<なれの果ての僕ら>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第3話ストーリー&レビュー
第3話のストーリー
▶︎「なれの果ての僕ら」画像をすべて見る“善”の本性を暴く実験「毒の請け負いリレー」が終わり、全員でカレーを食べていると、突然、相沢(北原)が吐血し死亡する。ネズ(井上瑞稀)たちは何者かの毒殺を疑うも、犯人は見つからない。 最悪の空気の中で、ユーチューバーのしょーやんのカメラには、偶然にも山口(中村里帆)が毒を入れている姿が映っていた。夢崎みきお(犬飼貴丈)はみんなの手で山口を裁く「学級裁判」を提案するが、この裁判が、全員の狂気を加速させていく。
>>>「なれの果ての僕ら」3話の予告をYouTubeで見る
第3話のレビュー
みきお(犬飼貴丈)を殺す計画が未来(大原櫻子)の発案により仲間内で話題になったものの、その案はすぐに消える。なぜなら未来の彼であるネズ(井上瑞稀)が拒否したからだった。
「なんで殺したくないの? ミキオ君のこと……友だちだから?」
という未来の質問にネズは
「それもあるかもしれない。でも、わかんない。生きて罪を償ってほしいのかもしれない。死んだら全部なくなるから…」
たしかにそれも一理ある。
しかし、この状況ではみきおが生きている限り、犠牲者は増えていく一方だろう。
現に教室ではクラスメートがパニックを起こしていた。
例えが悪いかもしれないが、箱の中に腐ったミカンが一つあると、隣にあるミカンが腐っていくように、教室の同級生一人ずつ狂っていく様子が手に取るようにわかる。
これも、みきおの言う”実験“なのかもしれない。
第3話では前回、すみれ(北原ゆず)のカレーに毒を混入し、死に追いやった犯人がわかった。
それは、山口茉莉花(中村里帆)だった。
茉莉花を責めるクライメートたち。
そこへみきおが登場。
そして、この中で唯一大人である担任の桜庭先生(我妻三輪子)にみきおは
「こういう時、6年2組はどうしてた? 答えてください」と銃を向けた。
***
現代に戻り、記者の星野薫子(森カンナ)が取材するのは生き残った一人である水島カイト(矢花黎)だ。
あの事件以来、食事がまったく摂れず、口にする水分もすべて味がしないという。
生き残った人の苦労は今も続いているようでこれもまた辛い。
水島がポツポツと当時の状況を話すが、まだまだ真相はわからない。
教室ではすみれを毒殺させた茉莉花の「学級裁判」がはじまっていた。
茉莉花は、すみれを殺した理由は当時、すみれと小山内彩(椛島光)によるいじめが原因だと泣きながら吐露。
しかし、仲間を殺した罪は重いことから茉莉花は「服毒による死刑」、そして当時、すみれと一緒にいじめをしていた彩は「手の指を一本折る刑」という判決が下された。
毒により茉莉花が死ぬシーンよりも、彩が悲鳴をあげながら指を一本折られるシーンのほうが痛々しくゾワゾワした。
みきおによる“実験”はまだまだ続きそう。
この先のことを想像しただけでも背筋が凍る——。
猛暑日が続くこの季節にはぴったりのドラマかもしれない。
※この記事は「なれの果ての僕ら」の各話を1つにまとめたものです。
→元記事はこちら
→目次へ戻る
▶︎「なれの果ての僕ら」をU-NEXTで観る
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社