<となりのチカラ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第6話ストーリー&レビュー
第6話のストーリー
>>>「となりのチカラ」の画像をすべて見るいつものように中越チカラ(松本潤)が向かいのカフェから何気なくマンションを見ていると、お隣の木次家に異変が…。チカラが好美(古川凛)に渡した連絡用の手旗が、ついに学(小澤征悦)に見つかってしまったのだ!
好美が激しく叱責され、また虐待を受けるのではないかと、チカラは慌てて木次家に駆けつけるが、逆に学から「人が虐待してるって決めつけやがって」と声を荒らげられてしまう。チカラは怯える達代(映美くらら)と好美の様子に、このままでは2人に被害が及んでしまうと、ひとまずは引き上げるが…。その日から木次家のカーテンは固く閉ざされてしまい…?
そんなある日、いつものカフェに学がやってくる。いい機会だから…と腹を割って会話をしてみようとするチカラだったが、逆に学に言いくるめられてしまった上、「二度とうちの家族と関わるな」と釘を差されてしまう。困ったチカラは道尾頼子(松嶋菜々子)、柏木清江(風吹ジュン)、マリア(ソニン)らマンションの女性陣に協力を依頼。頼子たちは「警察に相談してみては」と達代に提案するが、「好美を犯罪者の子にしたくない」と言われ、拒絶されてしまう!
それでも諦めきれないチカラは、妻のアカリ(上戸彩)の知恵も借り、ついにはマンションの住人総出で木次家に“ピンポン攻撃”を仕掛けることに!
しかしそれすら学の怒りを買う材料にしかならず、絶望した達代はついにある決断を…。
そして、マンションの住人たちの問題を数々解決してきたチカラ一家にもある衝撃的な出来事が起きる!その時、アカリは…!?
第6話のレビュー
中越家のお隣さん、木次家。チカラ(松本潤)が好美(古川凛)に渡していた手旗が父親の学(小澤征悦)に見つかってしまう。母親の達代(映美くらら)にマンションの住人、特にチカラと関わらないように告げ、監視を強める。達代は昔から、出来が悪い娘だと言われ続けていたのだろう。結婚するまでは親の、結婚してからは学のいうことを聞かなければならない、と思い続けていたのだろう。それで縮こまってしまっていた心。せめて好美を守らなければとふんばり続けていた。
しかし、学は達代のことだけではなく、好美にまで「出来の悪い娘」と言い放つ。本当になんなんだ、このクソ親父は……!
学は妻と娘の出来が悪いから躾をしなければならない、と言っていたが、単なる八つ当たりだ。憂さ晴らしだ。チカラも指摘していたが、会社での立場はそれほど強くないのだろう。ペコペコして、周りの機嫌をとって。そのストレスを達代たちにぶつけているだけだ。
そして、とうとう達代は好美と一緒に命を絶つ決断をとろうとし……。
偶然、アカリ(上戸彩)が早めに家に帰ってきていたこともあり、達代を止められた。管理人さんの「私は子どもを殺された親だから、そんなこと絶対に許さない」が悲しすぎる。あまりに説得力のある言葉。
子どもを守りたい。でも守れない。これ以上、娘に辛い想いをさせないためにはどうすればいいのか、と考えた末なのだろう。経済的弱みを握られ、自由がきかない。閉じ込められた状態で、思考が停止すると、助けてもらう術も考えられなくなる。
達代たちが幸運だったのは、本当にチカラたちがいたことだろう。
「中途半端に助けてもらっても辛いだけなんです」
チカラだけだったら中途半端だっただろう。が、マンションの住人たちの力を借りて、徹底的に戦えたのだ。
達代が最後に学に向かって放った「その汚い手を放せ、くそ野郎!」は爽快だった。大変なのはこれからだが、自分の人生は自分の手で変えていくしかないと気がついた達代は今よりもきっと強くなるだろう。
そして、これから大変なことになるのは中越家だ。
「もうチカラくんと一緒にいたくない」と荷物をまとめて出ていってしまったアカリ。大きな問題はないように思えるだろう。チカラから見ても、子どもたちから見ても。
ただ、今回の話を観ているだけでも、アカリの中に小さな澱のようなものが溜まっていっているのがわかる。これまでさまざまなマンションの問題を解決してきたチカラだが、アカリの力もあったからこそ。チカラひとり(いや、子どもたちの力も借りられるのか?)で自分の家の問題を解決できるのだろうか。
※この記事は「となりのチカラ」の各話を1つにまとめたものです。
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