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2022年05月14日

<探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第8話ストーリー&レビュー

第8話のストーリー


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一華(広瀬アリス)は研究所で起こった騒動の責任を問われて、研究所所長から休職を命じられる。このままクビになるかもしれず、千曲川(滝藤賢一)のせいだと怒る一華。千曲川は一華のクレームを受け流し、マイペースで一華の警護を続けていた。

そんな中、一華は橋田(水野美紀)から、葉子(木下彩音)が階段から突き落とされたことを知らされる。葉子は軽傷で済んだものの、犯人は分からない。一華は秋菜(宮崎美子)に、ダークウェブを介して命を狙われていることを伝える。

葉子は、突き落とされた時に一華からもらったコートを着ていた。千曲川は、葉子が一華と間違えられた可能性があると指摘する。美津山家の財産を狙う誰かの仕業と考えられた。美津山家の子供たちの中で相続の権利を失っていないのは、現在失踪中の長男・宗太(和田聰宏)だけ。橋田は秋菜に、宗太について詳しく聞かせてほしいと告げる。秋菜は、宗太とトラブルがあったことを打ち明ける。

宗太が失踪する直前、彼の口座に数億円が振り込まれていた。それは海外の企業からの賄賂で、秋菜の夫・正太郎が激怒。しかし秋菜は、宗太の裏切りが信じられなかった。

橋田は、本当に葉子が一華と間違われて襲われたのか、確信が持てないでいた。彼女は、しばらくの間、美津山家で秋菜と葉子を守ると言い出す。ずっと橋田に頼り切りだった一華は、困惑。さらに千曲川が橋田の代わりになると言われ、一華の不安は募るばかり。

一華と千曲川は、同居生活を始める。一華の心配通り、千曲川は一華の身の回りの世話をするどころか、自分勝手に行動して一華を振り回す。

そして休職を命じられた一華は、宗介(萩原利久)のバーでアルバイトをすることに。

千曲川は、その傍らで飲んだくれていた。一華がすっかり酔いつぶれた千曲川を連れて帰ると、その背後から何者かが襲い掛かり――!?

第8話のレビュー

何者かによって階段の上から突き落とされた葉子(木下彩音)。千曲川(滝藤賢一)のせいで休職に追い込まれた一華(広瀬アリス)。例の美津山兄妹から命を狙われる危険性はなくなったが、闇サイトで懸賞金をかけられてしまったおかげで、引き続き一華に気の休まる日はない。

これは、一華の命を狙う”真の黒幕”が、まだ存在することを意味する。

果たして、その黒幕は誰なのか?

最も考えられるのは、美津山家の長男・宗太(和田聰宏)である。現在、行方がわからなくなっている彼には、いわく付きの過去があった。海外企業から多額の賄賂を受け取っていたのだ。自身で新しい事業を起こすための資金として集めていたようだが、その真相はわからずじまい。

彼は、何も小細工せず美津山家に戻ってきさえすれば、相続人の一人として資産を受け継げる。わざわざ一華の命を狙う必要はないように思えるが……。千曲川いわく、より膨大な金を目の前にすれば、人は何をするかわからない、と。取り分が増えると思えば、人を一人くらい手にかけるのも造作もないのだろうか。

そうだとしても、わざわざ闇サイトで懸賞金をかけ、別人に殺害を依頼するのも周りくどく思える。ちょくちょく怪しげな動きを見せる宗介(萩原利久)や葉子、そして宗介の婚約者である奈々(堀未央奈)も怪しい。

黒幕は宗太で、その動きを止めるために宗介たちは密かに動いているのだろうか?

それとも黒幕なのは宗介側で、父親である宗太はそれを止めようとしている?

はたまた秋菜が黒幕だとしたら。大穴狙いで、婚約者の奈々が主犯格である可能性も……。

そんなことを考えている間にも、次々と一華を狙う刺客はやってくる。療養中の葉子が戻ってくるまでの間、宗介のバーで働くことになった一華。客として入り込んだ怪しい男が宗介を眠らせ、その隙に仕掛けたペットボトル爆弾で、一華を殺そうとしたのだ。

炭酸水の入ったペットボトルにドライアイスを入れ、蓋をして密閉する。あらかじめ蓋に500円玉を貼り付けておけば、気圧に耐えきれなくなった蓋が勢いよく飛び出すのと同時に……。なんとも危険である。「決して真似しないでください」と注意書きが必要なレベルだ。

しかし、もちろんこの件に関しても、千曲川が事前に食い止めた。いつものごとくキッチリと”トリック返し”をお見舞いし、一華の命は守られたのだが……。彼女には、どうしても許せないことがあった。

千曲川は事前に「宗介が薬で眠らされるであろうこと」を予測していた。それにも関わらず、彼の命を守ることは契約外といった理由で、手を貸さなかったのである。

「私を守るために、他の人を犠牲にしないで」と主張する一華。売り言葉に買い言葉というやつか、それなら契約を切ればいいと言った千曲川に対し、一華は応じてしまう。

まだ黒幕が誰かもわかっておらず、刺客が命を狙いに来るかもしれない状況下で、千曲川の助けが得られないのは厳しいのでは……?

このまま二人は決裂してしまうのか。そして、黒幕は一体誰なのか。予想祭りが止まらない。

(文:シネマズ編集部)

※この記事は「探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り」の各話を1つにまとめたものです。

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