<親愛なる僕へ殺意をこめて>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第8話ストーリー&レビュー
第8話のストーリー
>>>「親愛なる僕へ殺意をこめて」8話の予告をYouTubeで見る浦島エイジ(山田涼介)のもうひとりの人格“B一”とナミ(川栄李奈)の目の前で、刑事の桃井薫(桜井ユキ)と、桃井の上司である管理官の猿渡敬三(髙嶋政宏)が命を絶った。
B一は、エイジの人格が6日以上、表に出てきていないという状況に不審を抱いていた。「これからどうするつもりなの?」。ナミからそう問われたB一は、雪村京花(門脇麦)が住んでいたマンションに向かうと返す。10月30日の時点では、京花はLLが八野衣真(早乙女太一)だと信じ込んでいた。だが、11月3日になると、京花は「LLが生きていた」と言い出す。B一は、その3日の間に京花が何かを知ったのではないかと推測し、彼女の足取りを調査しようと考えたのだ。
京花のマンションに侵入したB一は、彼女の部屋で車のキーを見つける。カーナビの履歴を調べたB一は、11月1日に京花が、とある町を訪れていることを知る。B一は、ナミとともにその町へと向かうが……。
第8話のレビュー
雪村京花(門脇麦)を刺したのはエイジ(山田涼介)の姉、浦島乙(夏子)だった。浦島乙……。
本編から脱線するが、エイジの父の名前は浦島亀一(=亀)、母は浦島珠代(=真珠?玉手箱?)、そして姉の乙(乙姫)と役名がかなりウィットに富んでいる。
筆者だけかもしれないが、ストーリーがシリアスなだけに、この一風変わった名前の設定がどうも気になる。昔話の「浦島太郎」をもじっているのであれば、この3人はエイジ(=浦島太郎)にとって、架空の人たちということなのだろうか?
第8話には、現在放送中のNHK朝ドラ「舞いあがれ!」で主役の舞の子ども時代を演じたチビ舞ちゃんこと、浅田芭路が登場した。
「舞いあがれ!」のかわいい雰囲気はあるものの、少しダークなチビ舞ちゃんにゾクゾクした。
本題に戻ろう。
LLの再来として京花を襲っていたのはエイジの姉、乙だった。
エイジが浦島家に来たことにより、親の愛情を独り占めできなくなったことで15年間、ずっとエイジに復讐できる日を待っていたという。
乙だけはエイジが二重人格だったことを知っていたため、エイジへの恐怖心もあったのかもしれない。
自分の人生を台無しにしたエイジの幸せを奪うタイミングをずっと狙っていたのだから、かなりの執念だ。
京花の病室に忍び込み再度、京花の首を締める乙だが、あっけなく警察に捕まってしまった。
京花の容態は不明……。
そして、本当のLLは亀一だった。
そのことを突き止めたエイジは亀一と対峙することに。
原因不明の脳機能障害で16年前から「痛み」を感じなくなっているという亀一。
ホワイトラビットの一員だったというだけでエイジの実父、八野衣真は亀一に知らぬ間に殺人の片棒を担がされ、刑事の猿渡(髙嶋政宏)には罪をなすりつけられ、気の毒としか言いようがない。
真は、「保護司」と「警察官」という社会的に地位のある人間の策略にはまり、そして裏切られ本当に悲しすぎる。
エイジが父の敵を討ちたい気持ちは、理解できる。
その怒りを山田が見事に演じていた。目力と声色を巧みに使い、遠藤に挑む山田。
エイジの怒りが視聴者にも怖いほど伝わってきた。
次週、早くも最終回を迎える「親愛なる僕へ殺意をこめて」。
予告を見ると犯人はもう一人いる?
ドラマのタイトルからすると、もう一人の犯人はエイジ?
最後に山田の笑顔を見ることはできるのか――。
※この記事は「親愛なる僕へ殺意をこめて」の各話を1つにまとめたものです。
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