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2022年05月21日

<悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第8話ストーリー&レビュー

第8話のストーリー


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社内政治で発揮した“悪女”ぶりで次期社長の島田(小木茂光)を怒らせた麻理鈴(今田美桜)は、再び「備品管理課」に逆戻り。小野(鈴木伸之)や山瀬(高橋文哉)が心配する中、麻理鈴は明るく振る舞おうとするが、「備品管理課」の仕事は減る一方で、先輩社員も早期退職で職場を去ってしまった。

残ったのは、課長の竹内(佐戸井けん太)と、企画開発部から異動してきたばかりのマミコ(桜井ユキ)だけ。立て続けに2人の子の育休と産休を取ったマミコは、復帰後も時短勤務が続いて企画開発部に居づらくなり、「備品管理課」に自ら異動してきたのだ。
育児で思うように仕事ができず、人にも迷惑をかけているのでは?と「すみません」と口にしてばかりのマミコ。それでもマミコが「未来」に備えて企画を書き溜めているのを見た麻理鈴は、「備品管理課」で新しい仕事を始めようと思いつく。

早速、放置されている“備品”をリスト化し、必要な部署に配り始める麻理鈴。その思いつきは話題となり「備品管理課」に人が殺到するが、仕事が増えたせいでマミコの私生活に影響が出てしまい…。峰岸(江口のりこ)の力を借りてなんとかマミコのピンチを乗り切った麻理鈴は、働く母が直面している厳しい現実を知る。
そんな中、空室が出た13階に「備品管理課」を移動させるべく、次々にアイデアを出す麻理鈴。しかし「社内規定に反している」と計画は頓挫してしまう。
 
麻理鈴に背中を押される形で仕事にやりがいを求め始めたマミコも、次第に疲弊していき…。自分がマミコを追い詰めているのか? 悩む麻理鈴に、竹内は「企画管理課」で働き続ける思いがけない理由を打ち明ける。
時短勤務も育休も「社内規定」で定められているのに、肩身の狭い思いをして苦しむマミコ。彼女は育児と「自分の人生」を両立する道を見つけることができるのか? そして「社内規定」に縛られて身動きが取れなくなってしまった麻理鈴が、自分の未来を切り開くために取った行動は…?

第8話のレビュー

次期社長の島田(小木茂光)に目をつけられ、また備品管理課に飛ばされてしまった麻理鈴(今田美桜)。周りの人に心配をかけないように明るく振る舞う麻理鈴だったが、備品管理課はやる事もなく、先輩たちも続々と早期退職していく。

一方、新しい仲間も増えていた。企画開発部から異動してきた、ワーキングマザーのマミコ(桜井ユキ)だ。立て続けに二児の産休・育休を取った後、仕事に復帰。しかし、子どもの急な発熱や保育園のお迎えで時短勤務が続き、企画開発部に居づらくなって自ら異動願を出したという。

それでも“いつか”のために企画を書き溜めていたマミコ。仕事は好き。働き甲斐もほしい。だけど、育児で思うように仕事ができないし、周りにも迷惑をかけてしまう。そんな葛藤を抱えるマミコのために麻理鈴は立ち上がる。彼女が考えたのは、備品管理課を社内一働き甲斐のある部署に改革することだった。

これまでも色んな社員にスポットを当てることで日本の働き方に異議を唱え、「そうそう、そうなんだよ」と私たちを唸らせてきた本作。特に麻理鈴の逆襲が描かれた第8話は、思わず涙が出るほどに温かい眼差しを持っていた。

二兎追う者は一兎も得ず。そんな言葉で、これまで「ワークライフバランス」の実現を目指す人たちは押さえつけられていた。だけど、どうだ。仕事は人生の一部でしかない、だけどそれが人生の8割を占めているのも事実。どちらも充実させたいと願うことは何もわがままなんかじゃない。

それなのに、マミコの口癖はいつの間にか「ごめんなさい」になっていた。同僚には早く帰る度に「また?」という顔をされ、子どもを抱えながらスマホで仕事の連絡を取っているだけで「子どもが可哀想」と見知らぬ人から野次を飛ばされる。きっと多くのワーキングマザーが経験していることだ。

一方、備品管理課の課長・竹内(佐戸井けん太)にも妻との生活を守るために地方転勤を断り、出世の道を閉ざされた過去があった。そういえば、前話でも親の介護で早期退職した社員が登場していたことを思い出す。仕事と生活の両立の難しさ。それは何も女性だけの問題ではないことを教えてくれる。

「何かを選んだら何かをあきらめなきゃいけないなんて誰が決めた?あなたは他の人とは違う。全部手に入れなさい」

そんな峰岸(江口のりこ)の言葉に励まされた麻理鈴は、総務部会議に参加。他部署と交流を深めるために、備品管理課の13階フロアへの移動を提案する。「ちょっと図々しいんじゃないですか?」という社員に、「そうです。私、図々しいんです!」とすかさず言い返す麻理鈴。マミコもそんな彼女の姿に勇気をもらい、企画開発部への再異動を上司に希望した。

図々しくていい。胸を張って、やりたいことをどんどん主張していこう。つい周りを気にして、“いい子ちゃん”になってしまいがちな日本人の心に刺さる回だったのではないだろうか。


※この記事は「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」の各話を1つにまとめたものです。

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