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2022年11月04日

<ファーストペンギン!>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<ファーストペンギン!>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

奈緒主演、堤真一や鈴木伸之が脇を固める日テレ系列ドラマ「ファーストペンギン!」が、2022年10月5日より放送をスタート。

寂れた漁港を復興する”実話を元にした”オリジナルストーリーである本作。奈緒演じるシングルマザーの岩崎和佳(いわさき・のどか)は、職なし・宿なしのギリギリ状態で5歳の息子を連れ、とある港町に行き着く。堤真一演じる漁師かつ漁船団「さんし船団丸」の社長・片岡洋(かたおか・ひろし)と出会ったことで、和佳の生活に変化が訪れる。

CINEMAS+では毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。


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もくじ

・第1話ストーリー&レビュー

・第2話ストーリー&レビュー

・第3話ストーリー&レビュー

・第4話ストーリー&レビュー

・第5話ストーリー&レビュー

・第6話ストーリー&レビュー

・第7話ストーリー&レビュー

・第8話ストーリー&レビュー

・第9話ストーリー&レビュー

・「ファーストペンギン!」作品情報

第1話ストーリー&レビュー

第1話のストーリー


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家なし、金なし、仕事なし――人生崖っぷちのシングルマザー・岩崎和佳(奈緒)は、5才の一人息子・進(石塚陸翔)を連れて、寂れた港町・汐ヶ崎に移り住んできたばかり。地元のホテルで仲居として働いていたある日、漁師の片岡洋(堤真一)と出会う。彼は、幼なじみの磯田高志(吹越満)と山中篤(梶原善)と共に立ち上げた漁船団「さんし船団丸」の社長。漁師たちの高齢化が進み、漁獲量も減りゆくばかりの港の窮状を憂い、かつての賑わいを取り戻したいと思っていた片岡だったが、これといった打開策も見いだせぬまま、ひそかに危機感を募らせていた。

そんな中、地元漁協の組合長・杉浦久光(梅沢富美男)の古希を祝う宴会の場で、仲居として働く和佳の姿を偶然見かけた片岡は、彼女の機転と働きぶりに感心し、「浜の立て直し」を頼み込む。アジとサバの違いもわからない和佳は、未知なる“漁業の世界”に飛び込むことに尻込みするが…。

片岡に連れて行かれた漁港で、「さんし船団丸」で働く若手漁師・永沢一希(鈴木伸之)がさばいた魚を振る舞われた和佳。すると、魚嫌いであるはずの進が、大喜びで食べている様にびっくり!自らも半信半疑で口にすると、あまりの魚の美味しさに感動し…!

こうして、半ば押し切られる形で、片岡の依頼を引き受けることになった和佳は、早速漁業について勉強を開始。東京にいる相談相手・琴平祐介(渡辺大知)からアドバイスを受けながら、魚の直販ビジネス「お魚ボックス」のアイデアを思いつき、片岡たちに提案。

しかし、和佳の話を聞いた一同は渋い顔…。どうやら和佳が掲げた「お魚ボックス」案は、既存の流通の“中間業者”にあたる漁協や仲買をすっ飛ばすこととなるらしく、彼らに喧嘩を売るも同然なのだという。片岡たちから「漁協に逆らうなんてありえない」と猛反対を受け、渋々引き下がろうとする和佳だったが、内心は納得しきれていない様子で…。

漁師たち自ら、全国のお客さんたちに新鮮な魚を直接届ける「お魚ボックス」の実現に向けて、孤軍奮闘し始めた和佳。漁業ド素人の彼女が、ジリ貧状態の港に嵐を巻き起こそうとしていた!


第1話のレビュー

「あんたなんかね、クソ野郎ですらないわ。ただのクソだよ、クソ!」

「なんの身動きも取れない、哀れなクソ!」

こんな奈緒、見たことない。それが、10月5日からスタートした新ドラマ「ファーストペンギン!」1話を見て出た率直な感想だった。

奈緒演じるシングルマザー・和佳と、5歳の息子・進(石塚陸翔)。2人は、とある理由から寂れた港町にやってきた。職なし・金なしの和佳は、とにかく食い扶持を確保するため、地元のホテルで仲居として働きながら副業の当ても探している。泊まり客の世話をしながらも営業に余念がない様は、行動力に満ち溢れている。

そんな彼女の姿をたまたま見かけ、自身の亡くなった妻・みやこ(中越典子)の面影と重ねるのは、漁船団「さんし船団丸」の社長・洋(堤真一)。シングルマザーであり子連れである、2つの共通点があるだけで「みやこの生まれ変わり!」と運命を感じちゃう性格は、なんとも可愛らしく映る。

余談だが、近年だと映画『砕け散るところを見せてあげる』(2021年)や『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(2021)などで演じた、少々アナーキーな役柄が目立っていた堤真一。このドラマでは、豪快な海の男を演じるTHE・堤真一が見られそうで、ちょっとホッとしている。

シングルマザー&子連れで仕事を切望している和佳、そして年々寂れ人が減っていくばかりの漁港を立て直したい洋。一悶着ありはしたものの、利害が一致した2人は港町の再生に乗り出す。

和佳が着想したアイデアは、「さんしのいきいきお魚ボックス」!

通常、漁師たちが獲った魚を売るためには、漁協を通す必要がある。いわば、この「仲介」をなくし、さんし船団丸が直接お客さんの元へ魚を届ければ、これまでの数倍の利益が得られることになる。和佳は、実にシンプルに考えた。

しかし、漁師たちと漁協の関係性は、そう簡単なものではなかったのである。

漁協の組合長である杉浦久光(梅沢富美男)が、何やらよそ者(=和佳)が良からぬことを企んでいると嗅ぎつけてきた。和佳が必死の思いで、最終的には農林水産省にまで出向き許可を得たにもかかわらず、その努力を無下にする。

「お前、こんなことしたら、何が起こるかわかっちょるやろな?」と洋に凄む様は、さすが梅沢富美男、迫力があった。

しかし、その迫力と勢いを上回って見せたのが、奈緒である。

漁協を怒らせてはならない、とギリギリのところで態度を変えた洋。ここまでは頼んでない、我々もいま知ったばかりで、とお上に媚を売る始末である。和佳は学生時代、同じように先陣を切って、クラスのために校則を変えるよう声を上げた経験があった。しかし、当時も味方についてくれる人間はいなかった。

「また、これか」と呟いたあとの、彼女の怒涛の勢い。ぜひ実際に味わってほしい。冒頭に挙げた暴言、罵詈雑言の嵐ではあるが、ひとつも間違ったことは言っていない。流れるように畳みかけ、有無を言わせぬ迫力に満ちた一幕は、このドラマに賭けるキャスト・スタッフの熱をそのまま表しているようにも見えた。

もう一度言おう。こんな奈緒、見たことない。

脚本家・森下佳子の手腕もあり、1話からググッと心を掴まれた。「漁港の再生物語」とキャッチーな言葉でくくってしまえばそれまでだが、きっとこれまでにない新しい要素や仕掛けが待っているはず。

最後に、和佳の頼もしすぎる以下のセリフで本レビューを閉じよう。

「つべこべ言わんと、ついてこい!」

※この記事は「ファーストペンギン!」の各話を1つにまとめたものです。

→元記事はこちら

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