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2023年03月02日

<どうする家康・三河編>1話~12話までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<どうする家康・三河編>1話~12話までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第8話ストーリー&レビュー

第8話のストーリー

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本證寺から年貢を取り立てようとする家康(松本潤)に対し、一向宗徒が三河各地で一揆を起こした。武力で抑え込もうとするが、有能な軍師がいるらしく、すべての作戦が裏目に出る。松平昌久(角田晃広)など周囲の領主も寝返る中、家康は半蔵(山田孝之)を寺へ潜入させる。そこで半蔵が目にした空誓(市川右團次)を補佐する、意外な“軍師”の正体は……。

第8話のレビュー

家康(松本潤)による本證寺からの年貢取り立てがきっかけで起こった、一向宗徒による一揆。
家康は武力で抑え込もうとするが、なかなかに厳しい。
「進まなば往生極楽、退かば無間地獄」という言葉のもと戦っている者たちは強い。
喜んで討ち死にするというところか。そして有能な軍師がついているのではないかと家康たちは推測する。

一向宗側の兵は膨らんでいくばかり。家康の家臣たちも、「だからあいつらに関わるなと言ったのに」というテンションである。

松平昌久(角田晃広)らも寝返り、家康の家臣たちに謀反を唆す始末。
おまけに、今の家康に求心力がない。
本多忠勝(山田裕貴)や小平太(杉野遥亮)らのもとにも文が届き、彼らを惑わす。そして、兵の中には多くの一向宗徒らもいる。寝返りが続出するのも止められない。それほどに仏の教えが強いのだ。

手段を選んでいられない家康は半蔵(山田孝之)らを本證寺に忍び込ませ、空誓(市川右團次)を討つように指示を出す。

さらに、家康自ら本證寺に出陣。
家康の姿を見れば心変わりをする者もいるのではないかという考えだ。
しかし、敵中に誘い込まれ、銃口に倒れる家康。そこに一向宗徒たちが襲い掛かる。絶体絶命。そんな家康をかばったのは土屋長吉重治(田村健太郎)だった。一向宗徒で、家康を敵中に誘い込んだ張本人だ。
裏腹な行動だが、信仰と主への思いに板挟みになったのだろう。
この時代に寺を敵に回すのは、つまりそういうことなのだ。

そして、寺側の軍師も発覚。本多正信(松山ケンイチ)だった。
その事実は家康の心を大きく揺さぶった。

失策もするし、おろおろするし、人の話を聞かずに右往左往もする。後の家康とは想像もつかない。が、このころの家康は20歳を少し過ぎたころ。
そんなときに、信じていた家臣たちに裏切られ、これから裏切るかもしれない人たちに疑心暗鬼を抱く。
なんとなく、よく知っている家康が今作られているんだな、という感じがする。

一方で、印象的に登場しているのが今川義元(野村萬斎)である。
家康の夢の中で、「この国の主は誰か」と問いかける。家康は、この国の主は自分だと思っていた。そこに驕りがあり、今回のようなことを招いた。

主は、民。

「民に見放された時こそ、我らは死ぬのじゃ」と説く義元。
この教えがどう家康に響くか。

国がひとつの家のように、と言っていた家康。
瀬名(有村架純)は「ひとつの家がばらばら」だと嘆いていた。
本当の意味で家康は国をまとめるきっかけはつかめるのか。

※この記事は「どうする家康」の各話を1つにまとめたものです。

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(C)NHK

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