<芳根京子の中毒的な魅力>を「真犯人フラグ」から検証する
圧倒的演技派女優・芳根京子、再燃の一年
「表参道高校合唱部」より (C)日本テレビ
芳根京子は、高校一年生のときにスカウトで芸能界入り。
女優デビュー作品は、ドラマ「ラスト♡シンデレラ」(13)。武内美樹(大塚寧々)と武内公平(遠藤章造)の娘役・武内咲を演じた。
放送当時、テレビにかじりつくようにして見ていたが、「そうか、あれは芳根京子だったのか…!」と今になって気付く。
その後、ドラマ「表参道高校合唱部!」(16)や、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」(16)、月9ドラマ「海月姫」(18)など次々に主役を射止め、ピュア&キュートな印象を根付かせた。
女優としてのレベルも非常に高く、あらゆる作品の重要人物として登場しているものの、”芳根京子”という存在を圧倒的に知らしめる作品はなかったように思う。
2021年、そんな彼女にとっての転機となったであろう2作品がある。
新境地を開拓した『ファーストラヴ』と、好感度が上昇した「コントが始まる」だ。
演技派女優レベルが最高値を更新した『ファーストラヴ』
(C)2021「ファーストラヴ」製作委員会
『ナラタージュ』の島本理生原作 ×『トリック』の堤幸彦監督 ×「ラスト・フレンズ」の浅野妙子脚本という布陣から、壮大なラブサスペンスであることが伺える『ファーストラヴ』(21)。
「動機はそちらで見つけてください」ーー聞いた瞬間に、頭の中が「???」で埋め尽くされるこの台詞。
この不可解な発言をする人物こそが、芳根京子演じる聖山環菜だ。
“アナウンサー志望の容姿端麗な女子大生が実の父親を殺害した”という衝撃的な事件を取材することになった、臨床心理士の真壁由紀(北川景子)。
被告人である聖山環菜(芳根京子)と対話していく中で、彼女の過去のトラウマから真実が紐解かれていくと同時に、封じ込めていた由紀自身の過去も鮮明になっていく。
芳根京子演じる聖山環菜は非常にセンシティブで、ワンシーン演じ切るにも相当なカロリーを消費するであろう難解な役柄。
(C)2021「ファーストラヴ」製作委員会
媚びるような笑みを浮かべながら「嘘つきなんですよ、私って」と言ったり、かと思いきや突然抗うように暴れだしたり、時折挑戦的な目つきで挑発したり。
溢れんばかりのサイコパス感を全身全霊で体現するその姿、とんでもない狂気に身震いがした。
聖山環菜という人格を通して、芳根京子の新たな一面が切り開かれた。
日本全国・老若男女を虜にした「コントが始まる」
「コントが始まる」より (C)日本ライブ
放送前より、菅田将暉、有村架純、神木隆之介、仲野大賀、古川琴音という豪華若手キャストに話題沸騰だった、2021年4月期日本テレビ土曜ドラマ『コントが始まる』。
芳根京子は、お笑いトリオ「マクベス」の一人である美濃輪潤平(仲野大賀)の彼女・岸倉奈津美を好演した。
同級生同士で結成した売れないお笑いトリオ、大手メーカーを退職しファミレスでバイトする女、スナックで働くその妹。
客観的には綺羅びやかな世界にいる俳優陣が、いわゆる”ちょっとズレた”人生を歩んでいるその姿に、役柄であってもどことなく親近感を得られ、それがまた心地良い。
「コントが始まる」より (C)日本ライブ
芳根京子演じる奈津美は、大手製薬会社の広報を務めながら、いつもどんなときも潤平、そしてマクベスのことを応援。
俳優という仕事上当たり前のことではあるのだが、『ファーストラヴ』の聖山環菜とは人が変わったような奈津美としての姿は「本当に同一人物?」と一瞬戸惑ってしまうほど。でもまぁ、思い返してみるともともとの芳根京子は奈津美のような印象が強い。俳優としての底力を轟かせた後にホームに帰ってきた感。
『コントが始まる』自体のポジティブな話題性も相まって、奈津美の眩しいほどに明朗快活とした姿はお茶の間を活気づけたに違いない。
今後のさらなる飛躍に引き続き期待
「真犯人フラグ」より (C)日本テレビ
『ファーストラヴ』「コントが始まる」、そして「真犯人フラグ」……2021年、演技派女優として人気”再”上昇中な芳根京子。なお、2022年には映画『峠 最後のサムライ』への出演も控えている。
とりあえず「真犯人フラグ」が完結するまでは、読めない展開に恐れおののきつつも、二宮瑞穂としての芳根京子に注目し続けたいと思う。
ただし“二宮瑞穂“には、いつ裏切られてもいいように心の準備をしておくことが最善だ。
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(文:桐本絵梨花)
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