「特捜9 season4」13話までのネタバレ感想:ついに村瀬と小宮山が…最終回は最高の「グッデイ!!」に!
井ノ原快彦主演の大人気シリーズ『特捜9』が、2021年4月7日放送からスタート。
正義感あふれるリーダー浅輪直樹(井ノ原快彦)、紅一点の小宮山志保(羽田美智子)、行動力のある若手刑事・新藤亮(山田裕貴)、第3シーズンから加わった特捜班・班長・国木田誠二(中村梅雀)ら特捜班の個性派刑事たちの活躍を描いた本作。第4シーズン目に突入する今期は、特捜班のメンバーが抱えるそれぞれの事情や関係性にこれまで以上にフォーカスを当てていく。
もくじ
・第1話あらすじ&感想・第2話あらすじ&感想
・第3話あらすじ&感想
・第4話あらすじ&感想
・第5話あらすじ&感想
・第6話あらすじ&感想
・第7話あらすじ&感想
・第8話あらすじ&感想
・第9話あらすじ&感想
・第10話あらすじ&感想
・第11話あらすじ&感想
・第12話あらすじ&感想
・第13話あらすじ&感想
「特捜9 season4」作品情報
第1話あらすじ&感想
第1話のあらすじ
死後10日ほど経過した若い女性の刺殺体が、寂れた雑居ビルの空き店舗で見つかった。さっそく浅輪直樹(井ノ原快彦)ら特捜班が、捜査を開始。遺体の身元は/昨年、故郷の大分県から上京した女子大学生・澤村香奈とわかる。香奈は新たな環境になじめなかったらしく、大学にはほとんど顔を出していなかったようで、寂しさを埋めるためなのかマッチングアプリを使っていたことが判明。青柳靖(吹越満)と矢沢英明(田口浩正)は、事件直前、彼女がある男と会う約束をしていたことを突き止める。一方、小宮山志保(羽田美智子)と村瀬健吾(津田寛治)は、被害者の住むアパートでしっこくチャイムを鳴らしていた不審な男がいたことを調べ上げる。また、直樹と新藤亮(山田裕貴)は、香奈が大学内に残したわずかな痕跡を根気強く探っていた。その矢先、監察医・早瀬川真澄(原沙知絵)が重要な情報をもたらす。香奈を殺害した凶器と、先日発生した弁護士夫婦強盗殺人事件の凶器のナイフの特徴が一致するというのだ。弁護士夫婦強盗殺人事件の被疑者・八木敬司はすでに逮捕・送検され、検察で取り調べを受けていたが、一貫して犯行を否認。自身が目撃した、黒いジャンパーの男こそ真犯人だと主張していた。
検察で取り調べ中の八木に話を聞こうとする直樹だったが、大きな壁が立ちはだかる。それは、東京地検次席検事・渡辺理人(佐野史郎)。特捜班の班長・国木田誠二(中村梅雀)と深い因縁を持つ渡辺は、特捜班の依頼を冷酷にはねつけて…。
第1話の感想:まっすぐなリーダー・浅輪、青柳&村瀬の協力、班長・国木田の機転…初回から特捜班はチーム万全!
「特捜9」シーズン4がついにスタート!名優たちが集結した個性派ぞろいの特捜班が活躍するこのドラマの新シリーズ、楽しみにしていました。
第1話は、女子大学生の刺殺事件からスタート。事件の中で重要な役目を果たすのがマッチングアプリで、時代の流れを感じさせましたね。ただ、特捜班のメンバーの大半には、世代的に聞きなれない言葉だった様子。小宮山さんはちゃんと知っていましたが、おかげで、本人は否定したけれど、まさか使ったことあるんじゃ…という一抹の疑いは消えなかったかも。
浅輪&新藤、青柳&矢沢、小宮山&村瀬が捜査にのりだし、監察医・早瀬川からの情報もあって、容疑者候補が絞られていきますが、捜査はなかなか難航。青柳と村瀬は意見が合わなくて対立し、さらに、捜査を阻む思わぬ壁として、第3シーズンの最終回に登場したあの渡辺理人が立ちはだかります。
みんなのまとめ役であるリーダーの浅輪は、特捜班の中で誰よりも包容力がある優しき男ですが、それゆえに苦労も多い。今回も、青柳と村瀬の狭間で方向性を定められず、さらに、渡辺から圧をかけられ、苦しそうな顔を見せます。
しかし、奥さんの助言もあって、浅輪の迷いは吹っ切れる。自分たちの仕事は犯人を当てることではなくて、真実がわかるまで捜査を続けることだから、方向性を一つに絞れないなら、絞れないまま捜査を続ければいい…と改めて立ち向かっていきます。
この、ある意味単純明快でまっすぐなところが、浅輪という男の魅力。揺るがない優しさと正義感と包容力を持った彼がいるからこそ、くせ者揃いの特捜班がまとまって心を一つにしていけるのです。
そして、行き詰った面々をここぞとばかりに助けたのが班長の国木田。事件の真相のカギを握る男・八木から情報をつかむために、八木が乗った巡回護送車に青柳と村瀬を同乗させて話を聞き出す作戦に出ます。
護送車が検察庁ではなく警視庁の管轄であることに目をつけたこの見事な作戦。権力的な渡辺の裏をかく展開にスカッとしました。そして、対立していた青柳と村瀬が、護送車の中で一切喧嘩をせずに任務を遂行する場面も胸熱(多少皮肉交じりの態度ではありましたが)。ぶつかることも多いけれど、それは誇りを持って捜査しているからこそで、事件を解決したい志は同じ。ここぞというときにともに立ち向かう特捜班は、個性派というだけじゃない、プロフェッショナルな刑事たちの本当にかっこいいチームです。
国木田の機転と青柳と村瀬の協力のおかげで、特捜班はぐっと真実に近づき、真犯人は被害者の元彼である可能性が浮上。八木は嫌疑不十分で釈放になりました。結果的に特捜班にしてやられた渡辺は、浅輪と国木田に「後悔することになるぞ」という言葉を放ちます。それを「『後悔させる』ということですか」と受け取った国木田班長。この流れ、おそらく渡辺は今シーズン再び登場してくるのではないでしょうか。
この作品は、出演陣がうまい役者揃いで、個々の演技を見ているだけでも唸るばかりなのですが、第1話でひときわ異彩を放ったのは、やはりこの人。渡辺理人を演じた佐野史郎さんでした。
かつて“冬彦さん”として一世を風靡した誰もが認める名優・怪優の演技は、さすがの一言。八木と対面してメガネをはずしながら話すとき、言葉やしぐさの一つ一つから静かな圧が伝わってきて、渡辺理人という男の恐ろしさがよくわかりました。
メンバーたちの関係性にこれまで以上にフォーカスしていく…というこのシーズン4。確かに第1話から青柳と村瀬の関係性などが明確に描かれているところが、目を引きました。そして、前シーズンで加わった当初はまったく捜査をする気がなかった国木田が、今シーズンは最初からしっかり班長としての手腕をふるっているのが、とても感慨深かった。これから国木田が特捜班の司令官として活躍する姿もたくさん描かれるのではと期待しています。
初回から、渡辺という検察の大物を敵に回してしまった特捜班ですが、班長・国木田と主任・浅輪を中心にこれまで以上にチームは万全。これから毎週楽しみです。
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(c)テレビ朝日