2021年度「鑑賞者の想像斜め上をいく映画」ベストテンを独断と偏見で発表!



第7位『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』

(C)2021 WBEI TM & (C)DC

ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)、ブラッドスポート(イドリス・エルバ)、ピースメイカー(ジョン・シナ)、ラットキャッチャー2(ダニエラ・メルシオール)、キング・シャーク(シルヴェスター・スタローン)…。落ちこぼれヴィランたちが一致団結してミッションを遂行する、景気のいいアクション映画。と思ったら、クライマックスになると突然“怪獣映画”に様変わり!監督を務めたジェームズ・ガンといえば、特撮マニアで知られるオタク系。メイド・イン・ジャパン特撮映画へのリスペクトに溢れた、テンションアゲアゲの一作。

日本公開日/2021年8月13日
監督/ジェームズ・ガン
出演/マーゴット・ロビー、イドリス・エルバ、ジョン・シナほか

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第6位『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』


(C)2021 CTMG. (C) & TM 2021 MARVEL. All Rights Reserved.

シリーズ第一弾『ヴェノム』(2018年)は、監督ルーベン・フライシャーの作家性もあってしっかりホラー風味だったのに、アンディ・サーキスがバトンを受け継いだシリーズ第二弾『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021年)は、まさかのコメディー路線。ニール・サイモンの戯曲を映画化した『おかしな二人』(1968年)を参考にしたこともあって、エディ(トム・ハーディ)とヴェノムのやりとりがひたすら楽しい。バディ・ムービーというよりも、むしろこれは倦怠夫婦のラブコメなのでは!?

日本公開日/2021年12月3日
監督/アンディ・サーキス
出演/トム・ハーディ、ウディ・ハレルソン、ミシェル・ウィリアムズほか

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第5位『東京自転車節』


(C)2021水口屋フィルム、ノンデライコ

スマートフォンとGoProで撮影しながら、青柳拓監督自らウーバーイーツ配達員としてコロナ禍の東京を駆け抜ける、社会派ドキュメンタリー。“宿無し金なし状態”の境遇をユーモアをたっぷりに描きつつ、終盤には青柳拓監督が狂気に蝕まれ、ジョーカーとして覚醒(?)する場面も。現在のTOKYOがもはやゴッサムシティであることを暴く、トンデモ展開に目を見張る。

この作品については解説記事も書かせていただきましたので、詳しくはコチラをどーぞ。

日本公開日/2021年7月10日
監督/青柳拓
出演/青柳拓ほか

第4位『Arc アーク』


(C)2021映画「Arc」製作委員会

ケン・リュウの短編SF小説を、『愚行録』(2017年)や『蜜蜂と遠雷』(2019年)で知られる石川慶監督が独特のタッチで映像化。人類で初めて不老不死となった女性リナ(芳根京子)の人生を描いているのだが、決して一大叙事詩的なスーパースケールの作品ではなく、むしろ非常にミニマルな手触り。そこに、極めて普遍的な親子の物語が折り重なっていく。温かくも不思議な余韻が残る、新しいヒューマンSF映画。

日本公開日/2021年6月25日
監督/石川慶
出演/芳根京子、岡田将生、寺島しのぶほか

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