「特捜9 season4」13話までのネタバレ感想:ついに村瀬と小宮山が…最終回は最高の「グッデイ!!」に!
第6話あらすじ&感想
第6話あらすじ
ある夜、青柳靖(吹越満)は突然、見知らぬ少女に「助けて!」と抱きつかれてビックリ。一緒にいた恋人の垣内妙子(遠藤久美子)、矢沢英明(田口浩正)も驚くが、3人をさらに驚愕させたのは、少女に連れて行かれた一軒家にあった男性の遺体だった。
その少女は若き天才と世間から注目を集める19歳の画家・神崎えりな(尾崎真花)で、亡くなっていたのは画商の伊藤伸雄(二階堂智)。伊藤は、えりなの才能に目をかけ、2人は同居していたらしい。
監察医・早瀬川真澄(原沙知絵)が検視した結果、死因は窒息死と判明。ヒ素が混入されたコーヒーを飲んで急性ヒ素中毒を起こし、嘔吐したものがのどに詰まったようだった。
伊藤は絵画を気軽に購入できるシステムを開拓し、“美術界の革命児”とよばれている人物だった。小宮山志保(羽田美智子)と国木田誠二(中村梅雀)が探ったところ、彼に恨みを抱く人物は多いとわかる。その筆頭が、美術界の大家にして老舗画廊を営む小鳥遊幸哉(冨家規政)。直撃した浅輪直樹(井ノ原快彦)と新藤亮(山田裕貴)の前でも、小鳥遊は伊藤が美術界の品位を貶めていたと語り、死者への憎しみを隠そうとしなかった。それだけでなく、小鳥遊と伊藤はえりなのことで深い因縁があった。えりなの才能を最初に見出したのは小鳥遊だったが、えりなは彼のもとを去り、伊藤を頼っていたのだ。
そのころ、青柳と矢沢は、ショックを受けて入院中のえりなのもとへ。すると、えりなは自分の母親・神崎さつき(長田奈麻)が伊藤を殺した犯人だと言い出す。さつきはえりなを幼い頃に施設に預けて姿を消していたが、娘が天才画家として脚光を浴びたとたん現れ、彼女を引き取ろうとしていた。事件の起きた夜もさつきが伊藤を訪ね、揉めていたとえりなは証言するが…。
第6話の感想:飾りのない言葉から見えた、青柳という男の優しさ
第6話は、ほぼほぼ青柳・矢沢コンビの回でした。
被害者は美術界の革命児・伊藤。捜査を進めると、複数の被疑者候補が浮かびあがります。
一方、死因となったコーヒーに含まれるヒ素は致死量でないことが判明。事件より前から被害者の身体にヒ素が蓄積されていたらしい…とわかってきました。
日常的にヒ素を混入できるのは同居していたえりなでは…という線が出てくるも、それを認めつつ浮かない顔をしたのが青柳。自分に助けを求めてきたえりなに思うところがあったのか、彼はどこか彼女を気遣っている様子が見られました。
その後、事件を解決に導くヒントは、思わぬところから飛び込んできました。
かつて美術の世界で「呪われた色」とされていた緑。それを妻の倫子から聞いた浅輪は、「呪われた色」の理由を調べて何か気が付きます。そして、伊藤の自宅を訪れ、カーテンに緑の染料・パリグリーンが使われているのを突きとめました。
湿気を浴びるとヒ素が含まれた有毒ガスを発散する性質があり、19世紀ごろ「死を呼ぶ緑」といわれていたパリグリーン。これこそが殺人の凶器で、カーテンをすり替えて伊藤とえりなにヒ素を吸わせていた真犯人は、伊藤の会社の専属画家・尾上宗輔。えりなを売りだそうとする一方で、自分に安い仕事ばかりさせる伊藤を恨んで犯行に及んだのでした。
結局、被害者の一人だったえりな。ヒ素中毒に倒れて病院に運ばれた彼女に、青柳は「死ぬなよ!」と叫びかけます。
この言葉だけで、彼がえりなを心配していた思いがはっきりと伝わってきました。青柳役の吹越満さんは、短いセリフやちょっとした表情で青柳という男の人間味を表すのが本当に見事。今回のように温かい一面があるとわかるからこそ、日ごろ反抗的でえらそうでも青柳を好きにならずにいられなくなるのです。
事件解決後、再びえりなの病室を訪れる青柳。彼女が大人たちに人生を決められて苦しんでいるのを見抜いていた彼は、「君は悪くないんだよ。君の人生は君のもんだ」という言葉を贈ります。ぶっきらぼうさが抜けきらなかったけれど、飾りのない言葉の奥には確かな優しさがありました。
えりなから「わかってるよ!」と言い返されて、「ならよかった」と青柳は出ていきますが、その後は矢沢がしっかりフォロー。相棒として一番近くで青柳の思いを理解していたに違いない彼も、えりなに「がんばって!」と大きな声でエールを贈るのでした。
若者を心をこめて応援する彼らは、本当に素敵な大人の刑事たち。村瀬・小宮山もいいけれど、青柳・矢沢もやはり名コンビだと実感した第6話でした。
今回入院中の村瀬はお休みでしたが、ラストシーンでは特捜班の面々が彼の似顔絵に挑戦。予告動画を見ると次回は村瀬も出番があるようなので、みんなが描いた似顔絵の披露も期待しています!
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