<親愛なる僕へ殺意をこめて>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第7話ストーリー&レビュー
第7話のストーリー
>>>「親愛なる僕へ殺意をこめて」7話の予告をYouTubeで見る浦島エイジ(山田涼介)のもうひとりの人格“B一”は、雪村京花(門脇麦)を刺したのはLLだと知る。そんなB一の前に現れたのは、京花を刺した容疑者となっているエイジを追って、ナミ(川栄李奈)を尾行していた刑事・桃井薫(桜井ユキ)だった。LLが生きているというB一の話を聞いてしまった桃井は、自殺したエイジの父・八野衣真(早乙女太一)がLLだと結論づけた捜査結果に疑念があることを伝え、B一に3日の猶予を与えると言い出す。その間に父親の無罪を証明してみせろ、というのだ。そして桃井はもうひとつ重要な情報を明かす。「この事件には警察の人間が深く関わっている可能性がある」と――。
桃井は、15年に起きたことをB一たちに話す。15年前の4月20日午後5時頃、警察は匿名の通報から八野衣の潜伏場所を突き止めた。だが、その6時間前の午前11時頃、ある老婦人から八野衣らしき男を見かけたという通報がすでにあったのだ。捜査本部に老婦人からの情報が伝わったのは同日の午後8時。つまり、警察内部の何者かが意図的に情報を遅らせたのだ。「おそらく、八野衣真を殺しに行くためだ」。桃井はB一とナミにそう告げた。
B一は、エイジになりすまして義理の父・亀一(遠藤憲一)に連絡を取り、ナミが運転する車で彼に会いに行く。亀一は、B一に荷物が入った紙袋と金を手渡すと、「いつかは話さなければいけないと思っていたことがある」と切り出し……。
第7話のレビュー
義父の浦島亀一(遠藤憲一)と会うことになったエイジ(山田涼介)。「お前にいつか話さないといけないと思っていたことがあるんだ。15年前のことだ」とエイジの実父、八野衣真(早乙女太一)について話す亀一。
真は若い頃、ヤンチャだったものの根は真面目で優しい一面があったため、彼の保護司として更生に手を尽くしてきたという。
「あいつの抱える闇に気づいてやれなかった」
「結果的に八野衣真を社会に解き放つ手助けをしてしまった」
「LL事件の責任の一端は私にある」
んん?
なんとなくLL事件の犯人が真の仕業のように話しているけれど……。
第7話は刑事の猿渡(髙嶋政宏)と桃井薫(桜井ユキ)の過去が明らかに。
なんと桃井は過去にデートクラブ「ホワイトラビット」所属の女性を買春していた。
桃井に好意を持っていた猿渡は、その過去を隠すためにLLを…真を犯人と決めつけ、追い込んでいた。
「本当に殺っていないんだ。俺には家族が、息子が俺の帰りを待っているんだよ」
と、真が懸命に訴えているというのに猿渡は、「お前に桃井の人生を台無しにされてたまるか」と真を殺したのだった。
第7話をまとめると、桃井は自分の買春の過去を隠すためにホワイトラビットの社長、花坂トオル(遠藤雄弥)やサイ(尾上松也)を殺し、そして猿渡は桃井を守るため真を殺していた。
ナミ(川栄李奈)の
「あなたたちのなれ合いのせいで、エイジがどれだけ辛い目にあったかわからない?」
というセリフ。
まさにその通りだ。
猿渡と薫は刑事だというのに、自分たちの保身のために多くの人間を殺し、不幸にしていた。
この事実がわかるとSNSでは
「猿渡って上司としては最高だけど、部下のためにエイジの父を殺すとかありえない」
「この2人、私情を挟みすぎじゃない? ありえないわ…」
「桃井がサイのことを撃ったのは、エイジを守るためじゃなくて、自分の秘密を守るためだったのか」
ラストシーン。
「これで地獄が終る」と言いながら川に身を投げた桃井。
いやいやいや、最初から自らの罪を認めていたらこんな結果にはならなかったのに。
その桃井を追うように口に拳銃を突っ込み、発砲した猿渡。
なんとも悲しい終わり方だ。
事件の真相がわかってスッキリするのかと思いきや、腹が立ってしかたがない。
二重人格になってしまうほど追い詰められたエイジの気持ちを、少しでも考えたことがあったのだろうか。
結局、猿渡と桃井がいなくなってしまい、LL事件の犯人はわからず第7話は終了。
とはいえ、真犯人はもうあの人しかいないのだけれど……。
※この記事は「親愛なる僕へ殺意をこめて」の各話を1つにまとめたものです。
→元記事はこちら
→目次へ戻る
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
(C)フジテレビ