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2022年05月21日

<悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第7話ストーリー&レビュー

第7話のストーリー



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「オウミ」の社長が倒れた。次期社長候補と目されているのは、実績的に文句なしの専務・島田(小木茂光)と、社長の息子の伝弥(野間口徹)。島田から女性管理職を5割に増やす計画、通称「JK5」の内諾を受けた峰岸(江口のりこ)は、これを機に一気に「オウミ」が変わると期待を寄せていた。

そんな中、麻理鈴(今田美桜)は、会社の10年後を考える伝弥主導の「未来プロジェクト」に応募。“伝弥派”だと思われたら厄介だと小野(鈴木伸之)は心配するが、人望も過去の実績もない伝弥のプロジェクトに参加する人材は少なく…。
山瀬(高橋文哉)の集めた情報をもとに社内の派閥について学ぶことになった麻理鈴は、島田派と伝弥派で揺れている取締役がいることを知り、伝弥の誕生日にBBQパーティーを企画。

島田派の命令でスパイとしてプロジェクトに参加した根津(北乃きい)は、伝弥のパワハラやセクハラの証拠を作る絶好のチャンスだと罠を仕掛けようとする。麻理鈴も張り切ってBBQの準備を進めるが、峰岸は島田にもパーティーを行うよう進言し…。麻理鈴のためにと渋々BBQにやってきた小野も、早々に島田のパーティーに向かってしまい、BBQは大失敗。落ち込んだ伝弥は、父である社長への複雑な思いを語る中で、「未来プロジェクト」が扱うべき本当のテーマに気付く。

地に足のついたビジネスに初めて前向きに取り組み、周囲を驚かせる伝弥。一方、峰岸は取締役の反発を恐れる島田から、「JK5」を白紙に戻すと宣言される。T・Oさん(向井理)と共に、伝弥を社長にする方向への切り替えを決意した峰岸。すると社内に、思いがけないウワサが流れ始め…!
劣勢の伝弥派として、初めての社内政治に挑んだ麻理鈴。様々な人の思惑が渦巻く中、彼女は「悪女」になりきって社内の荒波を泳ぎ切ることができるのか?


第7話のレビュー


現社長が突然倒れ、「オウミ」は大荒れの予感。社内は専務の島田(小木茂光)派と、社長の息子・伝弥(野間口徹)派に分かれる。島田から3年以内に女性管理職を5割に増やす計画、通称「JK5」に賛同してもらった峰岸(江口のりこ)も会社が一気に変わると期待十分だ。

「女は政治ができない。だから出世できないなんて言われたこともある」

社内政治とは、自分のやりたいことを組織で実行するための力。つまり“根回し”とも言えるが、それに一番向いてなさそうなのがまっすぐすぎる性格の麻理鈴(今田美桜)だ。しかし、そんな麻理鈴は第7話で「悪女」としての頭角を現し、ある偉業を成し遂げる。

島田専務とは違い、人望も商材もない伝弥主導の「未来プロジェクト」に参加を決めた麻理鈴。伝弥は突拍子もなくテーマを“宇宙”と掲げ、多くのメンバーは理由をつけてどんどんプロジェクトを去っていった。

残されたのは、麻理鈴と専業主婦になることを夢見る婚活女子の根津(北乃きい)だけ。しかも、根津は企画開発部に所属する島田派の如月(味方良介)から、「結婚を考えてもいい」という条件で伝弥へのハニートラップを命じられていた。

だが、麻理鈴と根津はプロジェクトを進めていくうちに意外な伝弥の一面を知る。彼は頼りなくて空気が読めないところもあるけど、思いやりがある。それに、倒れた父親の介護についてもひとしれず真剣に頭を悩ませていた。

根津にも祖母の介護経験があり、ふたりは意気投合。麻理鈴も含めた3人で“介護”をテーマにプロジェクトを進めていく。嫌な奴だと思っていたのに、いつの間にか伝弥のことを応援していた人も多いのではないだろうか。彼もまた社内政治には向いていないが、会社の上に立つのはこういう尊敬できる人がいい。

一方、今回で株が急降下したのは、島田専務の方。島田は次期社長の座を射止めると確信した途端、現役員の反発を恐れて「JK5」を白紙に戻したのだ。彼を慕っていた峰岸からすると、とんでもない裏切りだ。

そんな峰岸のピンチを救うべく、麻理鈴はかつてない悪女の顔を見せる。未来プロジェクトを取材した番組の生放送で、伝弥が島田を次期社長に推薦した後、「JK5」の概要をすべて明かしたのだ。これによって、島田は完全に逃げ場がなくなり、目標を達成せざるを得なくなった。派閥争いの結果、今回は麻理鈴に軍杯が上がったといえよう。

ただ一生懸命でまっすぐなだけではなく、悪女としての力をつけて成長を遂げていく麻理鈴。「オウミ」内でもどんどん”麻理鈴派”が増えてきている。そんな状況に危機感を覚えたのか、島田から麻理鈴に窓際部署である備品管理課への異動命令が。階段を転げ落ちるように出世から遠ざかった麻理鈴の反撃を期待したい。

※この記事は「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」の各話を1つにまとめたものです。

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