<となりのチカラ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第4話ストーリー&レビュー
第4話のストーリー
>>>「となりのチカラ」の画像をすべて見るお隣の道尾頼子(松嶋菜々子)に「とっても困ってるの。助けてくれる?」と相談された中越チカラ(松本潤)が部屋を訪ねると、そこには灯(上戸彩)と娘の愛理(鎌田英怜奈)、さらには柏木清江(風吹ジュン)やマリア(ソニン)、木次達代(映美くらら)の姿も。戸惑う一同に、黒ずくめの服を着た頼子はこう告げる。
――「今日は皆さんをお救いするために集まっていただきました」
達代は夫・学(小澤征悦)のこと、マリアはこれからの日本での暮らしのこと、愛理は恋愛のこと、とそれぞれが悩んでいることを次々と言い当てていく頼子。すっかり頼子の能力を信用した清江が、孫の託也(長尾謙杜)の合格祈願と自身の病気のために、勧められるがままにペットボトルに入った謎の水と数珠を買ってしまいそうになったその時…! 頼子を「おかあさん」と呼ぶ男性が現れ、住人たちはひとまずその危機を回避する。
夕食を食べながら、「これからはあまり関わらないようにしないと」と話す灯とチカラ。だがチカラは、頼子と訪ねてきた男性の関係、そして食卓についてからまったく目を合わせようとしない灯と愛理の様子も気になっていた…。
やがて男性の正体は、頼子の娘・美園(成海璃子)の別れた夫・吉井(稲葉友)だと判明。「結婚を機に縁を切っていた頼子と美園を仲直りさせたい」と話す吉井に感心するチカラだったが、頼子によると事態はそう単純でもなさそうで…。吉井に言いくるめられ、美園に会いに行ってしまったチカラは、頼子の過去に隠された辛い出来事を知ることとなるが、頼子には「地獄に落ちる!」と宣言されてしまい……!?
第4話のレビュー
隣の家族の事情に首をつっこんだところから始まり、上の階の孫とおばあちゃんの拠り所になり、日本で暮らすベトナム人女性を助け……。怪しまれたり、失敗することもありながらも、少しずつマンションの住人たちとの交流を深めていく中越チカラ(松本潤)。今回は中越家のお隣に暮らす道尾頼子(松嶋菜々子)の事情に首を突っ込む。占いにハマッているという頼子は、とうとう怪しげな水をマンションの住民たちに売りつけ始め、不審がられることに。
チカラたちも頼子の部屋に招かれて水を勧められるが、偶然、頼子の息子という人物が訊ねてきたこともあり、難を逃れる。しかし、チカラはその息子のことが気になって……。
実は、頼子は娘の美園(成海璃子)と絶縁状態だとわかる。ふたりとも「絶対に会わない!」と断言。チカラはふたりをうまい具合に引き合わせるが、怒鳴り合ってケンカ別れの状態に。事態は最悪……だが、灯(上戸彩)のアシストもあり、再びふたりは話をすることになる。
すでに両親を亡くしているチカラ。もっと話したいこともあったし、してあげたいこともあった。両親もきっとそうだろう。なのに、互いに生きているにも関わらず、絶縁しているなんて贅沢な話だとチカラは頼子たちに向かって訴える。
頼子の家も複雑だ。頼子の息子はいじめを苦にして自殺。意気消沈する頼子を美園も不憫に思ったのだろう。頼子の期待に応えようと頑張るが、しまいには自己主張ができなくなってしまう。頼子は良かれと思ってやっているのだろうが、過干渉気味なところがある。そんな親にストレスを感じる子どもは少なくない。
美園としては、そんな頼子を嫌いになれず、どこかで慕う気持ちがあったし、頼子も改善しようという気持ちが芽生えた。だから、今回は丸く収まったのだろう。似たようなケースでも、更に状況が悪い可能性はある。詳しく知らないのにおせっかいを焼くのは危険。だけど、仲直りに第三者が作るきっかけは大切で……。毎度、チカラは危うい橋を渡っているような状態なのかもしれない。
今回、チカラが「世界中の人が隣にいる人を家族のように思える時代が来たらどんなに良いだろう」と言っていた。チカラはおせっかいなどではなく、本当にその気持ちだけで行動しているのだろう(その分、娘と妻のケンカの理由には気づかないけど!)。
ただの理想論かもしれない。でも、隣の人だけにでも優しくできれば、きっと変わっていくものもあるのだろう、と思わずにはいられない。
※この記事は「となりのチカラ」の各話を1つにまとめたものです。
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