「ゆるキャン△2」第12話までのネタバレ感想|実写化の稀有な成功例が描いた「ドラマだけ」のこと
第1話あらすじ&感想
第1話のあらすじ
ソロキャンプが趣味の女子高生、志摩リン(福原遥)は年越しキャンプで静岡を訪れていた。一人、本を読んだり、年越しそばを食べたり、温泉に浸かったりと、ゆったり大晦日そして元日を過ごしたリンだったが、道路の凍結で3日まで家に帰れないことに...。
そんな中、なでしこ(大原優乃)から「浜松のおばあちゃん家に行くから一緒に行かない?」と誘われ、駅で待ち合わせることに。「お昼を食べよう」というなでしこについて行くと…。
第1話の感想
キャンプブームを牽引する「ゆるキャン△」の実写版ドラマ。全体的にゆるーい雰囲気なので、まったく未見の人でも公式サイトの人物紹介をザッと見ておくぐらいの予習でOK。ただ、第1話といっても先日放送されたスペシャル版から完全に続いているので、未見の方はスペシャル版もぜひ。
前シリーズからのファンとしては、今回も安心と安全の2.5次元ドラマ。
スペシャル版の感想において、実写版は食べ物と風景の破壊力がすごいと書いたが、温泉のシズル感もたまらない。リンが入ったのは浜名湖の弁天島温泉。あー、温泉入りたい。もちろん、うなぎの破壊力もすごい。匂いをかいでいるとき、福原遥の鼻の穴が少し動いていて役者魂を感じた。
圧巻だったのはリンが見る弁天島の夕暮れの風景。海辺の赤鳥居の向こうに真っ赤な夕陽が沈む光景は圧巻の一言。とはいえ、天候などの関係もあり、ロケの日程で必ずしも素晴らしい風景が撮影できるとは限らない。「絶対に二次元に負けない良い風景を見せてやろう」というスタッフの覚悟を感じたショットだった。
リンがバイクで大きな橋を渡っていくシーンは音楽もダイナミック。ソロキャンプが日常の延長にある大冒険だってことがよくわかる演出だったと思う。
あわただしく効率や結果だけを求めるのではなく、流れる風景を楽しみ、大判焼きをかみしめ、鳥を愛でて、友達との出会いに喜ぶ。こうやって少しずつ幸せや楽しみをかみしめていければ、お金がなくたって人生はじわじわ楽しいものになる。
なでしこが立ち寄る大判焼きの店「藤田屋」にかけられていたのれんのフレーズ「人生ゆっくりおもしろく」が「ゆるキャン△」のスピリットをよく表していた。
→目次へ戻る
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
(c)ドラマ「ゆるキャン△」製作委員会