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2023年03月02日

<どうする家康・三河編>1話~12話までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<どうする家康・三河編>1話~12話までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】


第12話ストーリー&レビュー

第12話のストーリー

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武田信玄(阿部寛)から攻め込まれ、 家臣にも見限られた氏真(溝端淳平)は、 駿河・ 今川館を捨てる。 妻・糸(志田未来) は、 彼 女の実家である北条に身を寄せるよう勧めるも、氏真は耳を貸さない。一行が徳川領に近い掛川城に落ち延びたため、 家康 (松本潤) は兄弟同然に育った氏真と直接戦うことになり…。

第12話のレビュー


駿府が攻略された今、気になるのは今川氏真(溝端淳平)だ。しかし、その行方は分からない。

家康(徳川家康)は氏真と戦わなくてよかったことにホッとしていたが、徳川軍がこれから攻めようとしている掛川城に氏真がいることが分かる。

武田信玄(阿部寛)からは氏真の首級を上げよ、と命が届く。戦いは避けられない。

迷う家康。氏真とは昔から兄弟のように過ごしてきた仲だ。
だが、家臣たちからすれば、氏真がしてきたことは許せない。織田軍に囲まれたときに助けてくれなかったこと、そして残してきた者たちを殺されたこと。

家康は掛川を攻め、氏真を討つことを決める。
が、氏真は思っていた以上に手強く、4ヶ月の時をかけても掛川城を落とせない。
しびれを切らした信玄も動き出す。

追い詰められた氏真は強かったが、徳川軍も手を緩めているわけではない。
が、本多忠勝(山田裕貴)からケガを負わされた氏真の表情は暗い。
さすがに後がないと思った氏真は正妻の糸(志田未来)に、女たちを連れて陣を抜け、北条に身を寄せよ、と命じる。

しかし、抜け穴が見つかり、糸らは家康につかまり、そこを通じて家康たちは氏真の陣へと乗り込む。
久しぶりの対面。そこでようやく、家康と氏真は自分たちの想いをぶつけ合うことができた。
 
今川義元(野村萬斎)が死んでから、闇落ちまっしぐらだった氏真。それには理由があった。

桶狭間の戦いでは留守居役だった氏真。家康は軍を任されているのになぜ? と詰め寄る氏真に、義元は「将としての才はない」と言う。「自分には蹴鞠ぐらいしか才がない」とずっといじけていたのだ。
しかし、義元の真意は別にあることを糸は聞いていた。

「天賦の才はない」しかし「己を鍛え上げることを惜しまぬ者はいずれ必ず天賦の才がある者をしのぐ」と言っていたのだ。「きっと良い将になるであろう」とも。

それを直に伝えてほしいという糸に、義元は「あい、わかった。この戦から戻ったら」と言っていた。
が、戻れなかった。信長に討たれて……。

その事実をここにきて知ることになる氏真。
もっと早く、誰かに助けてほしかったのだろう。しかし、糸を遠ざけ、家臣たちにも心を開かず、孤独を極めていた氏真に助けてくれる人はいなかった。
それでも、離れようとしなかった糸がいてくれたおかげで、氏真は救われた。

氏真に弓ひいたことを謝る家康。彼は訴える。「死んでほしくない」「今も兄と思っている」と。真実を知った氏真にもう覇気はない。

「そこからおりましょう。糸は蹴鞠をするあなたさまが好きでございます」と糸が寄り添う。

氏真は糸と共に北条に身を寄せることに。

「なにひとつ、ことを成せなかったが、妻ひとりを幸せにしてやることならできるやもしれん」

ようやく、穏やかな表情が氏真に戻ってくる。

 
が、それを黙って見送った家康に対して、武田軍が黙っているはずがない。
「信玄は大いに怒っておる!」
一方、徳川軍は期待を高める。北条と手を組めば、武田軍を倒せるかもしれない。
武田軍との関係、いったいどうなるのか。

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(C)NHK

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