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2021年06月18日

「ゆるキャン△2」第12話までのネタバレ感想|実写化の稀有な成功例が描いた「ドラマだけ」のこと

「ゆるキャン△2」第12話までのネタバレ感想|実写化の稀有な成功例が描いた「ドラマだけ」のこと



第3話あらすじ&感想

第3話のあらすじ




どうしても欲しいガスランタンのため、なでしこ(大原優乃)は高校生でもできるバイトを探していた。ところが条件が合わず大苦戦。

野クル(野外活動サークル)のメンバーともバイトの話をしている最中に、珍しく姉の桜(柳ゆり菜)から天丼を食べないかとお誘いが。天丼に釣られて行ってみるとそこには…。

一方、リン(福原遥)も雑誌を見て新しいキャンプグッズへの想像を膨らませていた。そんな時、なでしこから一通のメッセージが…

第3話の感想:なでしこ大フィーチャー回! 大原優乃の「音」に注目

「ゆるキャン△2」第3話は、キャンプの話ではなく、キャンプに使うギアの話。……というか、ギアを買うためのバイトの話。

なでしこ(大原優乃)はガスランタンが欲しくてたまらない。お値段は5980円。女子高生にとってはなかなかのお値段。したがってバイトを探すしかないのだが、身延駅近辺で学校に通いながらバイトできる場所はなかなか見つからない。

今回はなでしこがフィーチャーされた回だったのだが、なでしこを演じる大原優乃が見事なまでになでしこで、つくづく感心してしまう。

とにかく何が上手いって、セリフにならない声(というか音)の出し方が本当に上手い。これは声優の得意技なのだが、大原はそれを見事にこなしているのだ。

たとえば、「いひっ」「んふっ」「ほっ、ほっ」「ふんっ」あたりは定番中の定番。ほかにも、バイト情報誌を見ながら漏らす「んんんっ」という音、カルタを取られて悔しがる「ふんっ」という音、住み込みのキャンプに憧れるときの「へっ」「あはん」という音、姉からのメッセージを見るときの「んっ、んん? はっ」という音、ガスランタンを手に入れたときの喜びの「ひひんっ」という音などなど……。第3話だけで、なでしこの「音」が存分に楽しめる。

大原はなでしこの役作りについて、こんな風に語っている。

「所作から役作りをして、例えば、走る時の手の動き、人の話を聞いている時の表情であったりとか、原作を見ていても、これはやらなくちゃいけないという使命感があるくらい、なでしこのイメージを私も大切にして、声だったりとか、そういったところから役を作っていきました」(ENCOUNT 2020年1月23日)

だから、「音」に関しても懸命に研究し、努力したのだろう。アニメの声優にリスペクトを捧げる大原だからこそ、近づけた境地なのだろう。

なお、大原優乃は食べる表情も絶品。えび天重を恍惚の表情で食べるときなどは、画面いっぱいに顔が広がるほどの超ドアップにもかかわらず、まったく下品にならない。大原優乃(なでしこ)がごはんを食べるだけのスピンオフが見てみたい。

今回はなでしこと姉・桜(柳ゆり菜)との関係もクローズアップされていた。つっけんどんのように見えて妹思いの桜と、とぼけているようでとても細やかに姉思いを表現できるなでしこ。桜はなでしこにバイトを紹介し、なでしこはバイトで稼いだお金で桜にハンディカイロをプレゼントする。愛情はやっぱり形にして伝えるのが一番だね。

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(c)ドラマ「ゆるキャン△」製作委員会

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