<なれの果ての僕ら>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第11話ストーリー&レビュー
第11話のストーリー
▶︎「なれの果ての僕ら」の画像をすべて見る警察やマスコミが学校を包囲する中、ネズは同級生の早乙女(菅生新樹)に銃口を向けていた。未来(大原櫻子)を殺したことを認める早乙女に詰め寄るネズ。犯人を自分の手で殺す…ネズが復讐を果たそうとすると、思わぬ人物が声を上げる…。そんな中、画面越しに一同を見守っていたみきお(犬飼貴丈)の母・亜夜子(雛形あきこ)が動き出す。ついに52時間に及ぶ少年犯罪史上最悪の事件が終息へと向かう。
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第11話のレビュー
「お前らの中に噓つきの殺人鬼が紛れてるんだよ!!!」と、未来(大原櫻子)を殺した犯人は、生き残ったクラスメイトの中にいると疑うネズ(井上瑞稀)。
早乙女(菅生新樹)が犯人だと考えたネズは、銃口を早乙女に向けた。
発砲しようとしたところ、葉月(紺野彩夏)が語り出した。
©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社
葉月が言うには、今回の事件はもともとみきお(犬飼貴丈)と坂本(倉本琉平)が裏で組んでおり、いじめっ子の谷口(松原冬真)を二人で殺したところからはじまったという。
谷口と言えば、初回でロッカーからバラバラ死体になって出てきた生徒だ。
坂本とみきおの犯行を知ってしまった葉月は、坂本にみきおの暴走を止めてほしいとお願いした。
しかし、当然止めるわけがない。
坂本は突然、葉月に襲い掛かってきたという。
首を絞められながら、坂本の目に自分の髪止めを突き刺した葉月。
これは立派な正当防衛だと思う。
この時点でクラスメイトに助けを求めたらよかったのに、そこへ早乙女がやってきて葉月のことを守るためにブロックで坂本の顔面をぐちゃぐちゃにし、トドメを刺した。
早乙女は懸命に「事故だったんだ。葉月は殺すつもりなんてなくて…」とネズに言い訳をするが、早乙女が話をややこしくしてしまったことは否めない。
©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社
さらに葉月は未来を殺した理由を語る。
坂本を殺した時にイヤリングを屋上に落としたことに気づいたため、屋上に向かうと未来がいたという。
ミキオを殺したことに絶望していた未来を葉月は、「未来がみんなを守ってくれたんだよ」と慰める。
そこで終われば良かったのに未来は、
「葉月はなんで坂本君を殺したの?」と言って、握りしめていた葉月のイヤリングを見せた。
あわわわ…。
そこは今、触れなくてもいいんじゃない? と思ったのも束の間、
自分が坂本を殺したことが、未来にバレたとわかった瞬間、葉月は反射的に未来を蹴り続け、死に至らしめたと泣きながら告白した。
女子が、女子を殺すまで蹴り続けるなんて…
筆者はこんな殺人方法を見たことがない。
これは相当、恨みがないとできない行為ではないだろうか。
©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社
未来の死の真相を理解したネズは「俺が未来の復讐を果たしてやる!!!」と今度は葉月に銃口を向け、「終わりだ」とつぶやいた。
あぁ、これで終わるのか、と思っていたところ、なんとネズが撃ったのはちょうど教室に入ってきたみきおの母、亜夜子(雛形あきこ)だった。
©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社
へ?
「どうして……」と、か細い声で言う亜夜子。
第11話は、当時の殺伐とした教室の様子と同時にネズと記者の星野(森カンナ)との現在の対峙のシーンもあり、ネズが今何を思っているかも知ることができた。
なんと、ネズは「もう一度あの状況になっても俺は撃ったと思う」と自分の罪を否定していない。
本来なら同窓会で6年生の記憶を皆で共有し、笑顔で再会を誓って別れたはずなのに、身勝手な人間の歪んだ実験のせいで、多くの人が命を落としてしまった。
やるせない気持ちでいっぱいだが、みきおの実験から人間は異常な環境に置かれたら、予想のできない行動をとってしまうということがよくわかった。
これをドラマ化したことには意味があると思う。
いよいよ次週で元6年2組の「なれの果て」がどうなったのかがわかる。
最後まで彼らの運命を見届けたいと思う。
※この記事は「なれの果ての僕ら」の各話を1つにまとめたものです。
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