<真犯人フラグ>1話~10話までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第4話ストーリー&考察
第4話のストーリー
凌介(西島秀俊)が真帆(宮沢りえ)の保険金の受取人になっていることがネットで拡散される。しかも、生命保険の加入は失踪直前。マスコミもこの情報を追い、光莉(原菜乃華)と篤斗(小林優仁)にも生命保険をかけていたというデマが広がり、真に受けた志乃生(丘みつ子)と三郎(浜田晃)に問い詰められる凌介。
警察の捜査により、光莉のスマホと真帆の指輪が発見された現場で犯人のものらしき足跡が見つかる。阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)は光莉がストーカー被害に遭っていたという情報から、彼女の学校付近で聞き込みをするが…。
凌介に関する陰謀論動画を作り続けるぷろびん(柄本時生)のYouTubeチャンネルがガイドライン違反でBANされる。復活を目論むぷろびんと町山(遼太郎)のもとに、何者かによる情報提供のメッセージが届き……!?
亀田運輸では苦情電話がますます増え、会社を辞めたいと言い出す社員も出てくる。太田黒(正名僕蔵)から責任を問われる中、凌介は支社長に呼び出される。大阪の本社にまで抗議が殺到し、全社的に大問題となっていた。支社長は、記者会見で身の潔白を説明し、世間に誹謗中傷を止めてほしいと訴えるようにと凌介に告げる。
凌介は、瑞穂(芳根京子)と一緒に記者会見の練習をすることに。瑞穂は「負けないでください」と凌介を励ますのだった。
そして、記者会見当日。会場には多くのマスコミが集まる。生中継もされる中、凌介は報道陣からの質問に丁寧に答えていく。しかし、記者から凌介の不倫現場写真を突きつけられーー!?
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第4話の時点での考察
真帆(宮沢りえ)・光莉(原菜乃華)・篤斗(小林優仁)が失踪する1週間前に、死亡保険に加入していたことが判明。数千万円の死亡保険金の受取人は夫の凌介(西島秀俊)になっていると、警察宛に匿名で情報提供があったというが……。それらはガセネタだった。死亡保険に加入していることは事実だが、夫婦一緒に加入しており、受取人も真帆と凌介のふたりになっている。マイホーム新築に合わせて火災保険に加入したついでに、生命保険も見直すことにしたのだ。保険金は500万円。子どもたちも一緒に保険に加入するか検討したが、最終的には見送っている。
保険金詐欺の汚名を着せられてしまい、限りなくHPがゼロに近づいている凌介。真犯人の狙いが「凌介を苦しめること」だとしたら、十分に目的は果たされている。そんな凌介の身を案じた菱田朋子(桜井ユキ)が、前回と同じように手作り料理を差し入れにやってくるが……。あまりにも親切すぎて、逆に怪しい。
最後の最後で、菱田家の押し入れに何やら隠されているらしいシーンまであった。これも、視聴者のミスリードを狙う演出だろうか?
「親切すぎて怪しい」といえば、引き続き瑞穂(芳根京子)の挙動にも注目したい。
凌介自身の潔白を晴らすため、亀田運輸を挙げての記者会見を開くことになった。記者からの質問に支離滅裂な回答をしてしまわないよう、事前に練習を重ねる凌介と瑞穂。これまでも、瑞穂は率先して凌介のために時間と労力を使っている。繰り返しになるが、なぜ彼女はここまで親身に動いてくれるのだろうか?
凌介自身も「大変だろうに、どうして心が折れないでいられるの?」と疑問を向けている。瑞穂はそれに対し「負けたくないんだと思います。他人の悪意に」と答えていた。悪意に押し負けた経験がある、ということだろうか。それは、凌介の身に降りかかった事件と関係している?
練習の甲斐もあり、記者会見は無事に終了しようとしていた(瑞穂が想定した記者質問がことごとく的を射ていたことにも、違和感を覚えるが……)。しかし、解散間際にとんでもない爆弾が投下される。
なんと、凌介の不倫現場写真がSNS上に流出。加えて、YouTuber・ぷろびん(柄本時生)の投稿動画により、冷凍遺体の件も世間に知れることとなってしまった。
この不倫現場写真は、1話において本木陽香(生駒里奈)が凌介に対し人違いをしてきたときの写真だろう。誰かが現場を隠し撮りしていた描写があったので、流出したこと自体に驚きはない。問題は、それが誰かということだ。
1話の時点では、橘一星(佐野勇斗)が怪しいと筆者は思っていたが……。現時点で彼は、凌介側でだいぶ尽力してくれている(それこそ、瑞穂並に)。今回だって、ローファーが埋められていた件を流出した人間と、不倫写真を流出させた人間は同一人物だと突き止めてくれた。
4話を視聴した時点で筆者が怪しいと思っているのは、凌介の友人のひとり・河村(田中哲司)である。
ローファーの件も不倫写真の件も冷凍遺体の件も、週刊誌の編集長である河村はすべて知っていた。流出させようと思えばできる立場にいたことになる。大学時代、マドンナ的存在だった真帆を凌介に取られて悔しかった、と嘆くシーンも過去にはあった。愛憎のもつれだと考えることは、少々無理矢理過ぎるだろうか?
しかし、そう考えると、光莉のスマホが落ちていた群馬某所に残されていたという、24cmの靴跡との整合性がなくなってしまう。警察は、真犯人は女性の方向性で捜査を進めているのだ。
そうなると、やはりこれは真帆の自作自演?
それか、河村と真帆で手を組み、凌介を貶めようとしている?
なんだか、回を追うごとに真犯人が誰なのかわからなくなっている。視聴者は、またもや制作陣の手のひらで踊らされているのだろうか……?
※この記事は「真犯人フラグ」の各話を1つにまとめたものです。
→怪しいママ友:菱田朋子役「桜井ユキ」単独インタビュー
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