<明日、私は誰かのカノジョ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第3話ストーリー&レビュー
第3話のストーリー
>>>「明日、私は誰かのカノジョ」の画像をすべて見るサークル仲間からの情報で、雪(吉川愛)が風俗のような仕事をしていることを知ったリナ(横田真悠)は、友達なのに隠し事をされていたと、雪に不信感を抱く。一方で、飯田(神尾佑)の誘いを受け、一緒にリナのプレゼントを買いに来ていた雪は、飯田から関係を持つよう誘われる。きっぱりと断る雪に、飯田はリナとの関係も終わらせることを告げる。雪とは距離を置き、飯田との関係も切れ、孤独を深めるリナ。そんなリナがすがったのは…雄大だった。リナと会った雄大は事情を聞いて、雪と仲直りするようリナを促す。意を決して雪に会うリナ。その時、雪も心に決めていたことがあった。雪との友情、雄大との恋、リナの未来は果たして―。
第3話のレビュー
「君たち女の子の価値には期限があるってこと、忘れないほうがいいよ」じゃあ、貴方様には何の価値がおありで?と問いたくなる。
「明日、私は誰かのカノジョ」第3話。リナ(横田真悠)の誕生日プレゼントを一緒に選んでほしいという口実で、雪(吉川愛)呼び出し、身体の関係を含むパパ活の契約を持ちかけてきた飯田(神尾佑)。でも、雪にきっぱりと断られ、上記の捨て台詞を吐いて去っていったのだ。
おあいこ様。リナだって、貴方のお金にしか興味がなかったんで。そう言い返してやりたいが、きっとリナが飯田に会っていたのはそれだけじゃない。いっときだけでも、飯田に優しくされることでリナの寂しさは解消されていたのだ。それをわかっているから、飯田が自分にとって大切な存在であるリナを使い捨てたことに雪は怒りを抑えられなかった。
一方、リナは雪が自分に隠して風俗のような仕事をしていることを知り、不信感を募らせていく。リナの寂しさも理解できないではないが、「友達なら何でも話すべき」という考え方はあまりにも幼い。
そんなリナに説教臭さは一切無しに、「じゃあリナは、“パパ”と身体の関係があることを話してるの?」「言えなかったのは引かれたくないからじゃない?」と考えの盲点や自分の本音に気づかせてくれる雄大(井上想良)の優しさよ……。お金やステータスをとったパパ活の“パパ”力ではなく、愛情や思いやりのある本物の“パパ”力がある。(貴方がその年になってもまともな恋愛ができないのは後者の力がないからですよ、と飯田に言ってやりたい)
さて雄大のおかげでリナは雪に謝りに行くことができるのだが、そこで見事に二人の気持ちはすれ違ってしまう。大切な友達にこれ以上隠し事はしたくないと、顔に残るやけどの跡をリナに見せる覚悟を決めた雪。そんな彼女にリナが向けたのは、雪が嫌な哀れみの目だった。
結局、リナは雪と対等になりたかっただけなのかもしれない。将来を見据えて堅実に生きる雪に憧れ、そうなれない自分に嫌気が指し、空虚感を埋めるために男の人に依存する。でも満たされないでいたところに、雪が傷を隠し持っていることを知り、リナの中で雪のいる場所が下がったのだ。きっとリナは無自覚だけど。
今回の出来事で二人の絆が深まったとルンルンな表情のリナに対し、リナから「似合うよ」と褒めてもらったリップをそっとドレッサーの中にしまう雪。リナと付き合うにあたり、女遊びをやめた雄大に対し、今までの生活を捨てられず“パパ活”を再開したとみられるリナ。両者のすれ違いが辛い。結局、私たちは本当の意味で分かり合うなんてできないんじゃないかと絶望してしまいそうだ。
そこで「今更気づいたの?」と言わんばかりに登場したのが、みんなお待ちかね、宇垣美里演じる彩だ。雪と同じレンタル彼女店で働く彩はお店のスタッフや、偶然出会った雪の前ではぶりっ子を貫くが、一人になると自分より若い子への敵意をむき出しに。盛大にチッと舌打ちする。
普通なら何この女!と思うところだが、みんなが憧れる宇垣サマの女王っぷりを前にしたら自然と跪いてしまう。次週の強烈な「きっっっも」もお楽しみに。
※この記事は「明日、私は誰かのカノジョ」の各話を1つにまとめたものです。
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