<おむすび>第5週~7週の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第25回のレビュー

過干渉気味の聖人(北村有起哉)の本音が炸裂した回。

なぜ、こんなに「うざい」のか。

なぜ、ストーカーみたいに駅で待ち伏せてしまうのか……。

すべての言動の意味がわかりました。
もともと悪い人ではないのはわかっていましたが、真面目過ぎただけなのです。

阪神・淡路大震災で店も家も崩壊して、亡くなった人も身近にいて、という抱えきれない大変さを味わいながら、お世話になった神戸のために働くことを優先したため、娘たちにかまってあげられず、不良になってしまったと聖人は後悔して、むせび泣きます。

それは考えすぎ。なんでも自分中心に考えすぎてしまっているところがうざいと言われてしまう所以です。
聖人の残念なところは思い込みが激しいところです。もうちょっと娘たちの気持ちに寄り添ってあげてほしい。

歩が高校時代、傷害事件を起こしましたが、歩の言い分を聞かず、暴力をふるったのが悪いと怒るばかり。

歩はギャルファッションを楽しんでいるだけでなく、警察のお世話になってしまったので、不良化したと聖人がショックを受けても仕方ないとはいえるでしょう。

愛子(麻生久美子)は冷静に「不良とはいわない」と否定します。
不良とかグレてるとかではなく、ギャルなのです。その違いがわからない
部外者ならではの勘違いはよくあることです。
愛子は元スケバンなので詳しいのだと思います。

「うざくてもうざくてもお前が不良をやめるまでうざいからな!」と開き直る聖人。

朝ドラのお父さんはダメな人が多いのが、朝ドラあるある。なかには娘にきつく当たって娘を働かせてお金をとろうとしたりするようなこともあります。が、今回の聖人のダメさは、いい人すぎて、娘を困らせてしまうという、朝ドラには新しいタイプです。

お酒が入って、過去を回想しながら、「米田家の呪いのせい」と大荒れする聖人。米田家の呪いとは、自分をあとまわしして人の世話をしてしまうことです。
自虐していう(俺は)「はりがねの豚骨ラーメン」という表現がすごい。
こういうとき、おじいちゃん(松平健)は寝たふりして関与しないようにしています。おじいちゃんなりの対処なのでしょう。

ハギャレンたちはやや引き気味に「ムスビンパパ大丈夫?」と心配しながら帰っていきます。たぶん、引いているけれど、ハギャレンたちはどんなときでもいつもニコニコしていて、やさしいし、ホッとさせられます。

父の気持ちを知った結(橋本環奈)歩(仲里依紗)
結はお父さんの「大演説」を聞いていて、ギャルを辞めることを決意します。

これであっさりギャル篇終了しちゃうのでしょうか。

お父さん回で、結の出番が少ない回でしたが、四ツ木(佐野勇斗)陽太(菅生新樹)が結をはさんで対峙する場面がありました。三角関係的なハラハラ感です。こちらの展開も気になります。

※この記事は「おむすび」の各話を1つにまとめたものです。

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(C)NHK

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