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2022年05月12日

<汝の名>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<汝の名>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第8話ストーリー&レビュー

第8話のストーリー


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久恵(北乃きい)は洗面所の鏡に口紅で書かれた「お馬鹿さん(ハートマーク)」の文字を見て膝から崩れ落ちる。その頃、陶子(山崎紘菜)はホテルの一室で、久恵の無様な姿を思い、笑いが止まらなくなっていた。食事の中に薬を盛られていることに気づいた陶子は、久恵への反撃と亮介(EXILE NAOTO)への想いを胸に、薬の摂取量を減らして体力を回復させ、逃げ出す機会を探っていたのだ。
偶然、恭平(京典和玖)からの電話に出た陶子は、恭平に指示して久恵を出し抜くことに成功する。それから三か月後、元の美貌を取り戻した陶子は、“思い出の場所”に久恵を呼び出す。恐る恐る現れた久恵に、陶子は邪魔者扱いしたことを詫び、今後は関りを持たないことを伝え、亮介の元に帰っていく。久恵もまた自らの人生を歩きだし、婚約者と共に幸せな生活を送るようになるのだが……。

第8話のレビュー


©テレビ東京

久恵(北乃きい)から逃げ、高笑いをする陶子(山崎紘菜)。すっかり復活だ。実は陶子は逃げるため、着々と準備していたのだった。久恵が「薬の量間違えたかな~」と言ったのを聞き逃さなかった陶子は、朦朧としながらも「食事は駄目、最低限だけにする」と少ししか食べないようにし、少しずつ頭がはっきりしてきた。

話せないながらも、自分の服を着ていい気になっている久恵に対して心の中で思っている批判の切れ味が「似合っていない、センスのかけらもない、私の真似しかできない」となかなか辛辣でよかった。それでこそ陶子。

意外にも、脱出を手伝ってくれたのは恭平(京典和玖)だった。久恵の留守中に家に電話がかかってきたところ、何とか出た陶子はうまく話せなかったが、彼は気づいてくれた。久恵が陶子の食事に入れていたと思われる薬を捨てて水と替え、一緒に機会をうかがっていたのだ。陶子、恭平のことを陰ではけむたがっていたのに助けられたな……。

逃げる前、久恵が着た自分の服を切り刻み、鏡に「お馬鹿さん」と書いた後は腹を抱えて笑っていた。性悪~! と思うが向こうが向こうだし、やはり陶子はこうでなくては。

「どうしてるかな、陶子ちゃん」「一緒にいたかっただけなの」と空を見上げる久恵、執着が怖い……。

©テレビ東京
脱出後にすぐに亮介(EXILE NAOTO)のところに行かず、やることがあるという陶子は、久恵を呼び出す。自分の家で一緒に住もうと言った場所で自分がもともと家政婦扱いするつもりで誘ったこと、亮介が現れて邪魔になったことを告げて謝る。お互い謝り「私たちは離れたほうがいいと思う」といい、二人は別れ、陶子は亮介のもとへ帰るのだった……。

めでたしめでたし……

いやいやいや。陶子はともかく、二人殺したうえに薬物を使って陶子を監禁した久恵のやったことは犯罪でしかない。いくら陶子が他人の名前を使ってたとはいえ、さすがに警察を呼んだほうがいいのではと思うが。そもそも殺人2件については、病院や警察が気づかないのはどうなのだろう……。

半年がたち、久恵は新しい彼氏と一緒に住んでいた。クリスマスケーキを作るねと笑う久恵は幸せそうだ。だが夜になっても彼は帰ってこず、彼のもののはずの番号からかかってきた電話の向こうでは、陶子が笑って「お馬鹿さん」と言った。えええーーー!


©テレビ東京

泣き崩れる久恵。上機嫌の陶子に亮介がパリの物件が契約できたというが、「違う。これじゃない、私の幸せは」と気づく。

「戦うこと、戦って勝つこと。それが人真似でも何でもない、私の幸せ」

自分もしょせん、いつか見た女性の真似をしていただけかもしれない。亮介のもとに戻ったときそう言っていた陶子は、半年間ずっと葛藤していたのかもしれない。


笑顔で「他に好きな人ができたの、あなたではなくて、彼と結ばれる運命みたい。さよなら」と突然亮介に別れを告げ、去っていく。「誰なのその男」と言われ「そうね、戦いの神、アレスってとこかな」と謎のモノローグが流れた。

ひとしきり泣き終わった久恵は起き上がり、「今度は私の番だからね、陶子ちゃん」と涙にぬれた目をかっぴらいて言う。久恵が作ったクリスマスの食事をバッグに、女たちの高笑いが響いた。

……ええ~~~。いや、幸せは人それぞれとは言えど、二人ともそのままいけばそれぞれの幸せを手に入れられたのでは……? なぜ……と思わずにはいられないが(もっとも久恵はその前に罪を償うべきだが)、これがこの二人の幸せなのならば何もいえない。しかし亮介、かわいそう……。

欲しいものを手に入れるためならなんだってする、激しい女を演じた山崎紘菜。「笑ってるのにこんなに怖いんだ」という体験を何度も味合わせてくれた北乃きい。二人の演技に何度も恐怖した。あらためて、拍手を送りたい。


(文:シネマズ編集部)

※この記事は「汝の名」の各話を1つにまとめたものです。

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