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2023年02月18日

<罠の戦争>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<罠の戦争>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第8話ストーリー&レビュー

第8話のストーリー


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泰生(白鳥晴都)の事件の真相を書いた由貴(宮澤エマ)の記事は、鶴巻(岸部一徳)によって握りつぶされた。鴨井(片平なぎさ)の地位をおびやかす鷲津(草彅剛)の行動をこれ以上見過ごせないと判断した鶴巻は、鷲津を永田町から排除するよう鷹野(小澤征悦)に命じる。

一方の鷲津もまた、鶴巻が本気で自分をつぶしにくると覚悟を決めていた。そうなる前に、何とかして鶴巻の権力を奪うだけのネタを手にしたい――そう考えていると、鶴巻が国内最大手のIT企業と特別な関係にあることをにおわせる一通のメールが届く。しかし、その差出人の名前を盗み見た眞人(杉野遥亮)はみるみる表情を曇らせて…。

その頃、政権交代をもくろむ鶴巻が、自らの息がかかった鴨井を日本初の女性総理にしようと暗躍していた。そのことに気分を害した竜崎(高橋克典)は、鶴巻をけん制するため、泰生の事件を表沙汰にしようとする鷲津をバックアップするある動きを見せる。すると、事件は瞬く間に世間の注目の的となり、可南子(井川遥)の元にも多くのマスコミが押し寄せる。すると、ある人物がその様子を離れた場所から見つめていて…。

第8話のレビュー

鷲津(草彅剛)の息子、泰生(白鳥晴都)が目を覚ました。寝たきり状態が続いたため、しっかりリハビリをする必要はあるが、麻痺も残らず命に別状はない。「お父さん、うざ」と口にする様子はいつもの泰生の姿で、なんとも涙をそそられる。可南子(井川遥)ともども喜びを分かち合うとともに、さらにやる気を増す鷲津。

泰生を突き落とした張本人は、鴨井大臣(片平なぎさ)の息子・文哉(味方良介)ではあるが、鴨井が口を割り、文哉自ら泰生の病室へ謝罪に来た以上、このふたりに追い討ちをかける意味はあまりない。

そうなると、“潰す先”は鶴巻幹事長(岸部一徳)である。

これまで難攻不落としかいえない鉄壁ぶりを見せていた鶴巻。彼を落とすネタを拾おうと、鷲津は蛍原(小野花梨)、蛯沢(杉野遥亮)、鷹野(小澤征悦)らと協力する。粘り強い調査の末、「デジタルアンツ」という会社から鶴巻の次男が経営する会社へ、数ヶ月に渡って多額の入金があることが判明。

格好のネタを掴んだと思いきや、それさえも鶴巻が用意した罠だった。

罠にかけ、上手くいったと思えば反対に、こちらが罠にかけられている。まさに「罠の戦争」が行われている様を目の当たりにすると同時に、どちらが勝ってもおかしくない状況にヒヤヒヤしてしまう。

すんでのところで、鷲津は鶴巻の体調不良(頻繁に医者にかからなければならないところをみると……)の証拠を提示。なんとか鶴巻を崩そうとするが……。このタイミングで、まさかの人物が緊急会見を開き、議員を辞職することを宣言する。

そう、鴨井大臣だ。

初の女性総理になるため、自分が背負って立つポジションを守るために、息子を切り捨て非情に振る舞っているように見えた鴨井。しかし、当の息子から、泰生に直接謝罪しに行ったこと、母親を守るために自首できなかったことなどを告げられ、気が折れたのだろう。もしくは最初から、地位と息子を天秤にかけるまでもなかったのかもしれない。

鴨井は緊急会見の場で、トップシークレットだった「鷲津の息子を突き通した真犯人」を暴露してしまった。このことが鶴巻を、ひいては永田町全体をどのように揺るがすのか。鷲津の復讐劇が、最終段階へ入ろうとしている。



※この記事は「罠の戦争」の各話を1つにまとめたものです。

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