<どうする家康・三河編>1話~12話までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第5話ストーリー&レビュー
第5話のストーリー
▶︎「どうする家康」画像をすべて見る元康(松本潤)は、駿府に捕らえられている瀬名(有村架純)を取り戻そうと決意。家臣たちの反対を押し切り、イカサマ師と呼ばれ嫌われている本多正信(松山ケンイチ)の妙案に望みを託す。 正信は、伊賀忍者の服部一党を使い奪還作戦を立てるが、頭領の服部半蔵(山田孝之)は過去の失敗ですっかり自信を失っていて…。
第5話のレビュー
瀬名(有村架純)と子どもたちを助け出すために頭を悩ませる元康(松本潤)と家臣たち。だが、なかなかいい案は思い浮かばない。その中で大久保忠世(小手伸也)からいい案を出せる者として本多正信(松山ケンイチ)の名前が挙がる。が、全員が猛反対。イカサマ師だのなんだのひどい言われようである。
元康の前に連れられてきた正信は、策はあるが元康ひとりにしか話したくない、と言う。ここに裏切者がいないとも限らないから、と。当然怒り出す家臣たちに、自分たちは何も案が思い浮かんでいないくせに、と煽る。煽る。
またクセの強そうな人が出てきたぞ……。信用してはならぬと進言する家臣たちだが、元康としては藁をもつかむ思い。
そして、きっと元康は疑うことより、信じることから始める人なのだろう。
本多正信が提案したのは「瀬名と子どもたちを盗む」。
決行するのは服部半蔵(山田孝之)。
元康の祖父も先代の半蔵を召し抱えていて、その息子が名をついだものの、今は百姓同様。
元康はもしかして本当に騙されたのかと頭を抱えるが、本多は動いていた。
金を持って仕事を頼みにいくが、半蔵は忍びはやらない、忍び働きの銭などいらんと言い張る。
武士としての誇りもあるのだろう。そんな半蔵を言いくるめる本多。
軽やかな正信と腰が重い半蔵。この対比がコミカルで観ていて楽しい。
結局、半蔵は武士としてなら、ということで無理やり引き受けさせられる。散り散りになっていた伊賀者たちを集め、作戦を動かし始める。
この伊賀者の集め方がなんというか、ファンタジー感があるというか、漫画っぽさがあるというか……。個人的には、これはこれでワクワクする。
こうして、瀬名奪還計画がスタート。
奪還するのは瀬名とその子どもたち。しかし、計画を聞いた瀬名としては両親を置いていくことができない。
計画を話し、共に行けるように説得する。
とは言え、奪還する人数が増えれば増えるほど、困難は大きくなる。が、伊賀者たちは「やれと言われたことをやるだけ」。かっこよ……。
瀬名たちはできるだけ淡々と時間をやり過ごそうとする。
しかし、生きるか死ぬかの計画を目前に、瀬名の表情は硬い。その様子に気がついた親友で鵜殿長照(野間口徹)の妹・お田鶴(関水渚)は心配そうに声をかける。
計画を誰かに漏らすことはできない。瀬名はむし歯が痛くて仕方がないのだとごまかすが……。
奪還作戦決行の夜。半蔵たちが忍び込もうとしたところに、鵜殿軍が襲い掛かる。半蔵たちがやってくるのを待ち構えていたのだ。
情報は瀬名の母・巴(真矢みき)からお田鶴に漏れていた。
半蔵たちが返り討ちにされたあと、
「本当によかった!田鶴に打ち明けてくださって!奥方様」とお田鶴に、ハッとする氏純(渡部篤郎)と瀬名。
「私はただお田鶴様にはお別れを言いたいと思って」と巴。
お田鶴は鵜殿側、というか氏真(溝端淳平)のスパイだった……のかと思いきや、このあと「ご寛大なご処分を」と言っているところ見ると、どうやら善意で動いていたらしい。巴も巴であるが、幸せな環境で育ってきたのだろうな、ということが想像できる。
氏真は瀬名ら関口家を死罪に処すると言い放つ。
もともと、好きだった瀬名が元康と結婚し、信頼していたはずの元康が裏切った。そして、瀬名をいいようにしようとしたが、頑なに心を閉ざしているかつての想い人にも絶望したのかもしれない。
闇に囚われていくような氏真が見ていて心苦しいが、ちょっと腹も立つ。
計画を成功できず、戻ってきた正信と半蔵だが、元康に再びのチャンスを求める。
次回、「続・瀬名奪還作戦」。瀬名を取り戻せるのか。
※この記事は「どうする家康」の各話を1つにまとめたものです。
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(C)NHK