることができるのか!? そして、ようやく本当の恋を知った康介と和泉の運命は…!?

“可愛い”を武器に生きてきた《あざかわ男子》×26年恋愛経験ゼロの《ロボット女》、キュンムズな2人の遅すぎる初恋を描く“俺かわ”が、ついに最終回を迎える――。

第9話のレビュー

和泉(芳根京子)に嘘をついていたことがバレてしまった丸谷(山田涼介)。それからというもの、和泉からは別れ話を切り出され(!)、営業部は統廃合や早期退職者を募ることが決められ、踏んだり蹴ったり。

加えて、未来の丸谷(古田新太)からは「30歳の誕生日で、お前の”かわいい”の消費期限は終わる」と宣告される始末。このまま和泉とも別れ、かわいいは終わってしまい、散々な結果になってしまうのだろうか?

そんななか、営業部の統廃合をなんとか食い止めようと、営業部一同で「売上1%アップ計画」を実施することに。取引先それぞれの売上を1%ずつアップすれば、全体の売上も上がり、統廃合する必要はなくなるのでは? といった目論見である。

さまざまな施策を打ち、上層部の会議までに画期的な提案を出そうと奮闘する営業部。しかし、このタイミングで和泉は「自分と向き合う時間が欲しい」と有給休暇を取っていた。彼女には、早期退職者に志願した疑惑もある。

この危機を乗り切るためには、和泉のデータ分析力と提案力が必須なように思えるが、果たして……。

少し驚いたのは、和泉と、未来の丸谷が会って話すシーンがあったことだ。彼が丸谷の父親ではないことを知っていた和泉だが、あえて何者なのか強く問いただすことはしない。遠い未来から来たことを仄かしても「一種の記憶障害ということでしょうか?」と冷静に返すのみ。

和泉らしいといえばらしいが、彼女なりに、本能で感じるものがあったのかもしれない。彼と丸谷との関係、そして丸谷との未来を。

和泉は、幼い頃からずっと「自分の居場所」を欲しがっていた。自分のせいで両親が離婚してしまったと思い込み、その過去を背負いながら、周囲の邪魔にならないように生きてきた。彼女がずっと求めていた居場所を与えてくれた丸谷に対し、感謝があったからこそ別れを切り出したのかもしれない。

休暇中であったにも関わらず、和泉は会社に戻り、売上アップのためのデータ分析と企画提案に加わる。無事に難局を脱すことはできたが、その影で和泉は決意を固めていた。研究者として学び直すため、アメリカへ留学することを。

離れ離れになる和泉と丸谷を見て、やっぱり二人はこのまま別々の道を歩むの? と全視聴者が心配したのではないだろうか。

しかし、それは杞憂だった。

お互いの未来を尊重し、恋心を守った和泉と丸谷は、30年後の未来も”一緒にいる”ーーラストの乾杯シーンは、なんとも情緒に溢れていた。

最終回まで、あっという間に駆け抜けてきた本作。未来の自分がやってきたSF要素もあり、胸キュンシーン満載なラブコメ要素もあり、仲間で力を合わせて難局を切り抜けるお仕事ドラマ要素もあった。

自分の唯一の武器(だと思い込んでいた)、かわいさがなくなってしまうかもしれない……そんな怯えよりも、自分の未来は自分で作っていくと決めた丸谷の選択に、勇気ももらえた。

また山田涼介&芳根京子のコンビで、ラブコメを見てみたい。かわいい女子とロボット男子の恋というのも、面白そうではないだろうか。


(文:シネマズ編集部)

※この記事は「俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?」の各話を1つにまとめたものです。

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