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2023年03月02日

<どうする家康・三河編>1話~12話までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<どうする家康・三河編>1話~12話までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第10話ストーリー&レビュー

第10話のストーリー

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岡崎城近くの築山に、民の声を聞くための庵を開いた瀬名(有村架純)。ある日、於大(松嶋菜々子)は2人に子が少ないことを心配し、側室を迎えるよう主張する。選ばれたのは、不愛想だが気の利く侍女・お葉(北香那)。家康はお葉と一夜を過ごすことになるが、お葉は思わぬ行動に出る!一方、京の都では政変が勃発。織田信長(岡田准一)や武田信玄(阿部寛)の動きも活発化し、家康は時代の荒波に巻き込まれていく…。

第10話のレビュー

難しい、難しいよ……! と思わずうなってしまった。


先週までのシリアスな空気から一転、今回は家康(松本潤)の側室探しだ。
於大(松嶋菜々子)と瀬名(有村架純)が率先して家康の側室候補をチェックする。
最初は家康も側室探しに参加するが、デレデレしてばかりであまり役に立っている様子はない。

そんな中、瀬名たちが目をつけたのはお葉(北香那)。
鵜殿の分家の娘で、城で下働きをしている。影は薄いが、平然と鉈でイノシシをさばくような勇ましさも。
城内の侍女の中には彼女に憧れている者もいるという。

瀬名たちの頼みにお葉は、自分は殿方に好まれるようなおなごではないと固辞するが、説得されて承諾。
どちらかというと、命じられたからにはお役目は果たす、というイメージのようだ。
一方、家康のほうはというとお葉は不気味だ、自分の寝首をかく気ではないかと言うが、瀬名たちは聞く耳を持たない。


家康の寝所に行く前に瀬名からレクチャーを受けるお葉。
知らぬ間に母である於大に性癖をバラされている家康。ちょっとかわいそう……。
お葉は家康の寝所に行ったら行ったで、たくましい様子を見せる。どう見てもラブシーンではない。
獲物を討ち取り、手なずけようとしているようにしか見えない(獲物は家康でお葉は手なずける側)。

しかし、本来お葉はできる女。気が利くお葉に家康も次第にほだされていく。
やがて、お葉は家康の娘を生む。

於大はもっともっと生みなさい! と発破をかけるが、うまくはいかなかった。
お葉は、好きな相手ができたから側室の務めをやめたいと申し出てきたのだ。
相手は誰だと憤る家康に、お葉が連れてきたのは同じ侍女のお美代(中村守里)。
家康の側室としての務めをこなすうちに、自分の本当の気持ちに気がついたのだろう。
家康に触れられるたびに吐きそうに、というほど実は嫌だったというお葉。家康は不憫だが、そりゃあ辛かっただろう、お葉……と思わずにはいられない。


側室を置くことになるきっかけとなった於大のセリフからして、今回はちょっと辛かった。
仲睦まじいのに子どもが生まれない、それは瀬名が女子として終わっているからだと言い放った於大。瀬名は怒るが理性でおさめたところはあるのだろう。自分が側室を選ぶことにしたのは、彼女なり折り合いの付け方だったのかもしれない。

お葉はお葉で、正室の瀬名と、殿の母・於大に頼み込まれれば、側室の話を断れないはずだ。
もしかしてこれは、誰も幸せになれない側室選びだったのではないか……。

自ら側室を選ぶ瀬名だって時間を重ねるにつれて苦痛は増しただろう。
だんだんお葉を気に入っていく家康に複雑な表情を浮かべる。瀬名が嫌だと言うのなら、と家康が言ったところで、本音を言えるはずもないのだ。

この時代に子を産め、側室をとれ、というのは当たり前の話だとしても、しんどいだろうなあ、と想像してしまう。

お葉も我慢して家康と床を共にしていたのだと思うと……少しばかり、苦味を覚える話だな、と考えこむ。ここからは、お美代と一緒に幸せに暮らしてほしい、お葉。

松平家では側室の話題に終始していたが、織田信長(岡田准一)や武田信玄(阿部寛)らが動き出している。
文字通り矢継ぎ早に矢を放つ信長(体幹……)、なんだかひとりだけ作画が違うような武田信玄。
のんびりしている場合じゃないぞ、家康。
次回、家康、ついに信玄と談判?


※この記事は「どうする家康」の各話を1つにまとめたものです。

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(C)NHK

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