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「生きるとか死ぬとか父親とか」第12話ネタバレ感想:ついに家族になった蒲原家にカンパイ!そしてありがとう!

第9話あらすじ&感想

第9話あらすじ



トキコ(吉田羊)と父(國村隼)は母のお墓参りに行く。母(富田靖子)との思い出話をしているうちに、トキコは家族の中で起きたある出来事の始まりを思い出す。時は遡り、20代のトキコ(松岡茉優)。C型肝炎で入院する父を毎日のように見舞う若き日のトキコと母だったが、なんと母自身にも癌がみつかってしまう。トキコにとって父と母を同時に介護する壮絶な日々が始まった。ある日、父の病室に見慣れぬ赤い花が飾られており…。

第9話感想

1. 「トッキーとヒトトキ」がない展開

それは前回の放送回のことでした。「あれ、トッキーとヒトトキ」がない。そう、このドラマの大きな見所でもある架空ラジオ番組『トッキーとヒトトキ』が流れない。そして今回も。

冒頭はトキコ(吉田羊)と雑誌編集者・今西(DJ松永)の打ち合わせ。今西からお母さんについて書くことを提案されたトキコは、今まで母との明るい思い出にしか触れてなかった。それは母を亡くしてから父と自分の間で「信仰の対象」のようになっていたから。

明るさも暗さも書いてこそ、その人がわかる。とはいえ、自分の中にある聖なるものの暗い部分には容易に触れられないものだ。とうとうクライマックスへ突入したんだね。この先『トッキーとヒトトキ』が流れることはあるんだろうか。

2. 違和感のなさがすごい、今トキコ(吉田羊)と過去トキコ(松岡茉優)

今西に父と近場に一泊することを持ちかけられたトキコはお墓参り後の昼食で、その話をもちかける。

「父の入院。それが我が家を襲った不幸の始まりだった」

その言葉通り、今回は父が入院した当時のトキコ(松岡茉優)と今のトキコが交互に出て話が進む。C型肝炎を患って入院した父を母は毎日看病した。父の好きな細長く切った大根の味噌汁をポットに入れて。
20代前半のトキコを演じる松岡茉優が今のトキコと違和感なく感じられる。役者さんは本当にすごい。

3. 20代で背負うにはつらすぎる、入院した母と壊れた父

20代のトキコは自分のことに一生懸命だった。母が検査を受けることになっても、自分が楽しみにしていたライブを優先するほどに。けど現実を直視するのが怖い気持ちもあったのかもしれない。

母の病名はがん。当時は死との繋がりが強いものだった。父が入院しているというのに、母までガンで入院するとは。入院している父に事実を告げるのが辛くて、トイレで一旦気を落ち着かせるトキコが痛々しい。

母の病を告げられた父が壊れ、精神安定剤を処方されるようになったこともトキコの負担に拍車をかける。20代の若者が1人で背負うにはあまりに過酷な現実だ。

4. 白いカラーと真っ赤なダリア

母は手術を終え、転移が発見された部分も摘出した。今回は母の大好きな白いカラーと真っ赤なダリアが象徴的に使われている。母が好きなのは白いカラー。苦手なのは赤い花。

トキコが母の手術結果を伝えようと父の病室を訪れると、窓際にあったはずの白いカラーは、真っ赤なダリアに変わっていた。看護師の「昨日はお母さんがいらっしゃっていたわね」は、幻ではない。「あの人」が病室に来ていたのだ。

5. 冷静で客観的なトキコの絞り出すような「覚悟」

「あの時のことを忘れていたわけではない。ただ、いつまでもこだわっていても仕方ないと記憶に蓋をして生きてきたのだ。そうやってなし崩し的に暮らしているうちに、母の記憶さえ風化してしまっていることに私は気づいた」

今までトキコは冷静で客観的であり続けた。父に経済的支援をする時も、友人が夫の浮気に悩んでいることを相談してくれなかった時も、元パートナーが物理的に離れていく時も。冷静に判断して淡々と行動してきた。

だからこそ、今西に自分の知ってる母を全て書きますと告げた時のため息は重いのだと思う。次回はどんどん母の影の部分にせまることになるのだ。色々な感情が沸き起こるだろうなと予感しつつ、楽しみ。

6. 最後に

筆者は昔、週刊誌の発売を心待ちにしていた。このドラマを観ているとその頃の次を待つ楽しい気持ちを思い出せる。次回放送は全仏オープンテニスのため放送スケジュールに変更がありそう。お気をつけて!



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