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「特捜9 season4」第3話までの感想:村瀬が小宮山との絆を再確認した平穏な1日…のはずが…!(&第4話までのあらすじ)|

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第2話あらすじ&感想

第2話のあらすじ

アパレルメーカーのデザイナー・浅川塔子(広山詞葉)が、自宅で撲殺されているのが見つかった。臨場した浅輪直樹(井ノ原快彦)は、第一発見者である2人、食品メーカー勤務・鈴木真央(梶原ひかり)と主婦・岡野久美(池亀未紘)から話を聞く。彼女たちによると、塔子を含めた3人は、“2.5次元俳優"の結城翔(久保田秀敏)の大ファン。事件前日も結城の舞台を観るために集まったというが、直樹は突然、2人から「私たちも命を狙われている。かくまってほしい」と頼み込まれてビックリする。

実は3年ほど前から、3人はインターネットで結城のネガティブなニセ情報を流す人物を見つけ出して追及する活動を開始。それが徐々に、不正受給者や悪質なクレイマーなどズルい人間を探し出して塔子の“裏アカウント"でさらす、“ネット自警団”のような活動にエスカレートしていったという。だが最近、塔子たちへの殺人予告ともとれる差出人不明の脅迫メールが届いていたらしい。

さっそく捜査を始めた青柳靖(吹越満)と矢沢英明(田口浩正)は、結城のもとを訪ねる。彼は塔子がデザインを手掛けるブランドのイメージキャラクターを務めており、塔子とは親しかったが、自宅に行ったことはないと証言。しかし、2人はさわやかで好感度の高い結城が裏の顔を持っていることを直感。付き人の高橋一太(堀丞)が、何かを隠している様子なのにも気づく。

一方、塔子のオフィスに向かった小宮山志保(羽田美智子)と村瀬健吾(津田寛治)は、部下の証言から、彼女に恨みを抱く人物の存在をつかむ。それは3年前、塔子に追い出されるようにして退職した元チーフデザイナー・杉山英子(佐藤乃莉)だった。そして、新藤亮(山田裕貴)は、塔子たち3人が過去にネットで悪事をさらした人々を追いかけるが…!?

第2話の感想:揺るがない正義というものがあるなら、浅輪が貫いたそれのようなものであってほしい

ネットの誹謗中傷、パワハラなど、世相を表す言葉が飛び交いましたが、今回の何よりのキーワードは“正義”。

殺された浅川塔子は、不正をした人をさらすネット自警団の「ディケー」という裏の顔をもち、彼女に協力していたのが、殺人の第一発見者の久美と真央。彼女たちの自警団ぶりは、パソコンを駆使して捜査に協力するほどで、塔子がこれまで晒した人たちの現在の情報や、2.5次元俳優・結城翔の自宅や本名まで割り出してしまいます。

そして、特捜班が捜査を進める中で、「ディケー」とは、ネットの正義の味方のカリスマ的存在であり、ディケーを名乗るアカウントがいくつもあることが判明。ただし、初代の真のディケーが誰かはわかりません。

なぜ、こんなふうに正義の味方を名乗るアカウントが次々出てくるのか?と疑問が浮かぶ展開の中で、早瀬川と国木田が次のような言葉を放ちます。

「正義には中毒性がある。人の脳は、悪い人を見つけて罰することに快感を覚えるようにできていて、真面目な人ほどその快楽にはまってしまう。自分が正義だと思ったときに、人はどこまでも残酷になれる」(早瀬川)

「正義の反対語は正義ともいう。すべての争いごとはそれぞれの正義のぶつかりあいから始まり、正義は振り上げたときに、形を変えて凶器にもなる」(国木田)

正義を守ろうとする思いが行き過ぎたとき、それが恐ろしいものに変わってしまうことも十分ありえる…二人の言葉は、人が社会で生きるうえでの非常に重たい課題に切り込んでいると感じました。

協力者のおかげでいろいろ情報は得られましたが、もちろんそれだけに頼らず、いつものように足を使って捜査を行う我らが特捜班。青柳・矢沢は結城翔の、小宮山・村瀬は塔子から職場を追われた杉山英子の捜査をすすめ、塔子が杉山英子を脅していたこと、それに結城翔と付き人の高橋も一枚噛んでいたことが判明。

そんな中で、13年前、当時不良だった結城翔のグループから女の子を守ろうとした女性が公園の階段から落ちて死亡したことも明らかになります。

そして、事件の真犯人は、この亡くなった女性の娘でネット自警団の一人、真央でした。

正義を貫いて亡くなった母の代わりにネットで悪事を裁いてきたという真央。彼女こそが初代「ディケー」であり、母を殺したのが結城翔だと確信して裁こうと塔子にもちかけるも、塔子が自分を利用していただけだったことを知り、母親を侮辱された怒りで彼女を殺害。

そして、真央がついに母の敵である結城翔を裁こうとしたとき、間一髪で浅輪が止めに入ります。

「悪い人を見つけて裁くのはお母さんの正義じゃない。正しく生きれば君が幸せになれるって信じてた。それだけだよ」という浅輪の言葉に泣き崩れていく真央。

そう、お母さんはきっとそうだったと思う。でも、母を亡くした悲しみと自責の念で娘の正義は違う方向に向かってしまった。これまで苦しんできたに違いない真央ですが、その心を理解して向き合った浅輪の言葉のおかげで、きっと心の中で何か浄化するものがあったことでしょう。

今回2.5次元俳優・結城翔を演じたのは、ミュージカル「テニスの王子様」にも出演していたリアル2.5次元俳優の久保田英敏さん。さすがというか、衣装の短パン姿が非常にはまっていて、2.5次元俳優ぶりにリアルな臨場感がありましたね。ちなみに舞台の演目はテニスではなく卓球だったけど(笑)。

そして、特捜班のメンバーの中で笑わせてくれたのは、小宮山さん。

被害者がデザイナーをつとめるアパレルブランドは、クールビューティをコンセプトにした人気ブランドで、小宮山さんも、以前よく着ていたそうですが、いつも行動をともにしている相棒の村瀬から、それを「全然覚えていない」といわれて、イラっとして思わず舌打ち。村瀬はこういうとこ本当ポンコツというか(笑)、本当に覚えてないから正直に言っただけだとは思いますが、もう少し小宮山さんの女心をわかってあげてほしい。なお、小宮山さん、本当にこのブランドが好きだったみたいで、おしゃれなワンピースを着た自分の写真を撮っていて捜査に活用していました。

もう1人、なにげにキャラが立っていたのが国木田班長。お茶出ししたり美味しいお菓子を買ってきてくれたりと、和みキャラぶりを発揮し、最後、美味しそうに大福を食べる姿をネットに晒されてあわてているところも微笑ましかった。本当に前シーズンとはうってかわって部下たちと仲よくしていて、しかも捜査の決めるべきところはきっちり決める、魅力あふれる司令官になってきています。

正義とは実はとてもあやういものであり、自分が正義だと思いすぎてしまうのはときに危険なことでもある。

それでも、もしも揺るがない正義というものがあるのだとしたら、今回、真央の悲しみによりそい真摯に向き合った浅輪が貫いたそれのようなものであってほしい…と願っています。

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