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2022年08月04日

<石子と羽男―そんなコトで訴えます?―>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<石子と羽男―そんなコトで訴えます?―>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第5話ストーリー&レビュー

第5話のストーリー


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そば店の塩崎(おいでやす小田)が相談にやって来た。叔父の重野(中村梅雀)が、隣の家の木が自宅にまで伸びていて、毛虫が大量発生して困っていると言う。

石子(有村架純)と羽男(中村倫也)が重野家の隣人・万寿江(風吹ジュン)を訪ね、伸びた枝を切ることをお願いすると万寿江はすんなり了承。問題は解決したかに思えたが、後日、逆に万寿江から重野へピアノの騒音による慰謝料を要求する書類が届く。ご近所トラブルの裏に、いったい何が…?

そんな折、大庭(赤楚衛二)と行動を共にしていた石子が突然腹痛を訴え、病院に担ぎ込まれる。

第5話のレビュー

今回の事案は「相隣紛争」。そば店の塩﨑(おいでやす小田)が持ち込んできた相談だ。
塩﨑の叔父、重野(中村梅雀)が、隣の家の木が自宅にまで伸びており、毛虫が発生して困っているという。

隣に住むのは万寿江(風吹ジュン)。石子(有村架純)と羽男(中村倫也)は万寿江の家を訪れ、対処してもらえることになるが、今度は万寿江から内容証明が。重野の家から聞こえるピアノの音がうるさいというのだ。


そんな中で、石子は羽男から「出しゃばりすぎじゃない?」もう案件の調査についてこなくていい、と言われてしまう。もちろん、石子は反発するが、羽男は「経理の仕事でもしていなさい」とそっけない。

それでおとなしく言うことを聞く石子ではなく、聞き込みに行く大庭(赤楚衛二)に同行。しかし、そこで石子は腹痛でうずくまってしまい、大庭に連れられて病院へ。そこで石子は卵巣嚢腫の疑いがある、と診断される。

待っていた大庭に石子は「冷房に当たりすぎたみたい」と笑って報告。とは言え、大庭は石子のことが心配で気が気じゃない。車を借り、ホッカイロを用意して、石子をいたわる。

が、いつも一緒にいる羽男が石子の変化に気がついていないわけではなかった。
どうして突き放すのかと問い詰める石子に「体調悪いんでしょ?」の一言。おなかをさすったり、石子が腹部に違和感があるのに気がついていたのだ。
石子は休めって言っても休まない、と思っていた羽男は不器用な方法しかとれなかったのだ。石子はそれを知り、羽男に背を向けて涙ぐむ。

あまり、石子の背景が見えないけれど、ひとりでがんばろう、という気持ちが強かったタイプのようには思う。人の優しさに素直に甘えられなかった、とか。しっかりしていると、「ほうっておいても大丈夫だろう」と思われがちだ。
そうでなくても、ちゃんと自分を見ていてくれたことも、自分のことを気遣っていろいろと用意してくれたことも嬉しくないはずがない。



無事に羽男の相棒に戻ることが許可された石子。

万寿江の訴えを受けて、重野は慰謝料の50万を払うという。訴えは万寿江を気遣った町内会長がやったことだった。万寿江は町内での人気者。一方、重野は町内の人たちとほとんど話もしない。町内会長は親切でやったことだったのだろう。

しかし、実は仲が良かったという重野と万寿江。一緒に行った映画のチケットを飾っており、お互いに大切な思い出だと思っているからに決まってる。なのに、万寿江は重野から突然、もう会わないと告げられてしまったのだ。

それから疎遠になった二人。万寿江はどうしてそんなことを言われたのかもわからずじまいだった。



そこで羽男が気がついたのは、重野が病を患っていること。重野は万寿江との仲が深まっても、相手に迷惑をかけてしまうことを懸念していたのだ。自分が死んだあと、万寿江に負担をかけてしまったら、と。

そんな重野に石子が提案したのは生前整理。不安をなくすことはできなくても、減らすことができる。
そして、「いくつになっても人生を楽しんでほしい」とも。

きっと、これからは結婚していたとしても、パートナーひとりを残していくことも増えるだろう。ひとりで生涯を全うすることもある。そう考えると、心配なのは自分がいなくなったあとのこと。石子が初回から言っていることだが、法律を知ることで、少しだけ生きることが楽になる。不安を減らすことができる。それを知るだけで生きていく上でのお守りになるかもしれない。

それにしても、風吹ジュンさんはいくつになってもお美しい……。
 

そして気になるのが大庭の恋の行方である。



最終面接で手ごたえを得た大庭は石子に「就職が決まったら告白する」と告白の告白をする。おお、逸っている……!
いやいや、それは面接に落ちるフラグでは? と思ってしまうが、見事内定を獲得。
ついに大庭が石子に交際を申し込む……というところで第5話は終了である。

どっち!? 石子は交際を受けるの、受けないの、どっち!?
と、気になるところだが、どうだろう。
なんとなく、今回の大庭と羽男の石子に対する気遣い方がひとつのヒントになっているようにも思う。
羽男の気遣い方のほうが、石子の性格をよくわかっているような気がして……まあ石子にはちゃんと伝わっていなかったけれども。
(とは言え、自分だったら……と考えると大庭にも羽男にも気遣われるのは嬉しい。当然である)

あと、大庭の内定先、ブラックじゃない?大丈夫?


※この記事は「石子と羽男―そんなコトで訴えます?―」の各話を1つにまとめたものです。

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