「大豆田とわ子と三人の元夫」全10話の「名言&愛おしトピック」総ざらい(ネタバレあり)|選んだ人生がその人の幸せ。ありがとう、まめ夫
バツ3の独身女性である大豆田とわ子が、3人の元夫たちに振り回されながらも日々奮闘する姿を描く「2021年4月クールのカンテレ・フジテレビ系新火曜ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」。
2021年4月クールのカンテレ・フジテレビ系新火曜ドラマで、松たか子が主演を務める。「カルテット」『花束みたいな恋をした』の坂元裕二が脚本を務めるロマンティック・コメディーとなっている。
あまりに面白かったので、個人的に愛おしいと思ったトピックを総ざらいしていく。
もくじ
・第1話の「愛おしトピック」&あらすじ・第2話の「愛おしトピック」&あらすじ
・第3話の「愛おしトピック」&あらすじ
・第4話の「愛おしトピック」&あらすじ
・第5話の「愛おしトピック」&あらすじ
・第6話の「愛おしトピック」&あらすじ
・第7話の「愛おしトピック」&あらすじ
・第8話の「愛おしトピック」&あらすじ
・第9話の「愛おしトピック」&あらすじ
・第10話の「愛おしトピック」&あらすじ
『大豆田とわ子と三人の元夫』作品情報
第1話の「愛おしトピック」
面白くないわけがない
個人的に今期一番楽しみにしていたドラマだ。「Mother」「カルテット」「anone」などなど数々の名作ドラマを生み出した脚本家・坂元裕二が脚本を担当するからだ。
さらに主演は「カルテット」でも主演を務めた松たか子、共演に同じく「カルテット」に出演した松田龍平、岡田将生がいるときたら、面白くないわけがない。
ナレーションに乗ってテンポよく進んでいく展開に、開始30秒くらいで2~3笑いででき、これは面白いと確信できた。ちなみにこのナレーション、伊藤沙莉さんなんですね、好き。とわ子と元夫3人がそれぞれいい感じにアンバランスで、ダメなんだけどそこがたまらなくいとおしいなと思った。
残念感がいとおしい、とわ子
とわ子(松たか子)の抜けてるというか、ドジというか、ちょっと残念なところがどうしようもなくいとおしい。
ザっと思い出しただけでこんなにある。
・靴に入った石を脱がずに何とかしようと奮闘
・ラジオ体操他の人とズレてる
・網戸がよく外れてしまう
・キッチンの棚を開けたらパスタが降ってくる
・親戚の結婚式の最中に口内炎に気づく
・親戚の結婚式、スピーチ頑張って考えたのに当日に遠回しに「バツ3の人にスピーチしてもらうのはちょっとと言われる
・元夫のコーヒーにめっちゃ塩入れる
・元夫に会いに行ったらドアと壁の間に挟まれる
・好きなカレーパンの差し入れをもらって嬉しかったのに「社長がカレーパンなんて庶民の食べ物食べないよね」と思われもらえない(言えない)
・ミスした新人をかなり優しく励ましたのに「めちゃくちゃ怒られました」と言われちゃう
・会社を最後に出て外に出たら並んでた自転車ぜんぶ将棋倒し
・工事現場の泥だらけの穴に落ちる
会社社長な一方でズッコケな一面がたくさんあるのもいい。ちなみに今回一番好きなとわ子は結婚式の帰り道、でっかいバームクーヘンを歩きながら丸かじりしているとわ子です。なぜ。
亡くなったお母さんのことを八作に語るときの「言葉にしてしまうと、感情が言葉に上書きされてしまう気がして」、その後の「楽しいまま不安。不安なまま楽しい」という言葉が印象的だった。全部平気なように生きているけど、とわ子の翳りを見た気がした。こういう、登場人物が弱い部分を見せてくるところがたまらないな。
三人の元夫たち
事前にモテる、器が小さい、理屈っぽい、というそれぞれのプロフィールを見て「カルテット」の家森(高橋一生)を3つに割ったような人たちだなと思った。実際の雑感を少しずつ。
三人目の元夫、慎森
弁護士の慎森(岡田将生)、顔はいいのにめっちゃ理屈っぽくて嫌な奴だな~。雑談を無駄というけど、雑談って無駄じゃないですかと言ってる時間のほうが無駄に思った。カブトムシにベティと名付けてかわいがっていたらしいのはちょっといい。
後々元夫会議で雷の話になって笑っていたシーンの笑顔がかわいい。もっと笑ったらいいのに。スピンオフで「慎森は感動がわからない」とナレーションされていた。これはちょっとかわいそう。
自分は離婚したくなかった、自分的にはまだ離婚してないと言っていて、まだとわ子のことを好きそう。次回予告でちょっといい雰囲気だったけど、あれはいつのタイミングなんだろう。
二人目の元夫、鹿太郎
ファッションカメラマンの鹿太郎は、とにかく器が小さいらしい。「今でもとわ子のためなら死んでもいい」的なことを言っている。
重症だ。
「見つめてごめんなさい」「距離感間違えた」などと謝ってくるわりに、家に上がり込んだらすぐリラックスして靴下を脱ぎそうになるような人だ。
英字新聞柄のシャツに書かれた英字をとわ子、とわ子の娘・唄、慎森の3人に寄ってたかって読まれるシーンがウケた。
お店で店員さんを呼んでもなかなか気づいてもらえなかったり、人んちのクッションに飲み物こぼしちゃったり、若干とわ子と同じ属性を感じる。今のところいいところ少な目だが、3人の中女優に連絡先聞かれてたし、意外とモテるのだろうか。
一人目の元夫、八作
とにかくモテるという役どころ、穴に落ちたとわ子を助けてくれて、家のお風呂にいれてくれ、ごはんを作ってくれて何時間も膝枕をしてくれる。とわ子のお母さんが亡くなったと知って「教えてくれてありがとう」「ごめんね知らなくて」と言ってくれる。いやこれは好きになっちゃう。
でも多分、一見一番まともそうだけどやばいパターンかもしれない。嫌いな人なんていないと言い、友達に頼まれたら会社もやめちゃえる人。
でも誰にでも優しい人は誰にも優しくないんだよな~。すでに女連れ込んだり迫られたりしてたし、ラストに現れた石橋静河と何かありそうだ。でも相関図を見たら友達の彼女らしく、若干修羅場がちらつく。
でも一番別れた理由が気になるし、とわ子のことどう思ってるかも気になる。
今週の笑いどころ
いろいろあるんだけど、鹿太郎と慎森がブロッコリーで殴り合ってるところと、そのやり取りがとわ子には全部ひよこのやり取りのような音声で聞こえているところ。なんでブロッコリー。食べ物で遊んじゃ(?)駄目だしそんなに痛くなさそう。あと3人でブランコ乗ってるところかわいいな、仲良しかよ。斎藤工、4人目の夫候補かと思いきや
予告動画に密やかに映っていた斎藤工、役どころが大変気になっていた。とわ子、元夫たちとわちゃわちゃしつつしっかり次の恋を見つけるの? という。
横浜は大さん橋でとわ子のカバンをどろぼうから取り返してくれた船長さんは、LINEで映画の話を夜じゅうできるウィットに富んだ男性だった。
しかしそんなうまい話はそうないのだった。どうやら母の病気をネタにお金を要求してくる詐欺師だった。あのどろぼうもグルだったんだな。グッバイ工……。
とわ子の口ずさむドラゴンボールソングがアツい
八作に借りたお風呂でアニメ「ドラゴンボール」EDの「ロマンティックあげるよ」を歌うとわ子。どんどんヒートアップしていきサビを大音量で歌い上げる。
続いてOPの「摩訶不思議アドベンチャー!」これはアツい。ロマンティックあげるよのサビは短縮されてたので、何パターンか撮ったのかと思うとじわじわくる(全テイク見たい)。
っていうか、はじめ遠慮してたわりにリラックスしてんな! ちなみに私は「とびきりZENKAIパワー!」も好きです。
とわ子の歌を聴きながら「あ、オープニングになった」とうれしそうに言う八作も、お風呂から出てきて笑い合う二人もいい感じなのに、この二人はどうして別れたんだろうなと気になった。今のところいちばん別れた理由が気になる。
スピンオフでさらに掘り下げられる元夫たち
GYAO!配信のスピンオフドラマ「チェインストーリー 大豆田とわ子を知らない三人の男たち」では、3人がとわ子と出会っていない世界を描いている。
こちらの3人は同じレストランの雇われシェフ(日替わり)として働いている世界を描いている。とわ子と出会ってないという点以外は同じ人なので、3人のことを知るのにとてもいい。
チョコが嫌いなのに大量にもらうからバレンタインは憂鬱だったという八作。還暦までにはカメラを始めてダイヤモンド富士を撮りたいという鹿太郎、過去を語るなんてくだらないと流そうとするも、
本編ではとわ子の職場の後輩だが、このストーリーでは配達員として登場するカレン(高橋メアリージュン)の存在が、物語の指し色になっている。「勘違いから恋が始まるのは映画の中の女子高生と、現実世界のストーカーだけですよ」というセリフがいい。あと歌が上手い。
脚本は坂元ではなく、彼が教えた東京藝術大学大学院・映像研究科の卒業生、彼のゼミで手ほどきを受けた市之瀬浩子と兵藤るりという点にも注目したい。
出てくる女性、ほぼショートカット問題
相関図を見ていて気づいたことがある。とわ子やかごめをはじめ、番組ラストに登場した女性(石橋静河)、鹿太郎に連絡先を聞いてきた女優(瀧内公美)、次回慎森が公演で出会う女性(石橋菜津美)みーんなショートカット(ややボブも含む)だ。そういえば、同じく坂元裕二脚本作品「カルテット」の真紀(松たか子)とすずめ(満島ひかり)もショートとボブだったし、「anone」はハリカ(広瀬すず)も亜乃音(田中裕子)もるい子(小林聡美)もショートカットだった。坂元裕二さん、ショートカットが好きなのだろうか。
期待通りにかっこよかったエンディング
坂元裕二×松たか子といえば、エンディングはかっこいいのが来るのでは? と期待していた人も多いはず。「カルテット」のエンディング「おとなの掟」はめちゃくちゃよかったですよね。今回もやってくれました!松たか子のラップ。アーティスト名と曲名はSTUTS & 松たか子 with 3exes「Presence Ⅰ (feat. KID FRESINO)」だそうです。Ex-husbandが3人でexesでまとめられてるのウケる。
ユーモラスとシリアスが混ざっていく展開に期待
坂元裕二脚本作品が大好きなことは間違いないけど、今回はどんなテイストなのかが気になっていた。
4人のかけ合いが見どころということで、もちろんユーモラスだろうと思うのだが、彼の作品のシリアスな面も大好きなのだ。もしシリアスなところがなかったら残念だ。でも観ていて思い出した。
ユーモラスな面とシリアスな面、どちらも見せてくれるのが坂元裕二作品の魅力だった。きっとこれからシリアスな展開もあるだろうし、とわ子と三人の夫たちのいいところと駄目なところをいっぱい知って、もっと好きになっていくんだろうな。
次回、慎森の「充電完了」がいい~!! っていうかとわ子が警察に連れて行かれちゃうみたいなで、何が起こるのかわからなすぎるけど楽しみ!!!
第1話のあらすじ
大豆田とわ子(松たか子)は、これまでに3回結婚して3回離婚した、いわゆる“バツ3”。建設会社『しろくまハウジング』の社長に就任し、最初の夫・田中八作(松田龍平)との間に生まれた中学3年生の娘・唄(豊嶋花)と暮らしている。
ある日、社長就任と同時期に亡くなった母親のパソコンを開こうとしたとわ子は、パスワードが設定されていることに気付く。どうやら、別れた夫のうちの誰かが設定したらしい。唄はすぐに確認するよう促すが、面倒なことを避けたいとわ子は気が重い。元夫のうち、今でも定期的に顔を合わせるのは3番目の夫・中村慎森(岡田将生)。とわ子の会社の顧問弁護士で、甘いマスクに似合わない、理屈っぽいひねくれ者だ。2番目の夫はファッションカメラマンの佐藤鹿太郎(角田晃広)。業界では有名で腕もいいが、とにかく器が小さい。そして最初の夫である八作は、会社を辞めてレストランのオーナー兼ギャルソンになっていた。
意を決し、一人ずつ元夫のもとを訪ねていくとわ子。一方、元夫たちは離婚してもなお、とわ子に対して何らかの思いを抱えているようで…。
とわ子のパスワード確認がきっかけとなり、互いに接点を持つことになる元夫たち。さらに、ひょんなことから集まった3人がとわ子をめぐって話し合いを始めることに…。そのとき、とわ子は…!?
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(c)カンテレ