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2023年07月24日

<なれの果ての僕ら>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<なれの果ての僕ら>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第9話ストーリー&レビュー

第9話のストーリー

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みきお(犬飼貴丈)の死体を見つけたネズ(井上瑞稀)。みきおは何者かに殺されていて、2丁の拳銃の行方も分からない。この中に、みきおを殺した犯人がいる。皆が動揺する中、雨宮(大原優乃)が突然、「未来(大原櫻子)がいない」と言い始める。急いで遺体を確認しに行くと、あるはずの場所に未来の遺体がない。さらに雨宮は「未来はまだ生きている」と言う。一方、石井(工藤遥)は黒い感情を抱え、悶々と過ごしていた。

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第9話のレビュー

「生きて罪を償わせる」というネズ(井上瑞稀)の願いは虚しく、みきお(犬飼貴丈)が死んだ。

みきおの死によってクラスメイトは「終わった……」と一瞬、安堵したが、みきおの首には誰かに絞められたような跡がある。
ということは、殺人鬼と化してしまった人物がこの中にいるということだ。

明らかな悪がいなくなったものの、今度は目に見えない悪と戦わないといけなくなり、さらに恐怖心が増す。

©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社

そんな中、雨宮(大原優乃)からとんでもない告白が……。
死んだはずの未来(大原櫻子)が生きていて、みきおを殺したのは未来だという。
「未来が生きている……?」混乱するネズを礼夏(工藤遥)は、「よかったな、ネズ。彼女が尻ぬぐいしてくれて」と手を叩いて笑う。
さらに「でも可哀そうにな。ネズのせいで未来のきれいな手が血で汚れちゃってさー」とたきつける。
半狂乱のネズは未来の姿を探しに教室を飛び出していった。

あぁ、ここでもネズが責められる。
なぜ何も悪いことをしていない「正義」と「善」のネズが責められないといけないのだ。

第9話は、礼夏と、長谷部(佐久本宝)の鬼気迫る格闘シーンにハラハラした。
みきおの実験が始まってから常にトラブルを抱えていた二人。
最後はもみ合った末に階段を転げ落ち、みきおがしかけた罠である”濃硫酸シャワー”を浴びることになる。
いがみ合う2人が苦しみ、もがき、そして黒焦げになりながら抱き合うような形で息絶えた姿は、同ドラマの中で観た死の中で最も惨い。
なんでこんな形で死を迎えないといけないのか、しかも憎む相手と。
残酷極まりない描写が容赦なく視聴者を襲う。

©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社

残酷と言えば、最初から実験をすべて傍観していたみきおの母、亜夜子(雛形あきこ)もひどい。
自分の息子が未来に殺されるところも観ていたようで
「可哀そう……。最後まで実験を完遂できなくて。だからこの実験は私が引き継ごうと思ってるの」と言って笑う。
完全に狂っている。

©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社

屋上には今度こそ息絶えた未来の姿が……。
その横に呆然と未来を見つめるネズ。
「この中の誰かに殺された。誰が未来を殺したのかそれがわかるまでここから逃がさない」
と、言って仲間に拳銃を向けた。

そう、みきおの実験は違う形でネズに引き継がれてしまった。

事件解決の16時間まで、さらにこの中から2名が死ぬことになるようだ。
と、いうことは……みきおが死んでからもさらに5名のクラスメイトが死んだことになる。

最終回も間近。
元6年2組のクラスメイトはどうやってこの負のループから抜け出すのか……。
いや、校舎を出られたとしても結局のところ負のループは続くのかもしれない。

※この記事は「なれの果ての僕ら」の各話を1つにまとめたものです。

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©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社

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