<鎌倉殿の13人・御家人政治編>27話~38話までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第34話ストーリー&レビュー
第34話のストーリー
>>>「鎌倉殿の13人」の画像をすべて見る源実朝(柿澤勇人)と後鳥羽上皇(尾上松也)のいとことの婚姻が決まり、政子(小池栄子)の心配をよそに喜ぶりく(宮沢りえ)。一方、京では後鳥羽上皇が源仲章(生田斗真)、慈円(山寺宏一)らと鎌倉の行く末について思いを馳はせていた。そんな中、北条時政(坂東彌十郎)から代々受け継ぐ惣検校職そうけんぎょうしきのお役目を返上するように求められた畠山重忠(中川大志)が、疑念を抱いて義時(小栗旬)に相談。その義時ものえ(菊地凛子)を……
第34話のレビュー
第34回のタイトル、「理想の結婚」ということで、それぞれの夫婦、結婚の在り方が描かれた。
すっかり成長した源実朝(柿澤勇人)の結婚が決まった。相手は後鳥羽上皇(尾上松也)のいとこだ。りく(宮沢りえ)や実衣(宮澤エマ)はノリノリだが、政子(小池栄子)は心配そうにしている。
政子としては、子どもの婚姻には良い思い出がない……というところはあるかもしれない。
当の実朝もあまり気が進まない様子。
泰時(坂口健太郎)にも妻と仲が良いのかと聞く。
それに泰時は「いつも尻に敷かれております」。仲が良いんだね、泰時……良いことだよ……。
また、御家人たちから武芸や学問などを学んでいる実朝。和田義盛(横田栄司)に誘われ、和田家で食事を摂ることに。そこではやはり義盛と巴(秋元才加)の仲睦まじい姿が。
実朝は果たして、理想の夫婦像を見つけることができるのか。
それにしても「女子とのあと腐れのない別れ方」を教えるのが三浦義村(山本耕史)とは……。
もっと教えることなかったんか、とも思うが大事である。
そして、義時にも縁談が。二階堂行政(野仲イサオ)から、孫娘ののえ(菊地凛子)を勧められる。
最初は渋る義時(小栗旬)は八田知家(市原隼人)に見極めを頼む。
そこは義村の出番では!?と思うが、場合によっては面白がりそうなので良くない。
見極めるのにふさわしい人物としては確かに八田殿しかいない気が。
今の義時に企みなしで助言してくれる人がなかなかいない。畠山重忠(中川大志)も良さそうだが、義時と少し似ている部分もありそうな気も。
仕方なしにのえに会ってみると、心をわしづかみにされてしまう義時。
あっという間にその気になってしまう。もちろん、八田もイチオシである。
そんな中で反対したのが泰時だ。比奈(堀田真由)がまだ出て行ったばかり、それも義時の自業自得ではないかと食ってかかる。さすがに腹に据えかねたのか、義時も険しい表情に。
そこに割って入ったのは泰時の妻・初(福地桃子)だった。泰時の頬をはたき、言葉を止めさせる。たぶん、初がやらなければ、義時と泰時の仲はさらに悪くなっていただろう。
で、のえは実際にどうなのか、という話だ。
視聴者目線で言うと、なんというか、話すことが嘘っぽいというか、耳障りの良い言葉ばっかり言っているというか。義時が差し入れたきのこを「きのこ大好き!」というのもわざとらしい。
と思ったら、案の定、のえには裏の顔が。
この裏の顔を見てしまったのが泰時だけ、というところがこじれそうだ。
それにしても、義時が好きでたまらなかったのは、きっと八重だけなのだろうな、と思う。
一見、ほのぼのとしたような今回だが、水面下では次なる地獄の伏線が張られていく。
執権となり、やりたい放題、賄賂もらいたい放題の北条時政(坂東彌十郎)。
時政に代々受け継ぐ惣検校職の役目を返還するように言われ、疑念を抱く畠山重忠。
京では源義仲(生田斗真)が平賀朝雅(山中崇)によからぬことを吹き込む。
さらにりくと時政の息子・北条政範(中川翼)の京での死。
正しき道を進もうとする人の命が奪われないように、と願ってやまない。
※この記事は「鎌倉殿の13人」の各話を1つにまとめたものです。
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(C) NHK