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2021年06月26日

「生きるとか死ぬとか父親とか」第12話ネタバレ感想:ついに家族になった蒲原家にカンパイ!そしてありがとう!

「生きるとか死ぬとか父親とか」第12話ネタバレ感想:ついに家族になった蒲原家にカンパイ!そしてありがとう!



数々の話題作を生み出しているテレビ東京金曜深夜の「ドラマ24」。2021年4月9日からは、「生きるとか死ぬとか父親とか」が放送開始となる。

ラジオパーソナリティー、コラムニスト、作詞家として女性たちの支持も高いジェーン・スーが自身の家族の思い出を描いた原作をもとに、自由奔放な父親とそれに振り回される娘の愛憎のドラマを描いた本作。

W主演で親子を演じるのは吉田羊と國村隼。この記事では、毎話放送前にあらすじ紹介、放送後に筆者の感想を記していきます。

もくじ

・第1話あらすじ&感想

・第2話あらすじ&感想

・第3話あらすじ&感想

・第4話あらすじ&感想

・第5話あらすじ&感想

・第6話あらすじ&感想

・第7話あらすじ&感想

・第8話あらすじ&感想

・第9話あらすじ&感想

・第10話あらすじ&感想

・第11話あらすじ&感想

・第12話あらすじ&感想

・「生きるとか死ぬとか父親とか」作品情報

第1話あらすじ&感想

第1話のあらすじ



ラジオ番組『トッキーとヒトトキ』のパーソナリティであるトッキーこと蒲原トキコ(吉田羊)は、毎週リスナーから寄せられる「お悩み相談コーナー」で大人気。しかしそんなトキコにも悩みが...父親の蒲原哲也(國村隼)である。

自由奔放な父に振り回されるトキコだが、ある日、父について“エッセイ”を書こうと決める。そこには亡き母の人生と、父への愛憎が入り混じる娘の秘めたる思いがあって...。可笑しくもほろ苦い家族の物語が今、幕を開ける!

第1話の感想

第一回生きるとか死ぬとか父親とか感想

トキコのラジオパーソナリティーが心地よい!家族の葛藤は真相が気になります!

ラジオの良いところ、それは距離感。視聴者は投稿者の人生を通して自分を振り返ったり、共感したり、新しい発見ができる。
それでいて、お互いに普段の生活の中で直接関わることはない。土足で入り込まれることもないし、何かを主張する必要もない。
ラジオは、パーソナリティーとアナウンサーと投稿者でただただ時間と空間を共有している。その距離感が心地よい。

「生きるとか死ぬとか父親とか」。初回を観て、まるでラジオ番組を聴いているかのような感覚に陥りましたよ。もうドラマの最初から、吉田羊演じる主人公蒲原トキコの人生相談さばきが素晴らしいの。

彼女がパーソナリティを勤めるラジオ番組『トッキーとヒトトキ』には仕事に邁進するラジオネーム:まんじゅうこわいさんからのお悩み相談が。自分と結婚している友達を比べて、結婚について悩んでいるとのこと。こういう大抵の人がぶつかるけど、なかなか身近な人に言いづらい本音を聴けてしまうのがラジオのいいところですよ。

共感から入って「シングルイズドラッグ。独身て麻薬だと思う。それぐらい楽しいから。でもね、独身の楽しさって寂しさと天秤にかかってる」から始まる、独身の人にも、結婚した人にも寄り添う絶妙な回答。人には言えないけど聞いて欲しい悩みにこんな返し方されたら惚れちゃいます。

ラジオシーンは原作者のジェーン・スーさんご自身がすべて監修されてるとのこと。このラジオシーンのみの詰め合わせも観てみたいと思ったのは私だけでしょうか。

人の悩みに答えるトキコにも人生があって、悩みがある。70代の父親・蒲原哲也は「女に何かしてあげたいと思わせるのが異常に発達した男。

トキコも例外ではなく、墓参りの帰りにファミレスへ行けば曲芸のようなやり方でミルクティーを作って自分は苦いコーヒーを飲む。父が勝手に決めた新居の家賃も援助する。いや、いくら去年稼ぎがあったとはいえ家賃一年分を月内に一括払いはきついでしょう。

でも父親のことを書かせろ、その原稿料で家賃を支払うと交渉するあたりトキコさんはさすがです。

トキコの爽快な人生相談で始まった物語は、赤い花が登場するあたりから苦さが増してくる。哲也の新居の仏壇に飾られた赤い花。20年前に亡くなった母の好きな花は赤ではなく真っ白いカラーの花だった。

「結婚ってなんだろう」

トキコは生前の母にも聞いた質問を哲也にも聞く。生きていた頃の母は「その人のことが死ぬほど好きだったっていう記憶を捨てないことよ」と答えた。トキコのものごころついてからの父と母の記憶は「甘やかなもの」とは程遠い。

幼いトキコをなだめる母。そして今目の前にいる父。「年月と共に変容していく関係をどう受け止めたらいいのか。夫婦なんてそんなもんだと言われればそこまでだが。諦め、傷心や後悔はどこへ流されていくのか」トキコの両親に関する複雑な心情が流れ出てくる。

「好きだから」不倫相手の全てを受け入れようかという人生相談にヒートアップしてしまうトキコ。ああ、私はまだ父を許せていないのだと彼女の心情が語られるところで第一話タイトルが白文字で浮かぶ。しかも文字が追加されて。

「結婚とか 独り身とか 裏切りとか」

「裏切り」の文字が浮かんできた時に怖いと思ってしまいましたよ。予告を見ても次は父の裏切りに関することになるのね。なんだかミステリー。

原作者ジェーン・スーさんのラジオ番組「生活は踊る」は月曜から木曜日までオンエア中で、このドラマは金曜日。これから平日は原作トキコとドラマトキコのダブルトキコに出会えることになるんですね。次回も楽しみです!

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(c)「生きるとか死ぬとか父親とか」製作委員会

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