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2022年05月13日

<明日、私は誰かのカノジョ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<明日、私は誰かのカノジョ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第2話ストーリー&レビュー

第2話のストーリー

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彼氏が実は既婚者であったことを知り、別れたことで自暴自棄になった雪(吉川愛)の友人のリナ(横田真悠)は、ナンパしてきた2人組の大学生との行為を終えた後、ラブホテルのベッドで横になっていた。どうしても埋まらない孤独。リナは以前から、その孤独を紛らわすために、肉体関係まで持つパパ活をしている。寂しさから、しばらく連絡が途絶えていたパパ活相手の飯田(神尾佑)との関係を再開したリナは、飯田に一番の友だちとして雪を紹介する。そして飯田は、誕生日の近いリナへのプレゼント選びに付き合って欲しい、と雪を誘う。一方でリナは、以前ナンパしてきたうちの1人、雄大(井上想良)と偶然再会する。改めて、雄大とデートをしてみるリナ。誕生日が近づくリナの孤独を埋めてくれるのは…誰?

第2話のレビュー

「だって雪は私のこと抱いてくれないじゃん!」

彼氏と別れたことで自暴自棄になり、そう雪(吉川愛)に言い残してナンパしてきた2人組の大学生と夜の街に消えたリナ(横田真悠)。ラブホテルに置き去りにされ、余計に大きくなった寂しさを紛らわすためにリナは一度辞めていた“パパ活”を再開してしまう。

側から見ればリナは容姿に恵まれているし、異性にモテて友達もたくさんいる、誰もが羨むような女の子だ。その実、埋められない人一倍孤独を抱えている。

サークルの友達とBBQをするシーンでも、周りの女の子のリナに対する言葉にはどこか棘があるし、リナの“パパ”である飯田(神尾佑)もナンパしてきた大学生たちも、ただ彼女を喰い物にして欲を満たしているだけ。誰も本当のリナを見ようとはしていない。本人もそのことに気づいているからこそ、寂しいのだ。

リナが周りに嫌われないように笑顔でふるまう姿を見ていると胸が痛む。女優としてはまだキャリアが少ないものの、横田真悠はリナそのもの。笑顔の裏に隠されたリナの不安や孤独が映像化されることでよりひしひしと伝わってきた。

思いやりがあって、素直に友達の良いところを褒めたり尊敬できるリナだからこそ、幸せになってほしい。一方で、真に自分を大切にしてくれる存在に気づけないのがリナの悲しいところでもある。

自分のことで精一杯な時は雪をお店に置き去りにしたのに、一転して気持ちが満たされている時は「一緒にいてくれてありがとう」と優しくできてしまう感じがリアルだ。雪とリナは孤独が良い形で埋め合える関係性になれるのに、周りの雑音がそれを邪魔する。

それにしても、雪に「友達の誕生日を祝いたいから」とデートを断られて工事現場で一人、雪とのツーショットを眺める正之(西洋亮)の切ないこと……。リナや正之だけじゃなく、夜も煌々と明かりが灯る東京の街ではたくさんの人が孤独を抱えている。「明日カノ」は原作もドラマも、分かりやすい“救い”を提示してくれるわけではないが、こういうところで誰かが隣にそっと座ってくれるような感覚にさせてくれる。

※この記事は「明日、私は誰かのカノジョ」の各話を1つにまとめたものです。

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(C)「明日、私は誰かのカノジョ」製作委員会・MBS

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