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2022年11月04日

<ファーストペンギン!>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<ファーストペンギン!>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第9話ストーリー&レビュー

第9話のストーリー



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永沢一希(鈴木伸之)が戻って来たことに、岩崎和佳(奈緒)とさんし船団丸の漁師たちは驚きながらも大喜び!

その頃東京では、片岡洋(堤真一)が「もうワシの居場所はあそこにはない」と、息子・琴平祐介(渡辺大知)がパートナー・楽(大貫勇輔)と暮らすマンションに居座っていた。

片岡がいない間も、お魚ボックスの注文は殺到しており、漁師たちはなんとか片岡の穴を埋めようと大忙し。

そこに波佐間成志(小西遼生)が現れ、「お魚ボックス」用の血抜き作業を手伝ってくれることに。パーフェクトに仕事をこなしていく波佐間は、片岡の代わりをいとも容易く務めて、皆の信頼を得ていく。

そんな中、波佐間は和佳に「浜の船団を一つの会社にまとめませんか?」と大胆な提案を持ちかける。

こうして片岡不在の中、波佐間と手を結んだ和佳は、浜尻公平(高杉亘)ら他の船団の漁師たちも巻き込み、「浜の一企業化」実現に向けて動き出すが…!?

一方、急接近する和佳と波佐間の様子に、モヤモヤを募らせた永沢は、片岡を連れ戻すべく、“ある行動”を起こし…!?

第9話のレビュー

波佐間(小西遼生)が、さんしのニューリーダー的扱いを受けている。洋(堤真一)は「居場所がなくなった」と拗ねて家出を続行、和佳(奈緒)に知識で言いくるめられると何も返せず、過去の「長いものに巻かれていた自分」に戻りつつあり……。

お魚ボックス事業は引き続き好調、さんしを筆頭に「浜をひとつの会社にする」動きも軌道に乗り始め、すべてが順調に進みつつあった。

この大きな流れのなかで、永沢(鈴木伸之)が浜に戻ってきた理由が、いまいち掴めなかった。

いや、彼は生まれてくる子の実の父親ではないことが判明し、実質、あのワガママ彼女にフラれた形となったのである。本人も「いつ戻ってきてもいいと言ってくれたから」と言っていたように、浜に戻ってくるもっともな理由は、確かにあるのだ。

しかし、このドラマにおいて「一度出ていった永沢くんが戻ってくる」展開の必要性が、ギリギリまでわからなかったのである。脚本上、なくても影響がなかったのでは……?

その理由は、終盤になって明らかになる。

すっかり拗ねきってしまった洋。連れ戻しにきた漁師仲間から、ニューリーダー・波佐間の活躍を聞かされたことで、さらに帰る気をなくす。正直、洋がいなくても浜はまわるほど、波左間の有能っぷりはすごい。

しかし、永沢がそれを許さなかった。

確かに、頭がよく弁も立ち、漁師たちをまとめる人身掌握にも長けていて、漁師の経験もある波佐間はこれ以上ない人材だ。資金を調達してくれた意味でも、さんしの救世主と言えるだろう。

ところがどっこい。永沢が視聴者の心を代弁してくれた。「なんか好きになれない」! そう、なんか好きになれないのである。

洋がいなければ浜は浜じゃなくなる、洋がいてこそのさんし船団丸だ。そう強く主張する永沢は、珍しく熱かった。一度離れ、再び戻ってきたからこそ、慣れ親しんだ者への親愛が強まることはある。

永沢のプレゼンに心打たれた洋は、ようやく浜に戻ることを決意してくれた。永沢出戻り事件は、洋を浜に戻すきっかけとして入れられた展開だったと解釈できる。

ところが、洋が無事に帰ってきて、ちゃんちゃん……とはいかない。

波佐間が紹介してくれた会社「神饌オーガニクス」は、ほとんどの株主が海外の会社もしくは人間だったことが判明。

決して違法ではないのだが、この会社の先導で浜を一社化してしまったら、海の資産的にも、経済的にも、防衛的にも、日本側の不利になり得るという。

溝口(松本若菜)の言葉を借りるなら、「極めて意図的な脱法行為」なのだ。

次回、最終回。和佳と洋は、無事にさんし船団丸を取り返し、互いの夢を叶えることができるのか?

※この記事は「ファーストペンギン!」の各話を1つにまとめたものです。

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