映画コラム
碇シンジ“100億の男”へ!!『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の興行分析「これまでとこれから」
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碇シンジ“100億の男”へ!!『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の興行分析「これまでとこれから」
そして、公開へ。待ちに待った初日3月8日
そして待ちに待った公開日3月8日を迎えました。インターネットでの販売が3月5日午前0時に解禁されるやいなやIMAXシアターの上映回などでは早々に完売も出るなどチケット争奪戦が勃発。「公開初日は、おおよそ普通の平日である月曜日の映画館の状態ではありえないことが起きているだろう」ということを予想しながら映画館へ向かいました。私が向かったのは映画館はTOHOシネマズ新宿。『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』公開の時には40回以上の上映回数を確保して、大ヒットの震源地の一つとなったシネコンです。私は『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』もこのTOHOシネマズ新宿で初日に見ており、「鬼滅と比べて『シン・エヴァンゲリオン劇場版』はどんなことになっているのだろうか?」という想い持ちながら映画館に足を踏み入れました。ちなみに、今回TOHOシネマズ新宿は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に全国でも最多クラスの20回ほどの上映回数を確保しています。場外の電光掲示板でのタイムスケジュールをみると半分ほどの回が完売、残りの回も残りわずかという表記が出ていました。
劇場での肌感覚
いざ、劇場に入ると、そこは“3密回避”も何もあったものではないというほどの混み具合。立錐の余地もないというのはこういう時に使う言葉なのでしょう。グッズショップの列はロビースペースに延々と連なり、これに入場を待っている人たち、チケット購入・発券の人たちの列が重なり、一見すると「ロビーにできているこの列は何の行列なのか?」と思ってしまうほどでした開場となりましても通常の導線だけでは賄えず、非情階段を開放するなどして対応。入場者プレゼントを渡しながら観客を入場させるために、劇場に入る前にここでも行列ができるという事態が発生。劇場入り口を前にして中に入れないという状態が予告編が流れ始めても続きました。この差は土日と平日のスタジオスタッフの配置量の差などもあるのかもしれませんが、こんな大混乱は過去にさかのぼってもちょっと見たことがありませんでした。
今回私は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を2回続け見ました。何せあの“エヴァ”の新作で完結編なので一回見ただけではわからないことが多いのではと思ったからです。このことは作品の理解と同時に初日の凄まじい混み具合を終日、目撃し続けるということにもなりました。
結論から言えばあくまでも個人的な肌感覚ではあります上映回数に違いはあれど、観客の量と熱に関しては『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は決して『劇場版 鬼滅の刃無限列車編』に負けていないと感じました。むしろ、上映回数のことを考えると約半分の上映回数で『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』に匹敵する観客の盛り上がりと熱量を持った初日を『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が迎えたことは特筆するに値するといっていいでしょう。
日本の祝祭日ではない月曜日で考えると史上最も映画館が混んだ月曜日になったと言っても言い過ぎではないと思います。
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