<なれの果ての僕ら>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第8話ストーリー&レビュー
第8話のストーリー
▶︎「なれの果ての僕ら」の画像をすべて見るみきお(犬飼貴丈)は、黒田(西村拓哉)、葉月(紺野彩夏)、長谷部(佐久本宝)にクラスメイトに強力な電流を流すことができるボタンを渡す。屈服させ、痛めつけることも可能な武器を前に、3人は再び“善性”を問われることになる…。ある人は、心を強く持ち、仲間のために自己を律し、ある人は権力を前に堕落し、暴力と支配の味を覚えていく。一方、ネズ(井上瑞樹)は、実験の隙を見て、みきおに会いに行く。
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第8話のレビュー
みきお(犬飼貴丈)の実験により、3人の王様が選出された。葉月(紺野彩夏)、長谷部弘二(佐久本宝)、黒田大輝(西村拓哉)はそれぞれ“王様”としての自分の支配下にあるメンバーに接する。
葉月と黒田は冷静さと優しさを保ち、メンバーに危害は加えない。
しかし、長谷部だけは自分の支配下のメンバーに傍若無人に振る舞い、とことん痛めつけていた。
©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社
そこへ、葉月と早乙女(菅生新樹)が止めに入る。
「こんなことして許されると思っているのか?」と早乙女が問い詰めると長谷部は、
「別にいいだろう。王様なんだから。俺みたいな奴がいないと成り立たねぇんだよ。この世の中は」と高笑いする始末。
長谷部を演じる佐久本は、犬飼が演じるみきおとはまた違った狂暴性のある演技で魅せる。
佐久本といえば、映画『怒り』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。
その後も「3年A組-今から皆さんは、人質です」(日本テレビ系)や、連続テレビ小説「エール」(NHK)に出演と、注目を集めている若手俳優の一人だ。
その佐久本に対抗するのは、俳優で歌手の菅田将暉の弟の菅生新樹。
実力のある若手同士の緊迫した空気感は、こちら側にもバンバン伝わってくる。
©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社
別の教室では、みきおとネズ(井上瑞稀)も対峙していた。
なぜ今回こんな騒動を起こしたかというと、「幼少期に植え付けられた感情から人は解放されるのか」ということを実験したかったからだという。
だからといって、元クラスメイトを巻き込んでするような実験ではない。
幼少期に植え付けられた感情から解放されないまま大人になったのは、みきお!あなただよと言いたい。
ラストシーン。
ネズと雨宮(大原優乃)がみきおのいる教室に入っていくと、倒れたみきおの姿が。
気を失っているだけかもしれないのにネズは
「死んでる……」と判断。
少し唐突すぎるこのセリフには違和感がある。
一目見ただけで死んでいると判断したことから、殺したのはネズか?と予想してしまうが、誰が殺したのかはまだわからない。
みきおが死んだことですべてが終ると思っていたが、予告を見るとここから新たな事件が起こるようだ……。
みきおは誰の手によって終焉を迎えたのか。
そして、どうやってこの物語は幕を閉じるのか。
最後までしっかり見届けたい。
※この記事は「なれの果ての僕ら」の各話を1つにまとめたものです。
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