<オールドルーキー>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第10話ストーリー&レビュー
第10話のストーリー
>>>「オールドルーキー」の画像をすべて見る新町(綾野剛)は解雇され「ビクトリー」を去った。そして、高柳(反町隆史)と今後スポーツマネージメントには関わらないことを約束する。
妻の果奈子(榮倉奈々)や娘たちにも理解してもらい再び新町の仕事探しが始まるが、塔子(芳根京子)たちはやりきれない思いでいた。
そんな中、「ビクトリー」所属のJリーガー・伊垣(神尾楓珠)の海外チームへの移籍交渉が暗礁に乗り上げる。さらに、塔子と城(中川大志)もあることがきっかけでビクトリーを自ら退職。
「ビクトリー」を退職し全く関係ない仕事をしていた新町だったが、伊垣はそんな新町をなお頼ってきた。伊垣の熱意に負け、新町はスポーツマネージメント最後の仕事として、伊垣の代理人をやらせてほしいと高柳に願い出る。
しかし、経験がない新町では前途多難。そんな時に衝撃的な事件が起こる――。
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第10話のレビュー
日曜劇場「オールドルーキー」が最終回を迎えた。かつてサッカー元日本代表として活躍をした新町亮太郎(綾野剛)が、挫折の末にセカンドキャリを模索。
家族と共に奮闘するというヒューマンドラマだったが、最終話までその内容はブレることなく、番組最高の平均視聴率11.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で幕を閉じた。
前回の第9話では新町の勝手な行動に首をかしげたくなったが、最終回では彼の誠実さが人の心を動かした。
また、子どものように号泣する綾野の姿に多くの視聴者が胸を打たれただろう。
最終回にふさわしく、豪華なキャストが出演。
なかでも、第1話に登場したサッカー選手、矢崎を演じた横浜流星の登場には驚いた。
同ドラマは毎回、スペシャルゲストが登場し放送を盛り上げていたので最終回は誰かと心待ちにしていたが、金髪姿が一段とかっこいい横浜流星だったとは。
最終話ではサッカー選手の伊垣(神尾楓珠)を海外チームへ移籍させるために奮闘した新町。
試合で爪痕を残そうと焦る伊垣に
「自分を見失うな! 自分を取り戻せ!」
と熱いエールを送った姿は、綾野自身に向けてのメッセージだったようにも感じた。
一つ不完全燃焼と言えば、同僚の塔子(芳根京子)と梅屋敷(増田貴久)、そして城(中川大志)と留美(生田絵梨花)の恋バナだ。
また、新町の妻である果奈子(榮倉奈々)の出番も極端に少なく、もう少し最後まで丁寧に描いてほしかった。
もしかしたらそこは続編で描かれるのかもしれない!という淡い期待もある。
そしてわがままを言うならば、続編では今回とりあげられたようなメジャーなスポーツだけではなく、たとえばホッケーやカヌー、ハンドボールや空手など実はオリンピック競技として注目されているものの、そこまでスポットライトが当たっていないスポーツにも焦点を当て、業界全体を盛り上げてもらいたい。
今回、綾野剛と同等に人気だったのは社長の高柳(反町隆史)ではないだろうか。
ワンマンだけどじつは人情があり、存在感抜群な社長役を反町は見事に演じていた。
ラストシーンでは素直に「ビクトリーに戻ってこい」と新町には言わず、
「君に2つの選択肢をあげよう。1つはこの業界を去る。もう1つはビクトリーに戻ってスポーツマネージメントを続ける」
この2択、高柳なりの優しさだろう。
当然、新町の答えは「ビクトリーに戻りたいです」だった。
号泣しながら高柳の前で答える新町の姿は、まるで小さな子どものようであった。
最高のセカンドキャリアをつかんだ新町。
ドラマとはいえ、熱いエールを送りたい。
そして、葛飾(高橋克実)や秘書のかほり(岡崎紗絵)も含め、この作品に彩を添えてくれた多くのキャストや制作陣にも心から感謝をしたい。
今回、このドラマのおかげで「スポーツマネージメント」という仕事を垣間見ることができた。
そこで筆者からも最後に一言!
「すべてのアスリートにリスペクトを!」
—完—
(文:シネマズ編集部)
※この記事は「オールドルーキー」の各話を1つにまとめたものです。
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