<八月は夜のバッティングセンターで。>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第6話ストーリー&レビュー
第6話ストーリー
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夏葉舞(関水渚)がバッティングセンターで準備をしていると外から女性の大きな声が。しかも電話で激しくやりあった後に1万円を全て両替してバッターボックスへ。その気迫は周囲の子供たちが驚くほどだ。舞はやがて女性が有名企業の社長・元山陽子(山下リオ)だと気づく。ネット記事によると陽子の会社が買収の危機にあるようで――。仲間のためにも譲渡すべきか否か…揺れ動く陽子に伊藤智弘(仲村トオル)がかけた言葉とは?
第6話レビュー
今回の悩める女性は有名企業の社長・元山陽子(山下リオ)。仲間とした学生起業で成功したものの、大手の会社に買収されそうになっている。
せっかく自分たちで作ったサービスを、人に渡したくない。悔しい。絶対に負けたくない。同じ気持ちだが譲渡も必要だという仲間たちとも、意見の違いが出てきてしまった。
回想する起業したばかりの頃。学生の陽子、数年前なのに全然雰囲気が違ってかわいらしい。徹夜で作業しカラオケで盛り上がり、契約が決まるだけで大喜びしていたとき。今のほうがより成功しているのに、回想のほうが輝いて見える。
「迷うなら前進したい」という信念で頑張ってきた陽子。バッティングでも子どもたちが待っているのに気づかず熱中してしまうほどで、今まで出てきた女性の中では一番打てている。
だが、伊藤(仲村トオル)は「ただ振りまくるだけなら、誰にでもできるんじゃないか」と言いたいことがある様子。お約束、ライフイズベースボールの世界へ。
試合は12回表、ツーアウト満塁。絶体絶命のピンチだ。
相手チームは陽子たちの会社を買収しようとしている、ドン社長率いるハードバンク社。名前といい社長の顔といいソフト○ンクでちょっと笑ってしまった。
攻める気満々の陽子に「守りは任せて」という仲間たち。「迷うなら前進という信念を邪魔する人たちに負けるわけにはいかない」と息巻く。
敵チームがサインを盗んでいるのに舞(関水渚)が気づき「どんだけ卑怯なのよ!」と激昂する陽子。
伊藤に「少しは冷静になったらどうだ」と言われ「なによ! この状況で冷静になれるわけないでしょ」、「ならピッチャー交代だ」と言われ「何で私が変わらなきゃいけないのよ!」と噛みつく。
「経営者は前だけ見てるんじゃなくて、横も後ろも足元も、ちゃんと見なきゃ駄目なんじゃないか? 今のあんたがやってるのは独り相撲だ。それじゃあ仲間は、誰もついてこないぞ」
そして現れたピッチャーは……
「よ、吉見だーーーーー!! 中日のエース!」
舞のセリフは毎度毎度、野球初心者に優しくて本当にありがたい。
「5年連続二桁勝利、価値にこだわってきたからこそ出るあの風格、偉大なエースだ」
「ポーカーフェイスにテンション上がるわ~」
だがキャッチャーは立っている。吉見は3球連続わざとボールにした。
これには舞も困惑。伊藤に説明を求める。
「まだこの先があるからだ。一時の感情に流されてどうする。自分の近くの仲間たちを、この先の未来に連れていく。それが経営者としての、あんたの役目じゃないのか」「いい仲間に恵まれてるじゃないか」
伊藤に言われ、仲間たちを見つめる陽子。
バッターが代わると、吉見は連続でストライクをとり、チームを勝利に導いた。
折れたバットを持ち、陽子に語りかける吉見。
「1点取られることを怖がらなかったから、次の勝負に勝てた。大丈夫、試合はまだ続いている」
陽子はみんなと一緒に勝ちたい。そのために譲渡することに決めた。
でもただでは引かない、一緒に考えてほしいと仲間たちに伝える。
事業を譲渡する代わりに、新たなサービスへの出資をしてもらうことにしたのだ。
「いいもんだな、仲間。チームメイト。そういうやつだ」
伊藤に言われた舞は夜、「野球ノート」を取り出す。
さまざまな研究内容や部活のメモのようなものが書かれているノート。
一生懸命野球に打ち込んでいたことがうかがえる。
だが、後ろのほうのページには
「ごめん せめて私、野球やめるから」
と書かれていた。
以前、友人の家らしきところでお見舞いしようとしていた場面もあったし、やはりプレイ中、チームメイトに怪我をさせてしまったのだろうか。次回、話がどう進むのか気になるところだ。
今回もラスト、夕暮れをバックに微笑む陽子がとっても美しかった。
※この記事は「八月は夜のバッティングセンターで。」の各話を1つにまとめたものです。
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