国内ドラマ

REGULAR

2022年05月21日

<悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第3話ストーリー&レビュー

第3話のストーリー



>>>「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」の画像をすべて見る

入社前に運命の出会いを果たした“T・Oさん”(向井理)の正体を知った麻理鈴(今田美桜)は、大喜びで峰岸(江口のりこ)に報告。麻理鈴はこれ以上出世する必要はないと気を緩めるが、何事かを目論む峰岸から「今のまま彼に会って思い通りになるの?」と焚きつけられ、新たな部署「マーケティング部」で働くことになった。

「マーケティング部」で麻理鈴の指導をすることになったのは、誰にでもできる仕事だからと部署で“おまけ”扱いされている“リサーチチーム”に所属する梨田(石橋静河)。彼女は高いデータ分析力を持っているものの、「仕事はお金を稼ぐ作業」と割り切り、不透明な将来に備え倹約することをモットーとしていた。

彼女が「オウミ」のECサイトのトップページに掲載する商品を決めていると聞いた麻理鈴は張り切るが、堅実と安定を愛する梨田は麻理鈴からペースを乱されまいと、彼女と距離を置こうとする。麻理鈴は、なぜこの部署が邪険にされるのか?と悩んでいると、峰岸は、「アピールの方法が間違っているのか、本当に能力がないのか…」と出世100箇条として麻理鈴に告げる。
 
そんな中、企画開発部の小野(鈴木伸之)が「スッポンスープ」をトップページに掲載して欲しいとやってきた。“社長の息子案件”だと聞かされた梨田は、いつものことだと承諾。麻理鈴は憤慨するが、峰岸から仕事の上での「貸し借り」の重要性を説かれ、トップページに掲載する商品の選択に着手する。しかし、麻理鈴が「スッポンスープ」を競合商品と並べて掲載したため、事態は大問題に発展! 風前の灯火だった“リサーチチーム”は、解散の危機に陥ってしまう!! しかし、梨田は「どうせいつかなくなる部署でしょ」と割り切っていて……! 果たして麻理鈴は、“リサーチチーム”のピンチを救うことができるのか?

第3話のレビュー

麻理鈴(今田美桜)が入社前に一目惚れした“T・Oさん”は“O・T”さんだった。

ついに正体が明らかになった海外事業部で働く田村収(向井理)に近づくため、ステップアップを目指す麻理鈴が次に挑むのはマーケティング部。辞令に次ぐ辞令で、麻理鈴は社内の有名人なのでは?と思ったが、そうではないらしい。

おきまりの自己紹介を叫ぶ麻理鈴だが、誰も笑ってくれる人はおらず、やはりアウェイ。しかも、麻理鈴が配属されることになったのは「誰にでもできる仕事だから」と部署でおまけ扱いされているリサーチチーム、通称“おまケ”だった。

麻理鈴の指導を担当することになった梨田(石橋静河)も、やりがいなんてとっくに諦めていて、仕事は老後資金を稼ぐための作業と割り切っている。やる気のある子が大好きだった夏目(石田ひかり)とは正反対で、波を立てずに仕事したい梨田は麻理鈴と非常に相性が悪い。

しかも、麻理鈴は「オウミ」のECサイトのトップページに掲載する商品を決める際、企画開発部の小野(鈴木伸之)から「“社長の息子案件”だからトップページに掲載してほしい」と頼まれた取引先のスッポンスープを競合商品と並べてしまい、リサーチチームは解散の危機に陥る。

T・Oさんの顔を見て少しでも元気を出そうと、海外事業部に行ってみるが、逆に身分の差をつけられて麻理鈴史上一番の落ち込みに。そんな麻理鈴を元気づけたのは、みんなが口にしたがらないあのスッポンスープだった。

「正当な評価を受けられないのは、アピールする方法を間違えているか、そもそも本当に能力がないか」

麻理鈴がそう峰岸にアドバイスされ、スッポンの美味しさを社員にアピールしていることを知り、小野は強く反発する。実は小野も新入社員の時、自分の指導を担当してくれた峰岸に密かに憧れていたのだ。

あんな落ちこぼれになぜ目をかけるのかと問われた峰岸は、「女性社員はみんな田中麻理鈴。あなたに彼女たちを活かせるかな?」と小野を挑発。この言葉で、峰岸が何をやろうとしているのか少し見えてきた気がする。

営業一課の大井(志田未来)も、人事部の夏目も、梨田も。みんなどこか男性社員の“おまけ”扱いされていた。それは能力がないからじゃない。女性である、という時点で最初から男性社員よりスタート地点が低いのだ。峰岸はその現状を変えるために、会社で底辺の扱いをされている備品管理部で逆襲の時を待っていたのだろう。そこにタイミングよく麻理鈴が現れた。

短所も多いが、バイアスなしに人の良さを見つけられる麻理鈴。彼女が色んな部署を横断して上に行けば、きっと今はまだ眠ったままの才能を発掘してくれる。そう峰岸は確信したのではないだろうか。

今回も麻理鈴は、梨田が本当は仕事にやりがいを持って取り組んでいることに気づいた。頑張っても認められなかった過去から心を閉ざしていた梨田も、麻理鈴の姿に心動かされ、二人は共にスッポンスープの売上向上を成功させる。スッポンの名前を敢えて隠し、“冒険スープ”という商品名で売り出す作戦が功を奏した。

そんな二人の頑張りをこれまで女性蔑視と捉えられる言動が多かった小野がついに認め、リサーチチームは存続が決定する。もっと、もっと、社内には理不尽な理由で正当に評価されない人たちの才能が眠っているかもしれない。麻理鈴と関わった人たちが結託し、今回のように少しずつ周囲を動かしていく展開が痛快だ。

麻理鈴のよき先輩となってくれるキャストは毎回魅力的で、特に石橋静河は安心感がある。「この恋あたためますか」(TBS系)では森七菜演じるヒロインのライバルでありながら、さっぱりとした理想の先輩、「前科者 -新米保護司・阿川佳代-」(WOWOW)では保護司と保護対象という関係でありながら、有村架純演じる主人公の良き理解者となった。

誰と並んでも、たちまち良いコンビになる。意志の強そうな瞳とキリッとした佇まいで、同性が憧れる存在だ。そんな石橋が演じる梨田をはじめ、他の女性社員もみんなで笑えるようなラストを迎えてほしい。


※この記事は「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」の各話を1つにまとめたものです。

→元記事はこちら

→目次へ戻る

「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」をHuluで無料視聴する


無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

(C)日本テレビ

RANKING

SPONSORD

PICK UP!